ガソリン給油量 20.67L | 給油回数 7回 | ガソリン代 3855円 | 総走行距離 641 km | トップへもどる |
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ついにやってきましたこの瞬間! 山々が錦色に染まり林道が一年で最も美しくなる紅葉シーズン、それも紅葉最盛期の頃を狙って林道へと出撃しますが、今回のメインターゲットは鳥海山北面の山麓に展開する秋田県由利本荘市の林道群。それに加えて秋田県から南下して山形県鶴岡市の山深い温海川周辺の林道群です。 というわけで準備万端整い、まずは鳥海山のそびえる由利本荘市へと最寄りの高速インターから出撃しようとする瞬間ですよ! 現在時刻は午後10時30分。 |
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そしてこれが今回の荷物一式。林道ツーリングにおいては可能な限り荷物は少なくというのが我が鉄則なのですが、なにせ夏とは違って山々がマジ寒い季節なので、どうしても防寒着がかさばってしまうんだよな〜。 そしてこれも抜かりなく準備しておかねばならぬのが雨具。夏の雨なら海パン一丁で走れても、山で冷たい秋雨に振られれば洒落になりません。というわけで可能な限り装備は絞りましたが、結局こんな量になっちゃった! |
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自宅最寄りのインターから高速に入って首都高速を抜けて東北道へと進み、日付が変わって10月28日土曜日の午前0時06分、最初の給油ポイントである「蓮田SA」に到着しました。すかさず「アポロステーション蓮田サービスエリア」で給油しますが、ハイオクL / 198円で3.31L(665円)入りました。 ちなみに自宅出発後、最寄りインターそばのGSでハイオクL / 170円で2.77L(471円)を給油して満タンとしておいたので、正確には2回目の給油ですけどね。 |
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休憩を済ませたら蓮田SAを出発。防寒対策として85km / hで巡航して次の給油ポイント「上河内SA」には午前1時42分に到着しました。 さっそく「アポロステーション上河内サービスエリア下り線SS」で給油しますが、ハイオクL / 198円で2.76L(546円)入りました。なお、蓮田SA〜上河内SA間94.2kmの移動に1時間半ほどもかかっていますが、それは休憩タイムも含めての所要時間。移動にのみ要した純粋な所要時間は当然ながらもっと短いです。 |
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真夜中のSAで見上げた夜空。月が明るく輝いて星さえも見えていました。これならば雨の心配など皆無のように思えますが、それはちょっと考えが甘いんですね。 当初は鳥海山の位置する由利本荘へは、東北道→山形道→日本海東北自動車道と進む日本海の沿岸ルートを予定していたのですが、しかし、天気予報によればルート上の山形県「酒田市」および秋田県「にかほ市」では、明け方から午前中いっぱいにかけて冷たい小雨が降ることが実はこの時点で既に確定しています。 ただし、馬鹿正直に予定ルートに固執して雨に濡れるつもりはありません。急遽、ルートを山形道→東北中央自動車道→泉田道路に変更して、天気予報では曇りになっていた内陸の山形県「新庄市」、秋田県「湯沢市」を経由することで、イチかバチかで雨を回避する策に打って出ます。移動中に雨に降られたらマジ最悪なので! |
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おえぇ〜、まだまだ遠いなぁ! ここから山形道が分岐する「村田JCT」までだけでも、まだ193.6kmもの距離が・・・。 しかし、まだ林道駆け出しであった20代の頃は、林道を求めて東北道「川口JCT」〜「青森IC」間を一晩で一騎駆けしていたものですが、まあ、それを思えば山形道分岐までの距離なんて全然近いか。 |
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上河内SAを出発して那須高原に差しかかると路面に濃霧が立ち込めて気温が一気に低下します。特に首元が寒くなってくるのでネックウォーマーで対処しつつ午前3時39分に「安積PA」に到着しました。
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安積PAでは「エネオス安積PA下り線GS」で給油しますが、ハイオクL / 196円で2.79L(547円)入りました。 ちなみに夜間高速移動で東北方面に向かう場合は、これまでは常磐道→磐越道→東北道のルートで移動していたのですが、現在は使えないルートになっています。それは磐越道「阿武隈高原SA」のGSが24時間営業でなくなってしまったから。 具体的には真夜中だと常磐道「友部SA」を最後に、東北道「安達太良SA」までのGSが全て営業時間外となって給油できないんですね。ここ近年は各地で高速道路が開通して便利になりましたが、しかし、高速上のGSは少なくて、しかも、営業時間短縮のラッシュで夜間移動の場合は逆に不便になっているような気も・・・。 |
