探索日 2013.06.01
No.F-133

ヲテマ線 ■古殿町 ■半ダート ■分岐→ヲテマ室線・ヲテマ支線
■古殿町大久田「大平草」地区から「山平」地区付近とを結ぶ

 広大な明るい国有林を行く走りやすいフラットダートは最高の爽快さ!  

 ↓心ときめく明るい雰囲気のヲテマ線。雰囲気、路面的に申し分はなく、思い
 っきりダートランを満喫できることでしょう。機会があればここはぜひ!


……こんな感じ……
■古殿町のヲテマ国有林を周回するようにして延びる完抜け林道。起点の林道標設置地点で僅かな舗装が施されているが、ほぼフルダートの林道だ。快適な林間のフラットコースから険しい断崖斜面を行く区間まで、これ1本でダートランを楽しめる。やや分かりにくい分岐となっている起点から入線すると、前半はしっとりとした走りやすい快適な路面が、後半はズルズルな深砂利の路面となり、これも変化があって楽しめるだろう。植林地の点在する国有林を行く林道の雰囲気も明るくて申し分ない。快晴の日に訪れれば最高である。ほぼ周回コースとなっているのも嬉しく、また、途中には支線分岐もあるため、そちらと併せて林道探索するにはうってつけな1本だ。

■「をてま…?」古殿町の県135号線を鮫川村方向から進み、県14号線と交差した先の「大久田」地区にて右折して「大平草」地区方向に道なりに進むとやがて現れるのがヲテマ林道の入口です。それは付近一体に展開する「ヲテマ国有林」に由来する林道名であることは間違いないですが、林道標を目にした瞬間、「なんだそれ?」と思ってしまいましたよ。まさか林道名が「を」から始まり、しかもカタカナ表記となっているとは。なんだか舌を噛んでしまいそうな名称でした。

※探索ルートの事情によって途中までは進行方向とは逆に画像を掲載していきます。したがって画像では手前が大平草地区、前方直進がヲテマ線となっているので注意してください。ちなみに、ここで右手側に進むとヲテマ線の終点へと回り込むことができます。

→林道標を眺める!
→振り返る!
■まるでなにかのゲームの魔法名のような名称であるヲテマ線ですが、林道標の設置された起点を出発すると数十メートル先ですぐにダートが開始します。僅かな長さとはいえ、起点からここまでは舗装化されていたため、厳密には完全なダート状態ではなかったですが、ほとんどフルダートであるといっても差し支えないでしょう。
■ヲテマ線の固く締ってフラットなダートは雑木の森をなだらかに登って行きます。画像では前方が下りとなっていますが、探索ルートの事情により進行方向とは逆順に画像を掲載しているため、本来はここは登りとなっています。くどいようですが、念のため。
■それにしてもヲテマ林道は想像していた以上に走りやすく、かつ爽快なルートでした。状態良好なダートは快適であり、雰囲気的な暗さは全く感じられず、それどころか、沿道には明るさが満ち溢れていましたよ。県別地図などで確認していただければ分かりますが、林道は半ループ状となっているので、コース的にも申し分ありませんね。各種林道系サイトでこれまでにヲテマ線が全く紹介されていないことが不思議なくらいです。
■雑木と植林が混じり合った山肌を縫うようにして小気味の良いダートが続きます。その路面状態から察するに、車両の通行もそれなりにあると思われますが、そうは言ってもここは林道です。通行量はたかが知れているので、四輪などとすれ違うことはほぼないでしょう。
■広大なヲテマ国有林の森をまったりと進みます。ダートは高速巡行も可能だと思われますが、ここはなぜかまったりと走行したい気分であったっけ。ちなみに、ヲテマ線にはゲートの類は存在していません。なので妙に急かされることなく、ここではダートランを楽しむことができました。
■久しぶりに「当たり!」を実感したヲテマ線のダートをしばらく進んでいくと、やがて二股分岐に行き着きます。ヲテマ線本道は今進んで来た右手から前方で、手前側は「ヲテマ室林道」となっているみたい。ここにはヲテマ室線の林道標と、前方方向を指した「←ヲテマ室林道山元土場」なる立て看板が設置されているのですが、そうするとヲテマ線とヲテマ室線の林道区間が重複することとなるため、ここは林道ルートがかなり分かりにくくなっている地点です。初めてこの地点時やって来るとまず混乱してしまうことでしょう。というわけで厳密なところは不明ですが、当サイトでは独断によって右手から前方をヲテマ線として紹介しておくことにします。もちろん、間違っていても一切の苦情は受け付けませんけどね。

