ガソリン給油量 20.67L | 給油回数 7回 | ガソリン代 3855円 | 総走行距離 641 km | トップへもどる |
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予報通りに雨が降らないのであれば、フレキシブルに予定を変更。そのまま鳥海荘に直行するのではなくて、県70沿いの林道を探索してみることにします。というわけでここは笹子峠そばのとある地点。普通ならば見過ごすか、もしくは瞬時に通り過ぎてしまうような右折分岐になっています。
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右折方向の入口を眺めるとこんな感じ。ひょろりとした簡易舗装路が森の中へと分け入っていくのが見えていましたが、ここで路肩の藪を探ってみると・・・?
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やや!? 側溝脇の草むらに倒れて放置された木製の標柱が! なんだか林道標っぽくて、かすれた状態で「幅員」とか「平成元年」などの文字が記載されてましたが、林道名については記載の確認できなかったです。しかし、まあいいや。ここが林道であろうがなかろうが、とりあえず立ち入ってみます。
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入線してしばらくは簡易舗装が続きましたが、予想した通り、その先で路面がダート化しました。路面はマッタリとした落ち着いた雰囲気が漂う小砂利系。荒れたりガレた雰囲気は感じられず、ここはそこそこ楽しめそうな予感がします。
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正体不明なダートをなだらかな下り坂で進んでいきます。途中で山菜採りのお婆ちゃんが運転する軽トラとすれ違いましたが、秋の静寂さに包まれたダートは物音一つせず密やかに静まり返っているだけでした。
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道すがら、ダートのすぐ傍にそびえる「朝日森(621.9m)」の東側の斜面に広がる森の紅葉です。いわゆる「錦の絨毯」と称賛されるような華やかさはなかったですが、それでも様々な色彩が混ざり合う美しさで目を楽しませてくれました。
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ダートは位置的には朝日森の東側を通り抜けてひたすら下っていきますが、こまめに虫食い簡易舗装が繰り返されました。どこか釈然としない不満が徐々に溜まっていきますが、しかし、季節は紅葉の秋。山の美しい色彩がそれを慰めてくれました。
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おお、ここは美しい地点だな! やがてダートは伐採跡地の斜面をカーブで通り抜けていきますが、樹木が切り払われた伐採跡地では陽当たりが良いため、紅葉の色彩が一段と際立って見え、また、紅葉する低木が下草としてたくさん生えるので、秋は特に美しくなっている場所だったりするんだよな。
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うわぉ、これは美しい! 一面、燃えるよう舗装状態なオレンジ色に覆い尽くされていた伐採跡地の斜面です。斜面を埋め尽くす橙色に混ざってモミジの赤色が点在しているのが絶妙なアクセント。観光地の作られた紅葉とは一味も二味も違った、山の伐採跡地でみられる紅葉ならではの美しさですね。
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その後、坂道をどんどん下って進んでいくとやがて畑地が現れました。となればこの先に集落があるはず。これでダートが完抜けルートであったことがほぼ判明しましたが、とりあえずダート終了地点までこのまま進んでみます。
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やがて前方に民家が見えてきましたが、ここは由利本荘市鳥海町上笹子「下ノ宮」の集落でした。そして民家の脇を通り過ぎてさらに進んでいくと・・・。
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先ほど橋の付け替え工事で諦めた水無林道に向かうさいに通った丁川沿いの町道に突き当たりました。左折すればすぐに県70へと戻れるのですが、ここは復路も未舗装を楽しむため、今来た道をそのまま引き返します。
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ダートの終点、すなわち完抜け先の下ノ宮集落から引き返しがてら、行く手に眺めた紅葉と空。常緑針葉樹の緑に赤色や黄色が混ざって紅葉していましたが、しかし、イイ感じに晴れてきたなぁ! しかし、天気予報によれば、あと2時間もすれば雨となるはずなのですが、うふふ、そんな気配は全然ねーし!
