ガソリン給油量 7.13L | 給油回数3回 | ガソリン代 1329円 | 総走行距離 199.7 km / ダート走行距離 68.4 km | トップへもどる |
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お、浜頓別の町中にラウンドアバウト(環状交差点)がありました。環状交差点は釧路市で見かけて以来ですが、左折は音威子府、中頓別方面のR275に、直進は豊富、クッチャロ湖方面の道84、そして右折すれば「道の駅北オホーツクはまとんべつ」がありますが、交差点内は必ず時計回りで進むルールになっています。
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ラウンドアバウトを直進して道84に入って浜頓別の町を後にしたら、本日のメインターゲットである湿地帯を横断して増水時には水没する「道732(上猿払浅茅野線)」を目指しますが、その前に行きがけの駄賃で、某ツーリングマップルに記載されている茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートに立ち寄っておくことにします。 ちなみに茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートは、道732へと向かう道84上に入口と出口があります。つまり、道84の迂回ルートになっているため、道732に移動がてらに立ち寄るのにちょうどいいんだよな。そして茂宇津内越林道入口の目印は「浅野牧場」らしいので、まずは道道沿いに進んで浅野牧場を目指します。 |
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ガラガラな道道を進んでいくと、やがて右手にクッチャロ湖が見えてきす。「クッチャロ」はアイヌ語の「トー+クッ+チャロ」に由来し、「沼の水が流れ出る口」という意味で、周囲27キロ、面積13.3平方キロメートル、平均水深は1.5メートル。シベリアから飛来する「コハクチョウ」の日本最大の中継地になっているそうですよ。 そんなクッチャロ湖は、「大沼」と「小沼」の2つの沼が最狭部25mほどの細い水路で繋がった瓢箪型をした海跡湖。眺めているのは瓢箪の下部に当たる大沼ですが、そういえば、かつて対岸の湖岸をガタゴト走る天北線のディーゼルカーからクッチャロ湖の青い湖面を眺めたことを思い出しましたが、いやぁ〜、何年ぶりかなぁ! |
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広々としたクッチャロ湖(大沼)を眺めつつ道84を進んでいくと、やがて右手に道710が別れていきますが、その先およそ1キロで斜めの左折路が現れます。ここで周囲を眺めてみると、左折路の脇に浅野牧場がありましたが、某ツーリングマップルによれば、浅野牧場のすぐ脇が浅茂宇津内越林道の入口らしいな。
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うむ、これか! さっそく付近を眺めてみると、左折路の入口の傍に牛のイラストが描かれた「CREATE FARM 浅野牧場」と記された看板がありました。しかし、なんとしたとか、看板は見るも無残に錆びてくたびれ果てているじゃないですか!
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たしかに浅野牧場はありましたが、しかし、そこにあったのは離農で打ち捨てられてしまったのか、見るに耐えなく倒壊した家屋の残骸でした。 浜頓別町の基幹産業である農業は、1955(昭和30)年頃にから馬鈴薯を中心とした畑作から酪農に転換されはじめ、現在、農家の大半は酪農農家が占めていますが、酪農の形態が近代化、大型化されて耕地面積が拡大していくと、やがてそれが、時代の変化に適応できない農家が相次いで離農する大きな原因になっていったんだよな・・・。 |
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高齢化による後継者不足かそれとも経営不振か、その原因は不明ですが、すでに離農していた浅野牧場。目指す茂宇津内越林道のダートは、虚しく残骸をさらず廃屋の脇、道道から数十メートルほどの地点から開始していましたが、しかし、茂宇津内越林道を示す林道標はどこにもなかったです。
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廃墟と化していた道84からの入口脇にあった浅野牧場跡ですが、いざダートに突入すると、そこは時速???km / hでの高速巡航も可能なほどの快適さ! 路面は砂利のつぶてが細かくてガタガタ感が全然なく最高の走り心地です! そしてこのダートですが、実は正確には「林道」ではなくて、浜頓別町の「町道仁達内下頓別線」だったりします。とはいっても、茂宇津内越林道が存在しないわけではなくて、この先の町道区間の終点から1本道で接続して開始しています。しかし、この時点ではまだそのような事実を知る由もなかったですけどね。 |
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なんやねん、あれは? 素晴らしい高速ダートを一騎駆けに突き進んでいると、ダートになにやら落とし物が・・・。
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あわわ・・・っ! こんな所に森のクマさんのブリブリな落とし物が! まさか、今だ捕まらないあの最凶な「OSO18」のフンではないだろうな。さすがに道北の標茶町や厚岸町から遠く離れた浜頓別町まで移動してきたとは思えませんが・・・。
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ミツバチ? さらにダートを進んでいくと、打ち捨てられて放棄されたサイロの傍に小さな木箱が無数に置かれた地点を通りがかりました。
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近づいてみるとブンブンと唸るような羽音が聞こえて、大量のミツバチが飛び交っていましたが、やはりハチミツ採取の養蜂の木箱でした。養蜂家の方は夏は北海道、その他の季節は本州各地に移動してハチミツを採取すると聞いたことがありますが、まさか、ダート沿いのこんな所でハチミツを採ってしていたとはね〜。 ちなみに、夏の季節は期間限定で養蜂家の方が短期バイトを募集していることもあるので、北海道ツーリングの途中で旅費を稼ぎたい方は応募してみると楽しいですよ。 |
