ガソリン給油量 7.13L | 給油回数3回 | ガソリン代 1329円 | 総走行距離 199.7 km / ダート走行距離 68.4 km | トップへもどる |
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その後も適度に廃れた雰囲気が漂う町道仁達内下頓別線のダートを進みます。進むにつれて荒れていく様子もなかったので、探索時にはこのまま予定通り上猿払林道に抜けられると思い込み、意気揚々とWRを進めていくと・・・?
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浅野牧場脇の町道ダート開地地点かからおよそ4.6キロで、行く手を塞ぐまさかのチェーンゲートが出現! 林道での常とはいえ、情け容赦のない無情な処置に憮然としてしまいますが、実はここが町道仁達内下頓別線の終点になっています。そしてチェーンゲートの先が茂宇津内越林道になっているんですね。 ただし、茂宇津内越林道は先述した通り延長距離2.5キロほどのピストンです。したがって上猿払林道への乗り継ぎは物理的に不可能なのですが、この時は某ツーリングマップルの記載情報を疑わず、単なる通行止めで茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートが通り抜けられないのだと思い込んでいた始末・・・。 |
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というわけで、チェーンゲートの脇に掲げられていた以降の区間が茂宇津内越林道であることを示す林道標。あまり見かけない一風変わった林道標で、林道名と共にその先に行きたい場合は「入林承認証」の交付を受ける必要がある旨が記載されています。 しかし、所詮、茂宇津内越林道はショートなピストンなので、交付を申請する意義はかなり薄いですが、どうしてもという方は以下の問い合わせ先にどうぞ! 宗谷森林管理所 TEL 050-3160-5740 稚内市中央1丁目2-7 浜頓別・下頓別合同森林事務所 TEL 01634-2-3564 浜頓別町北3条4丁目 |
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チェーンゲート先に延びる茂宇津内越林道の様子。何度も述べているように茂宇津内越林道はピストンですが、途中で仁達4の沢林道とおよび仁達五の沢林道を分岐していたりします。しかし、この場所から眺めただけでは支線林道の存在に気づくこともなく、また、支線林道も廃れて藪に埋もれている可能性も高いですけどね。
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チェーンゲートに拒まれてしまったので茂宇津内越林道へは進まず、町道仁達内下頓別線を引き返しますが、せっかくなので、行きがけに見かけた町道から右折分岐している仁達内林道に立ち寄ってみることにします。 右折方向といえば、そういえば某ツーリングマップルには、茂宇津内越林道〜上猿払林道ルートについて「浅野牧場から3.5km地点分岐を右へ」と記載されているのですが、実際には浅野牧場から3.5キロ地点に右折路は存在していません。 ありもしない分岐を右に曲がれと記載されているのでかなり混乱させられますが、混乱してしまう理由は簡単。地図上に記載されたルートの位置は正解なのですが、そこに記載されている林道名と浅野牧場の位置が間違っているんですね。 つまり、ルートは全区間が上猿払林道になっているので、茂宇津内越林道〜上猿払林道という記載は誤り。茂宇津内越林道は全く関係ありません。また、ルートの入口の目印になる浅野牧場は、実際には上猿払林道の入口ではなくて、町道仁達内下頓別線の入口の脇に位置しています。地図上で浅野牧場の場所を間違えているので、それを頼りに浅野牧場から3.5km進んでみても、そこに分岐は存在しないというわけ。 ちなみに実際の上猿払林道の入口は、浅野牧場から道84を豊富方向に3.1キロ進んだ地点の左手にあります。なので、某ツーリングマップルに茂宇津内越林道〜上猿払林道と記載されたルートに浅野牧場の脇からアプローチしようとすると、必ず道を引き返すハメになるので注意が必要ですが、付近の状況はこんな感じかな。 |
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町道仁達内下頓別線から右折分岐で開始している仁達内林道入口の様子です。左路肩を埋め尽くすクマザサの藪に埋もれた林道標が確認できますが、すぐ先で鬱蒼とした森の中へと入っていくダートは少し廃れた雰囲気。う〜ん、大丈夫かな、ここ。
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路肩のクマザサの藪の中にちょこんと頭をのぞかせていた林道標です。藪をガサゴソとかき分けてそばまで接近してみましたが、あら残念! 記載文字が薄れているため、この時点では「仁◯◯林道」としか確認できませんでした。
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仁達内林道、草ボーボーに陥った廃れた林道かと思いきや、立ち入ってみれば意外とまともでした。ワダチの雑草は膝の辺りまで伸びまくって確かに深かったですが、これといって荒れていることもなく、差し込む陽射しで雰囲気も明るくてイイ感じ!
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照りつける夏の陽射しで眩しいほどの明るさに満ち溢れていた仁達内林道の小砂利ダート。路面には車両の通行量の希薄さを物語ってペンペン草がうっすらと生えていましたが、そんな仁達内林道には限りない静寂さが漂い、ダートを淋しくうろつく野良キタキツネの姿を時折見かけるだけで、人の気配は全くなかったな〜。
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針葉樹と紅葉樹が混ざり合った標高100mほどの山肌の森の中を、爽快にストレートで延びていた仁達内林道のワダチダート。はたして完抜けしているのか、それともピストンなのか分かりませんでしたが、もはやそんなの関係なかったな。ダートの心躍るような明るい陽気に誘われてしまい、行き着くところまで進むのみでした。
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現在、どこをどのように進んでいるのかさっぱりでしたが、そんな感じで気分良く仁達内林道を進んでいくと、やがて切り返す左折のダート分岐が現れました。そして分岐の股の地点に林道標が立っているのを発見! 未知なる分線林道の出現に嬉しくなってしまい、さっそく近づいて眺めてみると・・・?!