※この地点より先はヲテマ線の進行方向に沿った順に画像を掲載していきます。

→ヲテマ室線に突入!
→立看板を眺める!
→林道標を眺める!
→振り返る!
■ヲテマ室線との分岐地点を右折してヲテマ線本道を引き続き前進します。ダートに敷かれた砂利の粒もやや大きくなって、砂埃っぽさが増した路面状態でスギやヒノキの植林の中を小刻みに蛇行しつつ緩やかに下っていきます。見通しがちょっと悪いですね。
■ここがヲテマ国有林の中心部かと思わせるような、きれいに手入れされた植林地帯を抜けてダートは続きます。部分的に砂利がザクザクとした地点もありましたが、それでもやはりここは走りやすいです。そして出会う四輪もなく良い気分でヲテマ線を満喫中! なお、これは余談ですが、4年ほど前(2009年)にヲテマ線ではおバカなラリーの四輪がパンクして立木に激突炎上しています。J○F公認の選手権だかなんだか知りませんが、おかけでヲテマ林道では「林道でラリー」という悪行の種を一つ減らすことができたんだっけ。ま、数年前の話ですけどね。わっはっは!
■国有林内部を行くダートには時にはこのように固く圧縮された区間もありました。林道沿いには土場が設けられているため、木材搬出トラックの通行もあるのでしょう。圧縮はそのためですが、やはりズルズルな砂利ダートよりはこちらの方が走りやすいです。
■植林地をさらに進むと「ヲテマ第2山元土場」の入口に差しかかりました。土場の入口にはそれを示した立看板が設置されていましたよ。そこはひっそりとしていましたが、やはり国有林を行くヲテマ線は木材搬出路としての林業的意義が大きいみたいです。したがって、作業の実施される平日などでは林業トラックとすれ違うかもしれません。
→立看板を眺める!
→入口を眺める!
■土場への入口を過ぎてさらに進むと、今度は左手に下って別れるダート分岐を発見しました。そしてそこには「ヲテマ支線林道」と記された木杭タイプの林道標も併せて発見! しかも嬉しいことにゲートは存在しておらず自由通行状態となっていましたよ。手持ちの地図によれば貝屋川に沿って続くピストンらしく、ヲテマ線探索では見逃せない存在の支線となっています。
→ヲテマ支線に突入!
■ヲテマ支線の分岐を過ぎると、その先は登り坂がメインのコース展開となり、それと同時に落ち込むような斜面ぎりぎりの崖区間が開始、路面にもガタガタ感が現れてきます。これまでの区間とは異なった険しさというか、山岳ダートの荒っぽさを思わせるような雰囲気が漂い始めてきました。
■植林地の伐採斜面の断崖沿いコースが続きます。常識的に走行していれば問題はないですが、路肩の脇がすぐに落ち込んでいるため、ここでのスリップはかなりヒヤっとさせられることでしょう。路面上のスリッピーな浮き砂利に対する慎重さが求められてしまう場面かも。でも、ヲテマ線にはここまでの険しさはないと思っていただけに、それは楽しい展開となりました。
■まるで作業道のような険しい伐採斜面を駆け登るとヲテマ線の終点はもう近いです。なおもダラダラと続く砂利まみれな坂道を登って進むと…。
■やがてダートは二股に分かれた舗装路となって終了します。この場所には林道標が存在していないので、果たしてここが厳密に林道区間の終点であるかどうかは不明ですが、とにかく楽しめたヲテマ線のダート区間はここまで。ちなみに、ここを道なりに直進すると再びヲテマ線の起点へ、左折すれば名無し系ダート経由で「大平草」地区へと抜けることができます。というわけで、ダート区間が終了したこの地点をもってヲテマ線の探索は終了!
→探索終了!
→振り返る!