2022 北海道林道探索ツーリング 8月1日(月)曇りのち霧雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
5日目[2]  浦幌町「浦幌 Urahoro→ 釧路市「釧路 Kushiro もどる  






ガソリン給油量 6.03L 給油回数2回 ガソリン代 1084円 総走行距離 244.6km / ダート走行距離 65.6km トップへもどる


幽仙峡を抜けて本別川伝いにさらに上流へと進んでいくと、4本目の支線林道分岐が現れますが、林道標はボロボロに朽ちかけています。延長2497mのこの支線林道、なんとか「◯マツキポンベツ林道」と判読できましたが、◯の部分の文字がもはや判読不可能状態・・・。ネットでいくら検索してもヒットするわけねーし、わがんね!







しかし、本別沢林道は支線林道がやたら多かったです。さらに進むと5本目となる本別沢支線林道の右折分岐が現れます。無数に存在する支線林道群、1本くらいは立ち寄りピストンしておこうかとも思いましたが、だけどその気はすぐに失せました。







だってほら、せっかくゲートがオープンされていた本別沢支線林道でしたが、そこはまるで地獄への入口みたい・・・。藪に埋没して地面の土が全く見えていなかったです。







それでも林道標は一応設置されていました。しかも2つも。記載された林道名と950mという延長距離は確認できましたが、赤茶色にサビた鉄板タイプと木製タイプの2つの林道標は藪に埋没してどちらも近づける状況ではなかったです。







その後、6本目となった本別沢右股沢林道の分岐を通り過ぎて、本別川の岸辺に設けられた土場なんかを眺めながらさらに前進。平坦コースが続いて走りやすい路面状態でしたが、土場の前後地点だけはドロドロになっていたんだっけ。







ダート開始地点からおよそ11キロ、7本目の支線林道となる雨後滝山林道の分岐地点に差しかかりました。そこは本別沢林道がそれまでの平坦な渓流コースを離れ、本別町から足寄町への山越え登坂区間に入る直前の地点。分岐していた雨後滝山林道は「ウコタキヌプリ(747m)」登山口へのアクセス林道になっているようでした。







分岐に設置されていた赤茶色にサビまくった雨後滝山林道の林道標。なぜか延長距離が消されていましたが、地理院地図に記されたルートは700mくらい。ただし、途中にある本別川を渡る橋の地点で路面が崩壊しているとの噂もあって、林道名の「雨後滝山」は単にウコタキヌプリの当て字っぽいです。







ウコタキヌプリ(745m)
ウコタキヌプリは本別、足寄、白糠の三町にまたがる白糠丘陵の最高峰である。
標高は745mと低いが、雄阿寒岳・ニペソツ山などの秀峰や太平洋が一望でき、
山麓にはフキ、ウド、タラノメ等の山菜が豊富に自生する。

登山道周辺にはエゾオオサクラソウの群落が広がり、
雪解けから初夏にかけて登山者の目を楽しませてくれるほか、エゾサンショウウオの繁殖池もあり、
運が良ければあえるかも。

又、一帯はエゾシカの生息地であり、いたる所に糞や獣道が見られる。
狩猟解禁期間には多くのハンターが入山しているので、登山等は命がけとなる。注意!

1996年11月3日
本別町 本別町観光協会 本別山岳会 足寄営林署
そういえば、後雨滝山林道分岐地点にはウコタキヌプリの案内板がありました。「狩猟解禁期間の登山などは命がけとなる」らしいですが、それって森のクマさんとの遭遇ではなくて、ハンターによる誤射ってこと? 怖えなぁ・・・。







雨後滝山林道のゲートと、括り付けられていたウコタキヌプリ登山口への案内板。通りがかった時にはゲートは開放されていましたが、その先に登山口の入口があるので、この林道のゲートが閉じられていることは少ないかもしれません。







ありゃりゃ〜。雨後滝山林道分岐を後にして連続勾配を登坂していきますが、途中にはこのような地点も・・・。木材搬出トラックが豪快に路面を抉った跡ですが、ヌタ場の泥の柔らかさといい、深さと規模はかなりエゲつなかったぜぇ!







