2022 北海道林道探索ツーリング 8月15日(月)晴れ | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 |
19日目 | 上士幌町「糠平温泉 Nukabira Onsen」→ 大樹町「晩成温泉 Bansei Onsen」 | もどる |
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ガソリン給油量 8.71L | 給油回数3回 | ガソリン代 1485円 | 総走行距離 242.0 km / ダート走行距離 20.8 km | トップへもどる |
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お早うございます! ぬかびら源泉郷の糠平舘観光ホテルで迎えた北海道林道探索ツーリング19日目の朝です。昨夜はぐっすり眠って快眠を貪り、今朝は実に目覚めの良い朝となりましたが、それと同時にお腹はすっかりペコペコ状態。しかし、朝食まではまだ時間があるので、ゆっくりと朝湯を楽しんで過ごします。
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内湯の大浴場「岩の湯」ですが、朝もまだ早かったので誰もいない大浴場を独り占め状態。昨日夜に入浴した時は外も真暗闇だったのに、今朝は大きなガラス張りの窓から外がよく見えています。脱衣所から一歩足を踏み込むと、もうもうとした湯煙が漂っていましたが、早朝の大浴場内はとても明るい雰囲気でした。
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これは入浴前の掛け湯専用のお湯溜まり。浴槽を取り囲む岩の隙間に設けられており、手桶が一つ置かれていたので、温泉の作法通りまずはこれで掛け湯します。
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掛け湯で身体を湯の温度に慣らしたらさっそく岩の湯に入ります。その名の通り、かなり巨大な岩石が湯船を取り囲んで配されていて、内湯でありながら野趣味が感じられますが、なんでも「十勝芽登石」という岩石を使用しているみたいですよ。
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ふぅ、神〜。目覚めに入る朝湯の気持ち良さと言ったら! 当方の場合、24時間入浴可の温泉宿に泊まると、到着直後、夕食後、寝る前、真夜中、そして早朝の5回は湯に浸かります。なんだか湯当たりしてしまいそうですが、これが基本っす。
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コポコポコポ・・・。浴槽の片隅から静かに注がれ続けるナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の湯。ぬかびら源泉郷は「源泉掛け流し宣言」をしているので、もちろんこれは掛け流しですが、糠平舘観光ホテルでは5月中旬〜9月下旬の期間だけは源泉温度が高いため加水しているとのこと。 しかし、温泉が熱過ぎて入れないのでは話にならんので、まあ、それも仕方ないです。でもその代わり、加温や循環濾過、塩素殺菌はしておらず、上記の期間以外は純粋な源泉だけを使用しているんだって。 |
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メインとなる岩の湯とは別に大浴場内に設けられていた小さな浴槽。泉質的には岩の湯と同じみたいで、こちらにもコポコポと湯が静かに注がていました。
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岩の湯で内湯を楽しんだら次は露天です。昨日は長い階段を下りた混浴露天風呂に入りましたが、ここはそれとは別の内湯と行き来できる露天「木の湯」。一つの大きな岩風呂をカラマツ材の壁で男女別に仕切られた広い露天になっています。
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ふぅ〜、早朝の清々しい空気を感じつつ入る露天も気持ちいいぞっと・・・。いくら北海道といえども、気温が上がる夏の日の真っ昼間には温泉に入る気があまりしませんが、朝はまだ外気がヒンやりとして涼しいので、露天は格別なんだよな!
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そういえば浴槽の隅には源泉がドバドバと注がれている打たせ湯がありました。直下に陣取って頭に打ち付けるように湯を浴びますが、源泉掛け流しということで、そこだけ壁のタイルが温泉成分で白く変色していました。
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あー、それから男女の露天領域を隔てる壁はこのような状態。物理的に行き来できる状況ではなくて、また、板の継ぎ目から女湯を覗ける隙間もないので、「混浴だぜぇ、イェ〜イ!」だなんて浮かれないように・・・。
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うほ、温泉成分がびっしりと! 浴槽の縁に配された岩には、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の温泉成分が白く結晶化して鍾乳石のようにガビガビに硬く付着しているのを確認! 基本、源泉掛け流しなので温泉成分が濃いんだよな〜。
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朝湯をゆっくりと楽しんだらお待ちかねの朝食ですが、糠平舘観光ホテルの朝食はバイキング形式でした。おかずの種類も豊富で、好きなものを好きなだけ食べれるのが嬉しいですが、しかし、バイキングとなると悲しい庶民の性が出てしまい、いつも欲張って食べきれないほど盛り過ぎてしまいます。 というわけで今朝の朝食メニューは以下の通り。 焼きジャケ、きんぴらごぼう、コンニャクとフキの煮物、明太子、松前漬け、 ナスの漬物、イカの塩辛、ウインナー、ベーコン、スクランブルエッグ、卵焼き、 ポテトサラダ、コーンサラダ、野菜サラダ、白いご飯、お味噌汁、味付け海苔、 バターロールパン、クロワッサン、コーンポタージュ、ピンクグレープフルーツ、 いちごジャムヨーグルト、牛乳、 |
