■ケルン(石積み)を見かけた地点から藪ダートをさらに前進します。恐ろしく繁茂したクマザサの藪の真っ直中を抜けていきますが、そこには激しく藪刈りした跡が! おかげで道筋もはっきりとして難なく進めましたが、周囲はもう、藪というよりもジャングルと言った方がいいかも…。 | |
■過激にジャングルじみた藪ダートを前進しますが、ここに来ていきなり路面が石ころまみれになってきました。石は半分土中に埋まって頭のみが露出している石畳状態であり、とても走りにくくなっています。かなりスピードを落とさないと、ガクンッと石に乗り上げる大きな衝撃を喰らってしまうので注意して下さい。こうして甲子線名物の河原ダート区間はいきなり始まります。 | |
■路面が石ころまみれに変化、直後の右カーブを曲がると現れるのが甲子線ではよく知られたこの地点です。反対側から進んできた場合は、ここから路面状態が安定してくるのでホッと一息付ける場所ですが、甲子峠からだと本格的なガレ区間のスタート地点になっています。ここには朽ちて転倒した林道標と「一般通行禁止」のよくある林道看板、そしてチェーンゲートの支柱がありますが、標識類は風雪にヤラれてしまったのか、地面にバラバラに散乱していました。なお、ここより先はなかなか気が抜けないので、 とりあえず一服付けて水分補給と心の準備をしておくことが肝要でしょう。ちなみに、引き返すのであればこの地点ですよ。
→付近を調べる! →林道標を眺める! →反対側を眺める! →狩りの時間? |
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■林道看板を後にして、それではいよいよ甲子線名物のガレ区間に突入です! ちなみにこの甲子線は甲子峠側より入線すると、しばらくは山の尾根筋に沿っての平坦路が続き(先述の林道看板地点まで)、以降は終点まで全て下り坂となっています。なので、単に甲子線を走破するのであれば、峠側から進んだ方が余計なアクセルワークをせずに済み、基本的には惰性で進んでブレーキ操作にのみ集中していればよいので、逆方面から登坂してくるよりも格段に楽チンですよ。 | |
■下り坂になった石ころまみれのガレダートが続きます。ところでこの石ころについてですが、その一つ一つは角が取れて丸い玉石のようになっています。大きさは拳大の物から人の頭くらいのものがあり、なにせ丸いのでタイヤで乗り上げるとツルンと滑ってハンドルがブレてしまいます。しっかりとハンドルを握っていてもブレるのでなかなか始末が悪いです。ゴツゴツと岩のように角張っていれば、まだ少しはマシでしょうけど。 | |
■路面状態もさることながら、このガレ区間は路肩からの藪の侵出も酷く、オフバイク同士でもすれ違いがやっとといった具合に通行スペースが狭められていました。圧迫感もかなりありますが、それよりもすれ違い困難な地点で対向車がやっては来ないか、といったことの方が気になりました。 | |
■沢状態のごとく全面的に路面が玉石で覆い尽くされている箇所もありますが、その他は砂地に例の石ころが混じっているといった感じです。沢状態よりはマシですが、かといって気を抜いて普通にアクセルをひねるとすぐにフロントが滑ってしまうので、やはりここも気は抜けません。 | |
■甲子線は沢状態と見まごう石ころまみれな路面で知られていますが、路面状態としてはそれ以外にも、このように岩盤剥き出しで段差が形成されている箇所もあります。加えてそこには大小の石ころが散乱しているので、段差を降りる瞬間にそれらに乗り上げないようにしないと、ヨロけて即転倒へとつながるでしょう。 | |
■砂地と石ころが混合されている下り坂がダラダラと続きます。なるべく石ころを避けるように前進しますが、ここまで散乱しているとそれも難しく、時には避けきれずに乗り上げてヒヤっとすることも。なので、言うまでもありませんが、走るというには遅すぎるくらいの亀の歩みで前進することが何よりです。スピードさえ出ていなければ、たいていは態勢が持ちこたえられますからね。 | |
■とは言っても石ころがここまで大きくなってしまうと、乗り上げた場合はただでは済みそうもありません。なのでその隙間を縫って避けるように、バタバタと両足を付きながら半クラ状態のエンスト寸前速度で前進します。気分としてはまるで匍匐前進を強いられているような感じです。 | |
■岩盤剥き出しで石畳状になった路面に石ころが散乱する苦しい下り坂が続きます。身体こそバイクにまたがっていますが、足付きで進んでいるので、速度的にも歩いているのとほとんど変わりありませんでした。しかもバイクにまたがっている分だけ徒歩よりも疲れます。 | |
■「ふぅ…。」両足を地面に付きつつの不自然なスタイルで進むととても疲れます。全身から噴き出す汗で一気につゆだく状態となり、それが転倒を意味することが分かってはいても「もうどうでもいい!」と通常スタイルで走行したくなりますが、地面から足を離すと即グラっとくるのでそれもままならず、集中力との戦いになります。ここで己との戦いに敗れてしまうと…。
→敗れてしまうと? |
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■甲子線の状態を詳細に調査すべく立ち止まって撮影をしていると、後方より近づくバババ…というエンジン音が! 急いで路肩にXRを寄せて追い越しスペースを開けて、そこを先行していただきました。幅員が狭く劣悪な路面状況で道を塞いでしまって申し訳なかったです。 | |
■さらにもう1台先行していただきます。それにしても甲子線では同業者と出会うこともなかろうと思っていたのですが、林道好きの考えることは同じようで、天候に恵まれた休日ともなれば下手な有名林道よりもここはオフバイクの通行頻度は意外と高そう。 | |
■先行した2台のオフバイクが前方の藪影に姿を消してしばらく経ってから探索調査の再開です。撮影を伴いながらの前進なのでこちらはかなりトロトロしているのですが、やはり、こんな路面状況ではスピードは出せないらしく、しばらくは先行車のエンジン音が聞こえ続けていました。
→さらに甲子線を進む! →探索中止… |