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というわけでGSは24時間営業となっている東北道を北に向かって突き進んでいるわけですが、身体もだいぶ冷えてきたし、ここらで体力回復を兼ねて夜食を食べることにします。イートインにはお約束のうどんやそば、丼物など色々ありましたが、なぜか「喜多方ラーメン(850円)」があったので注文。 あっさり醤油のスープと縮れ麺、そして歯応えのあるシナチクとジューシーなチャーシューがとっても美味しかったなぁ! これで気力、体力共に回復しました! |
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安積PAの次は国見SAに立ち寄りますが、到着時刻は午前5時20分。到着間際には夜空が白み始めてここで夜が明けました。早速「エネオス東北自動車道国見SA下り線SS」で給油し、ハイオクL / 192円で2.2L(422円)入りました。 そして高速で給油するのはここが最後になります。この先32.6kmの村田JCTから山形道に入り、さらに46.6km先の「山形JCT」から東北中央道へと進むのですが、この先にはもうGSのあるSAは存在していないんですね。ちなみにここ国見SAから高速終点の「新庄真室川IC」までの距離は144.9km。 したがって航続距離の短いWRの場合、安全策をとって途中で高速を降りて給油する必要があるのですが、夜間や早朝給油という条件下では高速出口のそばに位置して、その上で24時間営業である条件を満たすことが必要。するとその条件に合致するのが「尾花沢IC」であり、高速出口そばに24時間営業のGSがあるんですね。 |
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山形道に入ったら次は山形JCTから東北中央道に入って尾花沢ICを目指しますが、「天童IC」を過ぎた先で「天童本線料金所」が出現。ここで東北自動車道「浦和本線」〜東北中央自動車道「東根IC」間の高速料金6760円を支払いました。
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料金所脇の駐車スペースにて。ここからさらに東北中央自動車道を尾花沢ICまで進みますが、嬉しいことに東北中央自動車道はこの先は無料区間になっています。もう高速料金はかかりませんが、東北地方にはこんな感じで「日本海東北自動車道」などの無料高速がけっこうあったりするので助かりますね。
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予定通り尾花沢ICで高速を降りたら並走するR13を新庄方向に進み、途中の「エネオス尾花沢北セルフSS」で給油します。 予定では事前にチェックしておいた24時間営業のGSで給油するつもりでしたが、この時点で時刻は午前7時44分。この時間ならばすでに全てのGSが開店しています。したがって国道沿いで見かけた適当なGSで給油しておきましたが、ハイオクL / 175円で4.67L(817円)入りました。 |
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というわけで尾花沢ICで高速を降りて給油を済ませたら、1区間先の「野黒沢IC」から再び高速に乗って終点の新庄真室川IC(泉田道路)までワープ。 その後はR13を横手方向に進んで山形県から秋田県に入り、秋田県湯沢市「上院内」でR108に右折して目的地である由利本荘市へと向かいますが、途中、国道沿いで見かけた「松の木パーク」で小休止します。 |
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松の木パークは公衆便所があるだけの国道沿いのパーキングでしたが、ここは休憩がてらに景色を眺め、由利本荘市の紅葉状況を確認すべく立ち止まった場所。今年もまた暖冬になるとのことで、紅葉の色付き具合がとても気になっていたのですが、国道沿いでこんな感じな林道での紅葉も十分に期待できそうです! |
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パーキングの南に見えている由利本荘市「鳥海町向赤倉」集落のすぐ背後にそびえる三角錐をした山です。とくに観光スポットでもないただの無名山ですが、とんがった山頂がなんとも特徴的。そして絶壁を覆う紅葉もきれいだな〜。
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おお、橙色を帯びた黄色がきれいですが、これは松の木パークで見かけたムクロジ科のイタヤカエデですね。秋には黄色く黄葉しますが、若木は時に橙色から赤色に色付くことがあるそうですよ。 また、イタヤカエデには葉の細かな形状の違いによって多くの亜種がありますが、これはたぶん北海道を中心として日本海沿岸に多く自生するエゾイタヤだな。 |
