2022 北海道林道探索ツーリング 8月14日(日)曇りのち雨のち晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
18日目[3]  網走市「網走 Abashiri→ 上士幌町「糠平温泉 Nukabira Onsen もどる  






ガソリン給油量 8.86L 給油回数4回 ガソリン代 1020円 総走行距離  259.1 km / ダート走行距離 28.0 km トップへもどる


おお、これは素晴らしい! さすが「林道」ではなくて「道道」ダートだけのことはありました。道すがらには全く見えていませんが、大雪湖へと注ぐ「ホロカイシカリ川」伝いになだらかに登坂していく砂利系ダートは幅広で見通しも良好! そしてなによりも適度に踏み固められた路面が実に快適な走り心地をみせています。







その後、順調にダートを進んでいきますが、残念ながら道1162は序盤区間に虫食い舗装が存在していることが判明! やがてダートはアスファルト舗装にとって変わられてしまい、思わずWR共々憮然とさせられましたが、すると、とある逆S字カーブ地点で直進分岐していく支線林道分岐を発見しました!







おお、ここは「ホロカ石狩林道」というのか! ホロカ石狩林道はその名の通り、道1162の傍を流れるホロカイシカリ川の名がそのまま林道名になっている支線林道で、ホロカイシカリ川伝いに遡る延長5キロほどのピストンです。







入口から眺めたホロカ石狩林道の様子です。林道標は「熊出没注意」看板とセットで立てられており、ダートの両脇には鬱蒼とした森が広がっていて、今にも森のクマさんがガオォ〜ッと飛び出してきそうな雰囲気がかなり濃厚な状態・・・。

ちなみにここはピストンで、しかも、鉄門式ゲートが設置されているので、立ち入る林道ライダーはまずいないと思われますが、途中で人知れず枝分かれ式でホロカ石狩支流林道およびタケシの沢林道を分岐していたりします。でもオフバイクの林道ビギナーが気軽に立ち寄りピストンするのはちとハードルが高いかな?







ホロカ石狩林道分岐を後にして引き続き道1162を進みますが、嬉しいことに虫食い舗装は極短であったようですぐにダートは復活! へへ、そうこなくっちゃなぁ!







道すがらに広がる森の眺めです。森にはシラカバやトドマツが茂り、林床は背丈を超えるクマザサの激藪地獄で一歩も足を踏み入れる隙もない状態。路肩に立ち止まると「ここ、絶対に森のクマさん天国!」的な雰囲気をひしひしと感じてしまい、身の危険をも覚えます。でもその反面、手付かずの自然がとても素晴らしいですよ〜。







あっ、またしてもアスファルト舗装が! しかし、考えてみればここは「林道」ではなくて「道道」です。そして夏から秋の紅葉シーズンには層雲峡〜銀泉台間に定期バスも運行されているので、路面維持の一環で虫食い舗装されているのでしょう。しかし、本当はこのような道はガタガタな未舗装こそが相応しいのですけどねぇ・・・。







やや!? その後、クマザサの藪に囲まれた舗装区間のカーブをゆっくり登坂していくと、路肩をトボトボ歩いていく1匹の野良キタキツネを発見! しかし、これほどの距離まで接近しても、なぜかこちらの存在にはまだ気付いていないようです!

林道で野生動物と遭遇する場合、こちらはバババとエンジン音を響かせているので、動物側も遠くからすぐに気付きそうなものだと思いがちですが、実際にはそうとも限りません。ニアミスするまでお互い気がつかないことってよくあるけど、これも一つの例。ただし、ここでは当方のみが相手の存在に気付いている状態。







そして後方より密かに接近、デジカメを向ける当方の存在に気付いた瞬間の驚きようといったら! あわわっと脱兎の如く猛ダッシュする大慌てぶりでしたが、しかし、このキタキツネ、よく眺めたらまだ小さな子ギツネでした。なぜぽつねんと道路を歩いていたのかは知りませんが、エヘヘ、悪いことしちゃったな。ごめん!







