栗原川線

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■これこれ、こういうストレート区間が気持ちいいんですよね。遮るもの無く延びるフラットなダートに「フン、フフ〜ン♪」と思わず鼻歌も口ずさんでしまうというものです。
■その後、岩肌剥き出しの半切り通し地帯がしばらく連続します。栗原川線の見所にもなっているこの岩肌区間ですが、見上げれば今にも崩れてきそうな荒々しさというか、迫力はかなりのもの! ただし、右手路肩は急斜面で落ち込んでいて幅員スペースが狭いので、対向車とのすれ違い時には停車してやり過ごした方が無難かも。車は後先考えずに結構飛ばして来ますからね。
■岩石剥き出し地帯を過ぎた山からの沢筋に崖崩れ跡がありました。どうやらここは沢崩れを起こしたようで、沢を横切っていた路面もろとも埋没してしまったらしく、石を組み上げた砂防ダムと路面を横断する導水管が新たに設置されています。堆積した岩屑を乗り越えるように復旧された路面ですが、周囲に散乱する無数の岩屑が規模の大きさを物語っていました。
→沢を見上げる!
■岩肌剥き出し地帯を進むにつれて、路面が若干ガレてきたようです。崖崩れとまではいかないまでも、何かの拍子に細かな岩屑がパラパラと落ちてくるのでしょうか? 路面には岩片が無数に散乱していました。それでも走りにくいというほどでもなく、かえって山岳林道ならではのゴツゴツとした無骨な感じが良い雰囲気です。
■お、ここにもまた崖崩れの痕跡が! 路面を遮断するように崩れ落ちた岩屑が右手の崖下にまで堆積しています。応急処置的にガードレールの交換と通行スペース分だけ堆積した岩屑が取り除かれたようですが、ここはそのうち再び寸断されてしまうに可能性が大でしょう。
→現場を見上げる!
■そしてガレ区間のダートをさらに進むと現れるのがこの素堀です。栗原川線でお約束の地点となっている唯一の隧道で、今にも崩れてきそうなゴツゴツと角張った壁面や天井が荒々しくて、なかなか味のある光景ですね。壁面の岩石同士の隙間が白いコンクリで補強されているように見えますが、気のせいでしょうか?
■ガレ区間はさらに続きます。荒々しい岩肌の露出した壁面と、砂礫状に岩屑の散乱した路面が共に味なダートを演出、なかなか美しい栗原川の光景です。重ねて言っておきますが、ここでガレているといっても、それは栗原川線の他の区間と比較してということであり、決して走行困難というわけではありませんよ。逆に変化があって楽しいくらいです。念のため。
■そして現れるのガレ区間のハイライトがここ。垂直にそびえ立つ岩肌の下、断崖地点をダートがややキツめのカーブで抜けています。路面の岩屑も若干大きめに。もちろんオフバイクでなら問題はないですが、それでも幅員は狭く、路肩にはロープが張られているのみで、転落即死亡のちょっとしたスリルが味わえるかも。ちなみに、この地点から路肩に「落石・路肩大変危険な道路です。注意」とか「注意 路肩・落石危険」の看板が立ち始めます。
→路肩から景色を眺める!
■路肩断崖地点は過ぎましたが、半切り通しの岩肌地帯はまだ続きます。遮るもののない開けた空と適度なカーブ、適度にガレた雰囲気がとても心地良く、ここは延長距離の長い栗原川線の中でも、全く飽きのこないオフの醍醐味を心ゆくまで満喫できる区間でしょう。
■垂直に切り立った岩肌地帯が一段落すると、左手に支線林道とおぼしき分岐が! この分岐地点には「根利平川林道」と記された林道標があり、てっきり支線林道名と勘違いしてしまいました。でもよく考えてみると、栗原川林道は別名として栗原川根利林道・根利平川林道の名称があることから、これは支線の林道標ではないようです。ならば名無しかとも思いましたが、入口に掲げられた看板にはよくある「この林道は国有林の専用林道です。許可のない車両の通行は…」の文言が。よってここは林道には間違いないようですが、残念ながら林道名は不明…。おそらく、支線の林道標は朽ち果てたか、廃林道化で撤去、もしくは藪に埋もれてしまったのでしょう。栗原川線については本道走行はもちろん、ここより先の区間では支線が頻繁に分岐しているので、そちらの探索も楽しみです。
→支線入口を眺める!
→支線に突入!
■名称不明支線の分岐を過ぎるとダートはこれまでの区間とは一変、岩屑の散乱も見られなくなり、荒々しさが消えて落ち着いた穏やかな雰囲気になりました。ここまで来れば皇海山登山口まではあともう少しです。ガレあり、フラット有りで区間的にダート状況に変化が見られるのも栗原川線の魅力の一つかもしれませんね。
■再び走りやすくなったダートを進むと小さな沢跨ぎ地点がありました。ここはコンクリ橋になっているのではなく、U 字溝が路面に埋め込んであり、それによって沢水を流しているようです。その不自然な形から、ここはきっと大雨時の増水で何度も路面が決壊されてきたに違いありません。決壊、修復、そしてまた決壊の繰り返しがどことなく感じられる雰囲気です。
→沢を眺める!
■U 字溝の沢跨ぎ箇所を越えてさらに進みます。ダートは若干下りがかっており、前方にこのような左手カーブが見えてくると…。
■すぐに皇海山登山口駐車場が現れます。皇海山は百名山になっているだけあって、平日でも登山目当ての車が多く、それが連休ともなればご覧の通りうじゃうじゃと…。駐車スペースに止まれきれない車もその前後区間にびっしり! これじゃあ、途中で頻繁に車とすれ違うのも頷けます。
■駐車場を突っ切るとすぐにこの皇海橋があります。橋を挟んで両岸に登山口駐車場が設けられており、付近には百名山目当ての熟年カップルや熟女グループが闊歩。どこもそうですが、こういう場所には若者が全くいないのが印象的でした。山岳青年はもう死滅したのでしょうか? こんな場所で撮影しても絵にはなりませんが、とりあえず一枚だけ撮っておくことにします。車の邪魔にならないようにXRを欄干に寄せ、スタンドを下げて車体を傾けたところ、欄干に近すぎたため左ハンドルが欄干上に乗りあげてカツンと引っ掛かってしまいました。あ〜あ…。
→皇海橋から沢を眺める!
→さらに栗原川線を進む!
→もう飽きた…