「謝るから落石を起こすのだけは勘弁してください…」

「オホンッ!」

やっちゃいけない、脅かしてはいけないと思いつつも、
耐え難い誘惑を我慢できずに咳払いを一つ…。
何事かと振り向きざまに視線のかち合った野猿は相当驚いた様子で、
ダッシュで逃走したそうでしたが、生憎の崖渡り中。
こちらを気にしながら可能な限り歩を早めますが、
その拍子に岩屑を蹴散らしているのか、
崖の途中に引っ掛かっていた無数の岩屑がこちらに向かってパラパラと!
「げえぇッ!」落ちてくる岩屑に直撃されたら大変です。
急いでその場を離れましたが、咳払い一つでこんな結果になろうとは…。

→この場を離れる!