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なぬ?! グリム・ランド林道とな?! 北海道にはアイヌ語由来の珍しい林道名ならば星の数ほどありますが、それにしても「グリム・ランド」とは面妖な・・・。 グリム・ランド・・・まるでヨーロッパの森にでもあるような林道名の響きですが、変チクリンな林道名といえば、そういえばかつて長野県小海町で施業システム林道を探索したことがありますが、ここはそれ以来の発見だったかな。もちろん、ネットで検索をかけてもヒットは皆無。へへ、まさに林道標ハンター冥利に尽きる瞬間だぜぇ! |
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仁達内林道から左折分岐で緩く下っていくグリム・ランド林道の様子です。残念ながら路面は舗装されていましたが、しかし、アスファルトはなぜか砂にまみれてボロボロに劣化ています。廃れた雰囲気が色濃く漂い、ほとんど通行の途絶えた状態。 それにしてもグリム・ランドという林道名の由来は一体どこから? そしてどこに向かって延びているのでか、その先の様子がとても気になりました。 |
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気にはなりましたが、グリム・ランド林道には立ち入らず、分岐は直進して引き続き仁達内林道の探索を続けます。しかし、分岐を過ぎると路面状況は急激に悪化。あれよあれよという間に一面の夏草に覆われてワダチは消滅、ダートは地面の土が全く見えないほどの雑草まみれに陥ってしまいました。あちゃ〜!
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これはもう「勇気ある撤退」かな・・・と戦々恐々としながら進んでいきますが、するとあら不思議。夏草ボーボー状態に陥っていたダートの状況がいきなり好転したじゃないですか! あの局地的な廃れはなんだったのかと首を傾げてしまいましたが、オフバイク的にはマトモな状況にまで回復したのでホッとします。
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その後も引き続き山肌の森の中を進んでいくと、やがてダートは下りに転じます。再び路面が草ボーボーに陥ることもないまま順調に坂道を下りきると、ダートは大きく開けた原野の荒地の脇に降り立ちました。
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坂道を下りきると道すがらに現れた原野というか荒地の光景。ひょっとしたら放棄されたかつての牧草地なのかもしれませんが、しかし、ここまで草ボーボーだと、なにもない原野にしか見えませんね。ちなみに前方に広がる森の手前地点に電柱が立ち並んだ道84が通っているのですが、確認できるかな?
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そしてたどり着いた仁達内林道の終点がここでした。完抜けなのかピストンなのか分からぬまま突入してみた林道でしたが、これで仁達内林道が延長距離3.9キロほどで町道仁達内下頓別線〜道84間を結ぶ完抜けルートだったことが判明しました。 延長距離的には物足りなかったですが、でもわざわざ立ち寄ってみたおかげで未知なるグリム・ランド林道を発見できたのは大きな収穫! このように、実際に自ら赴いて現地を探索調査しないと発見できない林道ってやっぱりあるんだよな。 |
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あー、そういえば道84側の出口にも林道標が設置されていました。町道側の林道標はクマザサの藪に埋れ、また、記載文字か擦れて林道名がよく確認できませんでしたが、ここでようやく「ここは仁達内林道である!」できたんだよな。
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すんません。やっぱりグリム・ランド林道入口まで戻ってきちゃいました。仁達内林道を退出したら、次は水没ダートで知られた「道732(上猿払浅茅野線)」に向かう予定でしたが、先ほど素通りしたグリム・ランド林道がどうしても気になってしまい、突入して探索調査すべくわざわざ引き返して来たというわけ。
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仁達内林道から分岐しているグリム・ランド林道に突入し、なぜか砂まみれになっていた舗装された下り坂を降りていきますが、下りカーブを曲がったすぐ先で右手に駐車場が出現! どうやら林道沿いになにかの施設があるみたいな予感。
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林道沿いに現れた駐車場に立ち寄ってみますが、しかし、駐車場は雑草が蔓延って廃れていました。片隅に廃公衆便所と「林道グリム・ランド線案内図」がありましたが、いかにも放棄された駐車場といった雰囲気が色濃くて、車はおろか人の気配が全くなかったことは言うまでもなかったです。う〜ん、ここは一体・・・?
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寂れた駐車場の片隅にあった林道グリム・ランド線案内図。そうか、なるへそ! 林道沿いには「町民の森グリム・ランド」なる施設があって、林道名はそれに由来していたというわけか! おそらくこの林道はグリム・ランドの建設と同時にそのアクセス林道として開設されたものと思われます。 ちなみに「グリム」とは「グリム童話」で有名な19世紀のドイツの言語、文献学者だったグリム兄弟のお兄さんの名前ですが、浜頓別町のグリム・ランドは、グリム兄弟が収集した民話や昔話を集めたグリム童話にちなんで命名されたに違いなさそう。 そしてさらに案内図には、青線で「町道仁達内下頓別線」の表記がありますが、これは先ほど探索した浅野牧場の脇から開始していた町道ダート。某ツーリングマップルでは 名称を茂仁達内越林道と誤って記載され、しかも、位置を全く別の場所にある上猿払林道と取り違えて誤記載されている町道ダートなんですね。 というわけで、林道標と一体化したこの案内図を眺めたおかげで、某出版社の地図の誤りに気が付いた次第です。 |
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放置臭が色濃く漂う町民の森グリム・ランドの駐車場でたたずむWR。しかし、それにしても夏休みの真っ最中、せっかく整備した町民の森だというのに、誰もやって来ませんね。まるで一時期、地方創生の交付金で全国各地で雨後の筍の如く作られたテーマパークみたいですが、あはは、見事なまでに廃れきっていますなぁ・・・。
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