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しかし、白いごはんでおかずもこれでもかと食べたのに、追加でバターロールとクロワッサンをオーブンで焼いて食べちゃった! 全部食べ終わる頃には身動きできないほど満腹になってしまい、さすがに強欲過ぎたと反省・・・。 ちなみにパンは朝食会場あるオーブントースターで焼くことができるようでした。というわけでセルフでバターロールを焼いていたら、ほんの一瞬目を離したすきに、団体宿泊客のオバさんに勝手にオーブンを開けられて持っていかれそうになったけど、普通黙って勝手に持っていくかい? 人が焼いたパンをさ。 |
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おいしい朝食も食べ終わり、空に青空が広がってきたところで糠平舘観光ホテルをチェックアウトします。宿泊料金は1泊2食付きで11000円に入湯税(150円)と消費税がプラスされて12250円。 それに生ビール3杯(1800円+消費税180)が加わるので、総計14230円! 林道ツーリングの1泊の宿泊予算としては少々高くつきましたが、しかし、内容的には満足だったので、たまにはいいか! これでも宿泊料金を安くしてもらっているしね。 |
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糠平舘観光ホテルを出発、上士幌町方向に向かってぬかびら源泉郷のメインストリートを進みます。今朝の天気予報によれば今日は1日晴れとのことで、すでに空には爽やかな青空が広がっていて、温泉街の旅館やホテルでは出発準備をしているーリング中のバイクも見かけました。 ちなみに今日の予定は十勝平野を縦断して太平洋岸の大樹町「晩成」にある「晩成温泉」までの移動がメイン。長かった北海道林道探索ツーリングもそろそろ終わりに近づき、あとは基本的に帰りのフェリー乗り場がある苫小牧へと戻るだけ。 当初は晩成温泉で一白して明日の午後に苫小牧からフェリーに乗船する予定を立てていたのですが、予約が取れず、仕方ないので北海道到着後に明後日の便のキャンセル待ちを入れておいたところ、その予約が取れたとの通知メールが届いたので、北海道滞在を1日延長して晩成温泉で2泊することにしたというわけ。 滞在延長できた1日でさらに林道を探索しても良かったのですが、天気予報によれば明日は生憎の雨であるとのこと。結果的には雨の中を苫小牧まで移動しなくても済むことになったので助かりましたが、ならばと北海道探索林道ツーリングの疲れを癒すべく、プチ湯治で晩成温泉に連泊して今回のツーリングをシメることにしたんですね。 |
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ぬかびら源泉郷を出発してR273を上士幌方向に進んでいくと、町外れに「上士幌町鉄道資料館」への入口があったので立ち寄ってみました。資料館では1987(昭和62)年3月23日限りで廃止になった国鉄士幌線の資料の展示および、士幌線の遺構であるコンクリートアーチ群の案内やマップ販売を行っているそうで入場料は100円。 ただし、残念なことにこの日は休館日でした。開館期間は4月〜10月の9時〜16時で月曜日はお休みとのこと。なので観光客の姿は皆無でしたが、休館日でも資料館には入館できなくても、野外展示物なら自由に見て回れます。 |
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北海道自然歩道 東大雪の道 上士幌町鉄道資料館 | ||
国鉄士幌線は十勝北部の森林資源や農産物の運搬に貢献した鉄道です。 1939(昭和14)年に帯広から十勝三股までの78kmが全線開通し1987(昭和62)年に廃線になりました。 このコースは自然豊かな士幌線の廃線跡を利用した自然歩道です。 ここは以前に糠平駅があったっところです。 |
へぇ〜、士幌線の廃線跡がそのまま自然歩道になっているのか。そしてかつて糠平駅があったこの場所に資料館が建てられているみたいだな。 ちなみに士幌線の存在を初めて知ったのは、当時は鉄道マニアのバイブルと言われ、小学生の頃に読んだ某レイルウェイライターT氏の本によってですが、まさか数十年後に士幌線の糠平駅跡を訪れることになるとは夢にも思っていなかったです。 そしてT氏存命の頃は、今とは違って鉄旅もずいぶん楽しかったのに、その後の廃線ラッシュでもうほとんど魅力は感じなくなりました。そういう意味で、本当のローカル線の旅を知らない現在の鉄ちゃんは可哀想ですが、これも時代の流れですなぁ。 |
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おや、これは在りし日の士幌線で使われていた十勝三股〜帯広間の「サボ(行先標)」ですね。資料館の駐車場の脇にサボが装着されたサビだらけの車掌車「ヨ4843」がポツねんと1両だけ保存されていましたが、これは音更川上流で伐採された原木輸送輸送の貨物列車で使用されていた車掌車で、糠平駅に放置されていたらしいです。
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敷地内には赤茶色にサビたレールと駅名標がありました。駅名標をよく眺めると「ひがし大雪高原鉄道」と記されており、「ここは国鉄士幌線糠平駅じゃないの?」と思うかもしれませんが、ひがし大雪高原鉄というのは士幌線の廃線跡と廃レールを使用して作られた全長662mの観光トロッコ鉄道のことらしいです。 ただし、せっかく糠平の地に数十年の時を経て復活させて作った観光トロッコ鉄道ですが、2019(令和元年)年にあえなく廃止。レールがやけに赤茶色にサビまくっていたのはそのせいだったの・・・。 |
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ここの線路は士幌泉・廃線跡に再敷設したものです。 観光トロッコの運行は2019(令和元年)年度をもって終了いたしました ひがし大雪アーチ橋友の会 |
ほらね。かつて国鉄士幌線が廃止され、そしてひがし大雪高原鉄の観光トロッコもまた廃止。それがコロナのせいだけかどうかは知りませんが、嗚呼、合掌・・・。
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