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道すがらに広がる広大な原野の牧草跡地を眺めつつ、最高の爽快さで前方に横たわる森に向かって延びる町道仁達内下頓別線を突き進んでいきます。 しかし、町道仁達内下頓別線を進んで茂仁達内越林道に乗り継げても、茂仁達内越林道から下猿払林道には絶対に乗り継げません。実は町道が接続している茂仁達内越林道は延長距離2.5キロほどのピストンなんですね。 今現在、某ツーリングマップルによれば浅野牧場の脇から開始しているという茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートを進んでいるつもりですが、しかし、茂仁達内越林道はピストンなので、茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートはあり得ず、これは重大な記載ミス。でも探索時にはまだそこまで気付いていなかったです。 |
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そしてこの時はまだ、町道ダートを茂宇津内越林道であると思い込み、また、上猿払林道に乗り継げると信じて町道ダートを進んでいましたが、するとやがて現れるのが緩やかな登りで森の中へと進んでいくこの右折分岐です。 パッと見では廃れた名無し系のようにも見えていますが、分岐の股の藪に埋もれた林道標を発見! それによれば右折しているのは仁達内林道とのことでした。しかし、本線ダートの探索を優先してここはパス。そのまま直進することにしておきます。 |
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仁達内林道の分岐を過ぎて原野と化した放牧跡地を通り抜けると、その先に広がる森の中へと進んでいく町道仁達内下頓別線。やがて小さな川の流れをコンクリ橋で渡りますが、跨いでいるのは「仁達内(にたちない)川」の支流の「左の沢川」の流れ。 ちなみに林道名にもなっている仁達内はアイヌ語の「ニタッ+ナイ」を当て字したもので、「湿地+川」ですなわち「湿地の川」という意味らしいですよ。 |
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橋上から眺めてみた左の沢川ですが、一面の藪に覆われて川面がほとんど見えていませんでしたが、僅かに見えていた水面は黒く淀んだ状態。一応「川」とされていますが、なんだか水路のような感じだったです。
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左の沢川を渡って250mほど森の中を進んでいくと、今度は左折分岐が現れました。付近を探ってみても林道標は見つからず、ダートは入口からすでに雑草むしており、放置であからさまに廃れた状態。ゲート封鎖はされておらず自由通行状態でしたが、積極的に立ち入ってみようという気が起きない雰囲気です。
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町道ダートから左折分岐している夏草まみれに陥っていたダートの様子。分岐直後に仁達内川を渡り、その後は分岐を繰り返しながら南に山一つ隔てた「十七線川」のほとりに至って、最終的には先ほど通った過疎農道に抜けられるみたいです。 しかし、入口からすでに草ボーボーなので、実際に通り抜けられるのかについては甚だ疑問。しかも、町道や林道ではなくてただの名無し系みたいだし・・・。 |
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名無し系の左折ダートを通過すると、町道仁達内下頓別線のダートは草深くかなり閉鎖的な状態になってきます。路面に荒れやガレは見られないものの、ワダチを形成する夏草は伸び放題。かなりの心細さを感じてしまいます。
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その後、いったん大きく開けた明るい場所に抜け出ましたが、そこは人の背丈を超えるアシが一面に茂った荒地の原野のような場所でした。両脇には藪が壁のようにどこまでも連なってまるで緑の回廊のようですが、ダートは走りやすい状態でなおも続いているので、誘い込まれるように先へ先へと進んでしまいます。
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そして通りがかったのがこの地点。まるで簡易公衆便所のような正体不明の建築物がポツンと置かれていましたが、付近に人の気配は全くなくて、変な場所にたどり着いてしまった感じですが、ここは一体どういう場所なのだろう?
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周囲を見回してみますが、そこは森の中にぽっかりと大きく開けたなにもない原野。野鳥のさえずりも聞こえず、辺りはシ〜ンと静まり返って怖いくらいの静けさに包まれていましたが、おや、あんな所になにやら立て看板が!?
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なんと、周囲に広がっていた原野は売地だったようです! 売地の面積は12万8856平方メートル。だいたい3万8979坪くらいでしょうか。およそ東京ドーム2.7個くらいの広さですが、しかし、問い合わせ先が胡散臭そうな携帯番号だとは・・・。 まさかこれって、どこかのボンボンな資産家に値上がりの見込みがない原野や山林を将来高値で売れると勧誘して買わせる原野商法じゃないだろうな・・・。それとも、最近、やたら日本の土地を買いまくっている中国人向けの物件だったりして? |
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なにやら怪しい場所にたどり着いてしまいましたが、町道ダートは売地の広がる原野を通り抜けて再び森の中に入っていく模様。もちろん、この時は完抜けルートを疑うこともく、また、上猿払林道へと進むつもりでそのまま前進しました。
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