No.F-095
鶴石山線 |
■いわき市 ■半ダート ■接続→硯石線 ■分岐→二本川線・日渡高野線 ■いわき市三和町渡戸「高野」地区から硯石線とを結ぶ |
沿道の雑木の森と牧場コースが穏やかな雰囲気を演出、まったり走れる1本に |
……こんな感じ…… ■R49号線そばのいわき市三和町渡戸 「高野」地区と硯石線とを結ぶ峰越え連絡林道、鶴石山裾野に展開する「いわき鶴石牧場」の外縁を回り込むように、フラットで走りやすい砂利ダートで延びている。鶴石山線単体でも楽しめる林道だが、付近の複雑な林道ネット網の基幹的存在であるため、合流、接続している硯石線や日渡高野線へと乗り継いで探索するのが一般的であり、またその方がより楽しめるだろう。ちなみに鶴石山線は一応は峰越え林道であるが、越える峰はさほど標高もなく、いわゆる林道的な険しさは皆無。よって、ここは林道ビギナーでも安心してのんびりとダートランを楽しめる1本となる。 |
■いわき市の鶴石山(767.5m)周辺の林道といえば、すぐに思い浮かぶのがこの鶴石山線。接続する硯石線と共に、付近一帯に張り巡らされた林道網を駆使して乗り継げば、多彩な周回ルートを形成することが可能で、かつ比較的延長距離が長いので、いわき市界隈の林道ツーリングでは定番的な存在と言えるでしょう。ただし、R49号線側の「高野」地区にある田圃脇の入口には林道標が設置されていないので、初めてこちら側からアプローチすると、そこはただの農道にしか見えません。
→周囲を見回す! |
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■「鶴石山線はここで本当によいのだろうか…?」田圃脇から延びる舗装路は前方に控える杉林の中へと延びており、薄暗い林へと突入する手前にてダート化するのですが、ここが鶴石山線であるのか確信が持てない場合は、かなり不安な状況に陥ってしまうかも。逆方面の硯石線側からアプローチすればそのようなこともないのですけどね。 | |
■杉やヒノキの植林地の中を、目の細かな砂利ダートがクネクネと登坂しています。ご覧の通り頭上から陽は差し込んでいますが、それでも植林地特有の薄暗さがどこか感じられて、それがまた「まさか作業道じゃないだろうな…」との不安を一層掻き立てました。 | |
■「なんだこれ?」と販路をさらに登って進むと、このような屋根付きのみすぼらしい小屋がありました。休憩小屋などという立派なものではなく、物置小屋のような感じで、ここには何かの資材でも置かれていたような気もしますが、ま、ただそれだけの存在です。 | |
■周囲は植林に囲まれているため、やや閉鎖的な雰囲気は否めませんが、路面自体はしっかりと安定した感じの走りやすい砂利ダートが続きます。入線当初は、無名などこにでもある植林地帯の作業道である可能性をも疑りましたが、進めども荒れや先細りの兆候は見られなかったことから、当ダートは鶴石山線であることをここにいたってようやく確認。となれば、後は終点である硯石線との接続地点まで突き進むのみですね。 | |
■入線直後からスタートしていた登坂路を登り切ると、やや上空が開けた感じとなりました。それだけ標高も上がってきたということなのでしょうが、沿道は相変わらず鬱蒼とした深い木々に囲まれていて見晴らしなどはききません。ただし、森の植生は植林から雑木林へと変わるので、雰囲気的には少し明るくなったようです。 | |
■雑木の森に延びる砂利ダートをたどってその後しばらく進むと、やがて二本川線の左折分岐が現れました。この分岐箇所では鶴石山線の路面は極短ながらもなぜか舗装されていて、そして右手路肩にはでかでかとした林道標が設置されているので、嫌でも左折側が二本川線であることが分かると思います。ちなみに、二本川線は正確にはこの地点が終点であり、入線すると下り坂にて鶴石山線の入口付近へと周回して戻ることが可能。
→二本川線の入口を眺める! →二本川線に突入! |
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■二本川線との分岐を過ぎてさらに前進します。明るい雑木の森にウネウネとダートが続いてなかなか良い感じに。いわき市のこの界隈の山中ではよく見かける典型的な山の光景で、険しさも感じられず、しっとりと落ち着いた雰囲気が味わえます。 | |
■そして次ぎに現れるのが左折している日渡高野線との分岐地点。硯石線から鶴石山線へ、そして日渡高野線へと乗り継げば、連続ダートにていわき市「葭平」周辺の高密度な林道密集エリアへと抜けられるので、付近一帯の林道探索時には意外と利用価値の高い支線となっています。なお、この分岐地点の路面先述の二本川線との分岐地点と同様に極短の舗装が施されていました。
→日渡高野線の入口を眺める! →日渡高野線に突入! |
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■日渡高野線との分岐を過ぎると、 鶴石山線のダートは林道名でもある鶴石山(767.5m)を目指してさらに登坂路が続きます。登り進むに進従って上空もさらに大きく開け、尾根筋ならではの開放的な雰囲気がより一層感じられるようになってきくるでしょう。いよいよ鶴石山線のハイライト区間のスタートです。 | |
■やがてダートは鶴石山すぐそばの尾根筋に取り付いて、右手には「いわき鶴石牧場」の広大な牧草地が展開し始めます。この山中の傾斜地に開かれたこの牧場はいわゆる観光牧場ではないので、ここでは道すがらにその敷地を眺めるのみですが、「よくもまあこんな山の中に切り開いたな!」とその広大さに感心してしまいます。
→牧場敷地を眺める! |
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■山の斜面に開かれた広大な牧草地を右手に眺めつつダートはどこまでも延びています。上空は蒼く澄み渡り、見通しも良くてその開放感は抜群! 路面的にもいたって走りやすくてとても穏やかな感じです。ここは「やっぱり来て良かったな!」と思うことしきりでしたよ。 | |
■牧場敷地の端をなぞるように尾根筋コースが続きます。適度なカーブとアップダウンがとても心地良く、ストレス無しにて走行できるオフの醍醐味がここに! 荒れ、ガレ系のダートもスリルがあって良いですが、のんびりまったりと走れるこういうダートもまた格別ですね。 | |
■牧場の外周に沿ってまったりと進んでいくと、やがて右折分岐(画像では前方左手)が出現。手持ちの県別地図によれば、この分岐は鶴石山へと続いているようで、地図上では山頂を経由してから再び鶴石山線へと戻っている様子です。せっかくなのいで、ここは急ぐ探索行でないのならば立ち寄ってみてもいいでしょう。
→左折分岐ダートを眺める! |
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■電波塔が設置されている鶴石山山頂への分岐ダートを後にして少し進むと、手前へと切り返すような形の右折分岐が現れます。手持ちの地図上では、この分岐こそが電波塔経由にてここで再び鶴石山線へと戻れる道筋のはずなのですが、どうもそうではなかったような気も。ひょっとしたらただの牧場敷地への入口であったかもしれません。いずれにしても、ここは王道をゆく林道ライダーであれば立ち入ることもない分岐なのでどうでもいいか!
→さらに鶴石山線を進む! →探索中止… →振り返る! |