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さらにR108を進んでいくと、「鳥海町上笹子(じねご)」に道の駅「清水の里・鳥海郷」があって、ここから由利本荘市「矢島町」方面に向かう県70に入ります。 その県70を「由利高原鉄道鳥海山ろく線(旧国鉄矢島線)」の「矢島駅」方向に進み、「鳥海町才ノ神」で町道を左折すると、今日から2泊を予定している猿倉温泉休養宿泊施設「鳥海荘」があるのですが、道の駅の向かいに「JA笹子SS」があったので、宿に向かう前にハイオクL / 183円で2.17L(397円)給油しておきます。 ちなみに現在時刻は午前9時48分。さすがにこの時間で宿に向かうのは早過ぎですが、由利本荘市の今日の天気は昼から雨になるとのこと。したがって雨が降り出す前の鳥海荘到着を目指します。徹夜走行で疲れているので、最悪今日は紅葉林道探索は諦めてさっさと宿に引き籠るつもりなんですね。 |
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鳥海町上笹子を出発して県70を鳥海荘目指して進みますが、まだしばらくは雨が降り出しそうになかったので、由利本荘市「天神」で町道へと左折して寄り道します。 町道に入って「丁(ひのと)川」沿いに遡った先のピストン林道群を軽く摘み食いしてやろうと思ってのことですが、あら残念! 枝分かれ式に支線林道を分岐する水無林道の入口手前地点の橋で通行止め看板が・・・。 通行止めの処置は大雨で壊れた橋の付け替え工事とのことでした。最初の林道で拒まれてしまったので、なんだか出鼻を挫かれたみたいですが、まあ、仕方ないですね。ちなみに県70沿いに存在する林道の詳細マップはこんな感じ。もしも、探索することがあったならば参考にしてください。 |
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その後、県70を再び鳥海荘を目指して進んでいくと、やがて標高435mの「笹子(じねご)峠」に向かって登坂していきます。すると道すがらに紅葉の赤や黄色の色彩が目立ってきますが、途中で秋田スギの大木に凄まじく絡みついて紅葉しているツタがあったので路肩に立ち止まって眺めてみます。
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おお、これは物凄い絡みつき方です! 高さ数十メートルの樹木のてっぺんまで、そして隣の樹木まで巻き込んでブドウ科のツタが凄まじく繁茂していました。 まるでスギが赤く紅葉しているかのようですが、そうではなくて、絡みついたツタがシブい赤色で紅葉していたんですね。しかし、雁字搦めにツタに絡みつかれてしまったスギの木としてはたまったものじゃないな〜。 |
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県道をさらに進んで笹子峠にだいぶ近づいてきました。対向車とすれ違うこともほとんどなくて、とても静かな雰囲気に包まれながら峠越えしていきますが、道端にはいよいよ鮮やかさを増した色彩があちこちに!
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峠付近で右手に見えていた紅葉に染まる山々の連なりです。すぐ正面にはお椀を逆さに置いたような姿の「朝日森(621.9m)」が見えていました。
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雲の隙間から差し込む陽射しを受けて、美しく黄色がかった橙色に輝くウルシ科ヤマウルシの紅葉。黄色と橙色の微妙な混ざり具合がなんとも言えない味わいです。
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これもウルシ科のヤマウルシですが、こちらは明るいオレンジ系ではなくて真紅に染まっています。ぐっと深みを感じさせる赤色がなかなかきれい!
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金茶色というのか、シブい橙色に染まった紅葉です。下から見上げて眺めてみましたが、鮮やかに色付いた葉が陽射しで透けるようで美しかったなぁ。
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道すがらの赤色や黄色、橙色の紅葉を眺めつつ笹子峠を越えていきますが、空は思っていたほど曇っていません。この日の午後は雨予報でしたが、ここで当方の晴れ男っぷりが発揮された模様。やがて上空は「本当に雨が降るの?」と思ってしまうような晴れっぽい状況になってきましたが、そういうことならば・・・?
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