遅川(支 I )林道 / Osogawa(shi-I) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2009.03.21 / No.F-192 
 [ 所在地 ]いわき市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]遅川林道遅川堀ノ内林道 [ 分岐林道 ]-
 住宅地の片隅にさりげなく林道標の立つほとんど全線鋪装に近い峠越えの完抜け林道

「ここが?!」どうみても住宅街の一角にしか過ぎない、ちょっと林道とは無縁に思える何気ないこの曲がり角こそが遅川(支I)林道の起点でした。場所はR49号線にほど近い三和町下市萱「遅川」地区の住宅街の一角。三和町中寺「葭平」から遅川とを結ぶ遅川林道を葭平方向から進んでいくと、やがて遅川地区の住宅地に差しかかって終点となりますが、その終点のほんの少し手前に左折分岐の入口があります。本線の遅川林道からして、ここではただの市道にしか見えていませんが、一応、古ぼけた木杭の林道標が立っています。
→ 林道標を眺める!
点の正面から眺めた遅川(支I)林道の様子。まるっきし住宅地の道路くさいですが、林道標が設置されていること、そしてすぐ先で山林内に入っていくことによって、ここが林道であることに辛うじて納得します。しかし、このような「らしくない」雰囲気の林道入口というのもオツなもの。では、さっそくその先へと進んでみます。
点から前方に見えている山林内に入るとすぐに連続した登りの勾配区間が開始。でも路面はご覧の通り残念なアスファルト状態でした。雰囲気は植林地を行く林道、それものよくある鋪装林道の雰囲気そのものであり、やはり味気なさは否めません。
林地の斜面をダラダラと登り坂が連続します。ちなみに遅川(支I)林道の起点の海抜はおよそ390m。それを標高560mまで一気に登り詰めるコース展開となりますが、道すがらに景観的なものが望めるわけでもなく、ほんとダラダラといった感じです。
本、アスファルトで続いてしまう鋪装区間ですが、コンクリ打ち放し区間が途中にありました。何故そこだけアスファルトではなくてコンクリート敷なのか理由がイマイチですが、まあ、別にどうでもいいですなぁ。入線直後から林道最高所地点までの標高差170mを登り詰めるこの登坂路、地味にキツかったりもします。フ・・・、エンジン付きで良かったぜぇ。
や、崖崩れですよ! アスファルトで過保護なまでに鋪装された林道は険しさとは無縁にも思えますが、路肩の側溝を埋め尽くした岩石が路面にまでバラバラと散乱。林道に崖崩れは付き物であることからも、曲がりなりにも「ここは林道である」ことを証明していました。
らに登ることしばし、やがて道すがらに切り通し区間が現れると、そろそろ林道の最高所地点に近づいていきます。斜面が急過ぎて切り通しにしないと道が通せなかったらしく、切り通しでショートカットしているにではなくて、切り通しで道を強引に付けて難所を迂回しているような感じです。でも路面は相変わらずの鋪装状態なんだよなぁ。
よそ標高560mの峠となった遅川(支I)林道での最高諸地点に到達。しかし、山の鞍部を切り通しで越えているだけの峠なので景観的なものはなにも望めません。峠と言えば、よい眺めを期待してしまうものですが、素晴らしい眺望に恵まれた峠は一部であって、各地の峠のだいたいはこのような地味な峠だと思います。ただし、この峠地点でアスファルトが途切れてまさかのダート区間が出現。てっきりここは全線鋪装済みの林道だとばかり思っていたのが、嬉しい誤算となったんですね。
を越えると下り坂となりますが、峠地点から開始したダートははっきり言って短かったです。すぐにコンクリ打ちっ放しの簡易舗装路に戻ってしまいました。ダート区間の中に虫食いで鋪装があるのではなくて、鋪装区間の中に僅かにダートが残存している感じです。
ネクネとした急カーブで距離を稼いで一気に降りていきますが、その後も雀の涙で僅かなダート区間が細切れで出現します。土っぽい感触の路面で普通に走りやすかったですが、走りやすいもなにも、それ以前に未舗装の長さが全然物足りないです。
んな感じで坂道を降りていくと、やがて左右に延びる遅川堀ノ内林道の砂利ダートに突き当たった地点が遅川(支I)林道の終点となっています。右折すると三和町下市萱の「堀ノ内」地区に、左折すれば再び遅川林道へと戻ることが可能ですが、ここには林道標が設置されていません。付近の林道網を頭に叩き込んでおかないと進むべき方向に必ずや迷ってしまうことでしょう。というわけで、僅かにダートが残存していたもものの、ほとんど鋪装林道状態であった遅川(支I)林道の探索は終了です。
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ 遅川堀ノ内林道に突入!
→ 引き返して遅川林道に向かう!
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