本別町と足寄町の境界であり、本別沢林道の最高所地点になっている標高365mの無名峠を越えて足寄町区間にWRを進めます。峠を越えて下りに転じると、それまでの勾配続きであった山岳区間はすぐに終了。その後は「稲牛川」沿いに緩やかに下る見通しの良いストレートダートがどこまでも続きました。







無名峠から稲牛川上流の源流域へと順調に下ってきました。ちなみに、この時はまだ知る由もなかったですが、本別沢林道は本別町と足寄町の境界の無名峠を挟んで、足寄町川の区間は「本別沢連絡林道」へとその名を変えていたみたいです。







稲牛川のほとりの森の中にどこまでも続く本別沢連絡林道の快適な超フラットダート。ダートはあまりにも走りやすく、自然とスピードも出てしまいますが、そういえば峠を越えた足寄町側の区間も支線林道分岐がめちゃくちゃ多かったな。

ちなみにここは右折する本別沢第1支線林道の分岐ですが、本別町のダート開始地点から数えると10本目となる名のある支線林道の分岐になっています。







10本目の支線林道、すなわち本別沢第1支線林道の林道標です。なお、画像は割愛しますが、この手前には本別沢第2支線林道(9本目)、本別沢第3支線林道(8本目)の分岐があって、それぞれにはちゃんと林道標が設置されています。

しかし、本別町側のそれはくたびれ果ててボロボロなのに、足寄町側の林道標は真新しいものばかり。もしかして林道標設置や更新にかける予算にも違いがあるとか?







本別沢第1支線林道分岐を過ぎてさらに稲牛川沿いに広がる森を進んでいくと、稲牛川を跨ぐコンクリ橋を渡った直後に足寄町側のシカ避けゲートが出現。

もちろん、通過後にはちゃんと閉めて付属のチェーンで括り付けておきましたが、赤スプレーで「しめて」と書かれた板が貼り付けられているところをみると、通過後にそのまま開けっ放しにするやつがいるみたいだな。







シカ除けゲートを通過後もダートはまだまだ終わりません! 広大なビート畑、丘陵の斜面に切り開かれた牧草地を眺めつつ、開放感抜群な北の大地をその身に感じながら高速巡航でラストスパート! いいなぁ、ここは!







その後、「町道足寄白糠2号線(町316)」の舗装路に合流して本別沢連絡林道のダートは終了。本別町のダート開始地点からおよそ17.5キロ、楽しかった本別沢+本別沢連絡林道の長距離ダートもここで終わりですが、でも、まだ走り足りねーな。







なお、町道足寄白糠2号線との合流地点には、林道側を指して「上稲牛線→ この先通り抜けはできません。」と記された標識が立っています。 標識は足寄町側からアプローチする場合の目印になりますが、初めてやって来た場合は、これではその先が林道であることが少々分りにくいです。というわけで傍の藪を探ってみると・・・?







なんと、路肩の藪に埋没していた本別沢連絡林道の林道標が! というわけでここ、夏の訪れの前に路肩の藪刈りさえ行われていれば、足寄町側から本別沢連絡林道に向かう場合でも道に迷うことはなさそうです。







本別沢連絡林道を退出したら次はダートの「町道茂螺湾上稲牛線(町325)」に向かいますが、これはその途中の足寄町「上稲牛」の風景。広大な牧草地の中に淋しげにぽつんと母屋と納屋が立つ酪農農家ですが、すでに無住になっていたような気が・・・。







本別沢連絡林道出口から町道足寄白糠2号線を右折して進むことおよそ1.6キロ、町道茂螺湾上稲牛線の入口にやって来ました。町道茂螺湾上稲牛線はその名の通り、足寄町上稲牛から「茂螺湾(もらわん)」とを結ぶ町道で路面は全線ダート状態。

厳密には「林道」ではありませんが、延長距離、走り応えは十分であり、それでいて本日探索予定の阿寒湖西方の林道群への近道にもなっています。といなれば、実質上は林道となんら変わりのない町道ダートを見過ごす手はありません。

ちなみに入口は左T字路になっていて、手前が町道足寄白糠2号線、左折側が町道茂螺湾上稲牛線、そして直進方向(画像右)は「キムクシデイナウシュベツ川」伝いにピストンで延びる上稲牛林道となっています。







町道茂螺湾上稲牛線の町道標。一瞬、長ったらしい名称だなと思いますが、2つの地名を連結させて茂螺湾+上稲牛となっているわけですね。しかし、「茂螺湾」という地名は「もらわん」とはなかなかん読めませんよ。

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