支線分岐発見! 望岳橋から進むことおよそ1キロでY字分岐が現れましたが、様似パンケ林道(民)本線はその直後にコンクリ橋を渡る右折方向。分岐の股の地点にくたびれ果てた青い鉄板タイプの林道標が立っていて、それによって左折方向はパンケ支線林道であることが判明しましたが、しかし、そのダートは夏草に埋もれてあからさまに藪むしており、自然災害でも発生しているのかチェーンゲートで封鎖されていました。
→ 林道標(パンケ支線林道)を眺める! → パンケ支線林道に突入! |
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左折していくパンケ支線林道との分岐を右折すると、その直後に「紅橋」でパンケ川を右岸に渡ります。橋のたもとから対岸をを眺めると、鬱蒼と茂る森で行く手はまさに緑の「壁」状態。どこに道筋があるのか確認できないほどの緑に包まれていました。
→ パンケ川を眺める! |
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あわわ・・・、紅橋を通過すると、ワダチの草丈が一気に増してしまい、常に夏草に擦られながら進むような状況になってきました。もはや車両の通行はほとんど途絶えているとみて間違いなくて、閉塞感抜群な鬱蒼とした雰囲気ですが、しかし、探索当日は快晴に恵まれたこと、そしてダートのすぐ傍には明るく開けたパンケ川の流れが寄り添っているので、以外にも廃れた林道ではお馴染みの「暗さ」は感じなかったですよ。 | |
なんだか悪しき予感! 夏の太陽をたっぷり浴びて夏草が繁茂しまるダートをさらに進んでいくと、まるで潮が引くかのように路面に蔓延る雑草が姿を消していきます。路面状況が好転したのかと思いきや、その先を見てみると・・・? | |
なんじゃこりゃ・・・?! なんと、その先は漬物石サイズの岩石が夥しく散乱する河原ダート状態に陥っているじゃやないですか! ガラガラ感が大きくて、とてもじゃないけまともに走ることはできず、ジタバタと亀の歩みで前進するしかなかったですが、これは近年、列島各地を襲う集中豪雨によるパンケ川の氾濫の直撃を受けたとみた! | |
パンケ川の氾濫によって被った林道のダメージは甚大で、その後もガラガラな河原ダート状態がしばらく続きました。気を抜けば即転倒を招いてしまう極めて厄介な河原ダート状態に撤退も頭によぎりましたが、ここは我慢の一手でさらに前進しかねーな! | |
明らかにそこは氾濫の跡であると即座に分かる河原ダート区間。どこまでが河原で、どこがダートであるのか判然としない状況と、路肩に堆積した一抱え以上もある大量の岩石、そして岸辺に打ち上げられた流木が氾濫時のパンケ川の凄まじさを物語ります。通常、これほどの規模の氾濫に見舞われたならば、林道も通行不可能状況が続いて廃道化する場合がほとんどですが、ここは奇跡的に通り抜けることができたんだよな! | |
やがてパンケ川の氾濫区域を通り過ぎたのか、ダートは元のワダチダート状態に復帰しました。それによって路面状況は好転しましたが、ダートの草深さは相変わらず。いや、さらに草深くなっているような状況。もはや藪漕ぎに近かったです。 | |
ワサワサと脚周りに触れる夏草の感触にゾッとしながらも、なおも途切れることなく続く様似パンケ林道(民)。すると6カ所目となる「鹿鳴橋」が現れました。橋上部分にも土が堆積して違和感なく雑草が茂ってワダチが形成されていましたが、ちなみに橋名の「鹿鳴」は「しかなき」ではなくて「ろくめい」と読みます。 | |
えぇ、またかよ・・・。鹿鳴橋でパンケ川左岸に渡ってさらにダート進んでいくと、またしても河原ダート区間が出現! 立ち止まって状況分析した結果、前方でダートを左右に横切る小さな沢が集中豪雨時に氾濫したらしく、溢れた濁流と化した沢水がダートの土を洗い流し、同時に押し流されてきた大量の石がダートにぶちまけられたらしいです。 | |
2箇所の河原ダート区間をやり過ごすと、その先には車両の通行が完全に途絶した、ただならぬ雰囲気が漂っていました。もはやワダチ部分の土は見えておらず、両脇からはクマザサの藪が激しく迫って緊張感は最高潮に達します。もちろん長年に渡る廃れたピストン林道の探索によってこのような雰囲気には慣れていますが、しかし、ここは北海道。あの「蜂蜜マニアなクマさん」がガオォ〜といつ飛び出してくるか、それだけが心配だったかな。 | |
その末端区間において事実上廃道化していた様似パンケ林道(民)でしたが、まだまだ進む余地があるので前進していくと、その先で「末廣橋」が現れました。橋の前後区間はダートが夏草まみれで気軽に立ち止まれる状況ではなかったですが、廃れた林道において橋上は一息つける安全地帯になっています。そして地図上では林道末端まで残すところ1.5キロほど。軽く調子を整えてから林道終点を目指して前進再開ですよ!
→ パンケ川(上流方向 / 右)を眺める! → パンケ川(下流方向 / 左)を眺める! |
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や、やられた・・・! 源流に近づくにつれてぐっと狭まってきたパンケ川の谷間伝いに林道末端地点を目指して突き進んでいきますが、それもここまででした。ダートはパンケ川の左岸の水際伝いに延びていましたが、なんと、ここで路面が見事なまでに消失していたんですね。原因は集中豪雨によるパンケ川の氾濫。ダートがあったと思われる場所は岩石まみれの河原と化していて、今度ばかりは進む余地が見出せず撤退するしかなかったぜぇ。
→ 現場を眺める! → パンケ川を眺める! → 振り返る! → 引き返して様似パンケ林道(町)に向かう! → 諦める(探索終了)! |
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