その後、再びダートが復活して「シンパクの川」左岸の広大な斜面をなだらかに登坂しつつ進んでいきますが、ここは道道入口からおよそ4キロ地点。標高は1000mほどですが、道道入口の標高819mだったので高低差181mを登ってきたことになります。でも最終的には標高1491mまで登り詰めていくので、まだまだ道半ばですね。







そしてまたしても極短な虫食い舗装区間が現れましたが、ここで「道道1162北海道 銀泉台泉 赤岳登山口まで8km」と記された道道標が出現。これによれば道1162の終点は赤岳登山口になっているようですが、銀泉台は紅葉の名所なので、毎年9月上旬〜10月上旬の間はマイカー規制が実施されるのは先述した通り。

ちなみにマイカー規制期間中は大雪レイクサイト〜銀泉台間にシャトルバスが運行されます。所要時間は片道35分で、運賃は往復1020円にマイカー規制協力金480円が加算されて1500円ナリ。紅葉ツーリングで訪れる場合は、大雪ダムからR273を三国峠方向に6キロ進んだ地点にある「大雪レイクサイト」のバス停からどうぞ。







その後も途切れることなく勾配が続いてガンガンに標高を稼いで行く道1162ダート。荒れやガレは皆無で銀泉台目指して順調に進んでいきますが、この道道1162、ルート的には厳密には1本道ルートではなくて、先述したホロカ石狩林道を合わせた2本の林道および、名のある作業道が枝分かれ式に分岐しています。

というわけで、地図上ではこの辺りで作業道シンパク沢赤岳1号線が分岐しているはずなのですが、全然気が付きませんでした。低規格な作業道なので荒れて藪に埋没していたのかも・・・。ちなみに、草ボーボーでほとんど立ち入れないとは思いますが、道1162周辺の林道および作業道群のネットワークはこんな感じかな。







まるで嫌がらせのようにその後も現れてしまう虫食い舗装区間。所々、こまめに待避所が設けられていますが、これは車同士のすれ違い用ですね。秋の紅葉シーズンにはシャトルバスが30分毎に運行されますが、大型バスは待避所以外では離合が困難なので、バスのすれ違い用に多く設けられているくさいです。







残念な虫食い舗装区間を過ぎ、ようやく連続ダートが続くようになりましたが、道道ダート区間で最もガタガタであった区間がここ。土中からそこかしこで石が頭を出していましたが、しかし、オフバイク的にはなんら問題はなかったな。

そしてこの辺り、起点から6キロほどで延長距離5キロほどのピストンになっている銀河林道の右折分岐が現れるのですが、残念、画像を撮り忘れてしまいました。ダートに夢中になり過ぎてうかつにも分岐を見過ごしてしまったみたい。てへへ・・・!







銀河林道分岐を過ぎ、標高も1200mを越えてなおも登坂していく道1162ダート。路面のガタガタ感もやがて鳴りを潜め、いたって走り易い極上な高速ダート状態が続いてなかなかイイ感じ! 前方が白乳色に少々ガスっていましたが、道すがらの森には水墨画のような深山幽谷の趣が漂って、それはそれでオツなもの。







その後もエンジンに物を言わせて連続ダートを軽快に登坂、起点から高低差481mを登り詰めて現在標高1300mほどの地点を通過中。それなりに標高も上がってきたので、ここでようやく道すがらに眺望が望めるようになってきました。







道すがらに見え始めた道1162ダートからの眺望。う〜ん、路肩の木々が視界を遮り、立ち込めるガスであまりよく見えていませんが、眺めているのは銀泉台の東の方角、ホロカイシカリ川支流の「ホロカイシカリ一の沢川」源流の深い谷と、その谷向かいに広がる「赤岳(あかだけ / 2078.5m)」山裾の広大な森の斜面かな。

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