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ダートを登り坂で引き返して笹子峠そばの入口まで戻ってきました。県70への出口は左折して再び鳥海荘方面に進みます。 ちなみにその後の調査によれば、このダートは名のある「林道」ではないことが判明しました。いわゆる「名無し系」であり立ち入る価値は低く、また、実際に訪れる林道ライダーも皆無だと思いますが、しかし、秋の紅葉の季節限定で話は別。美しい紅葉シーンが出迎えてくれたんですね。 |
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県道に復帰して笹子峠を越えて下っていくと、やがてヘアピンカーブが現れますが、ここで今回の紅葉林道探索ツーリングで初林道となった鷹巣沢林道の入口が現れました。ただし、キツい下り坂となった急カーブの途中に位置しているため、県道を普通に進んでいると見過ごす可能性が高いと思います。
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入口から振り返るとこんな感じ。急激な下りヘアピンカーブの途中に林道入口のある状況がよく分かりますが、画像向かってWRの右側の路肩の藪の中、カーブミラーのすぐ背後に木杭タイプの林道標が設置されています。
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鷹巣沢林道 |
そしてこれが鷹巣沢林道を示す林道の証。鷹巣沢林道は「滝の下国有林」の中に延びていて、具体的には1036林班と1038林班との境界になっている「鷹ノ巣沢」伝いに遡っていくピストンです。林道名は鷹ノ巣沢に由来していますが、林道名をよく眺めると、なぜか「鷹ノ巣」沢ではなくて「鷹巣」沢とされています。
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嬉しいことに無粋な林道ゲートは設置されておらず、さっそく鷹巣沢林道に入線させていただきますが、すると通常ならば林道には山中の寂しい雰囲気が漂うだけのはずなのに、いきなりほのかに黄金色に華やいだ雰囲気が! どうやら鷹巣沢林道は今まさに紅葉最盛期だったようです!
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お、これはウルシ科のヤマウルシでしょうか。煌びやかな鮮やかさは感じられなかったものの、その代わり、どこか青味を帯びたような今紫色から橙色、そして黒味がかった紅赤色へとグラデーションしている紅葉の色彩が味わい深くてきれい。
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足元の地面に目を向けると、芽吹いたばかりの小さな幼樹が黄葉していましたが、これはフウ科のフウかな。形はトウカエデによく似ていて、紅葉の色付き方もカエデ類と似ているので、見分けにくいです。基本的に日当たりが良い場所では赤く紅葉しますが、これは僅かに黄緑色が残った黄色の状態。
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う〜ん、これはなんだろう? 細長い葉の内側は僅かに赤みのある黄色系の梔子色で、端の部分だけが黒みを帯びた茶色の黄褐色に染まっており、ウルシ科のハゼノキのるような気もしますが、でも正直よく分かんないや。
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そして深く鮮やかな紅赤色が美しいこいつはムクロジ科のヤマモミジ。ヤマモミジはオオモミジの変種で鋸葉がオオモミジよりも粗く、日本海側でよく見かける種類です。しかし、よく眺めてみると、葉がなぜかギザギザに欠けていました。
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入線早々にして秋の林道の美しい紅葉に目を奪われてしまいましたが、先に進んでいくと路肩が少し膨らんだ土場跡のような場所があって、そこにワイヤーゲートが設けられていました。でも赤茶色に錆びたワイヤーはユルユル状態。事実上の自由通行状態になっていたので、遠慮なくその先に進ませていただきます。
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黄色や赤の色彩にまみれて、緑一色に包まれた通常期からは想像もできないほどに華やいだ雰囲気に包まれていた鷹巣沢林道。煌く秋の色彩に見惚れてしまい、そのつど立ち止まってしまうのでなかなか先に進めまなかったのが困りものですが、でも「秋は林道が一年で最も美しい季節」だというのは本当であることを実感します。
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ダート走行中、道すがらに見えている林道名由来となった「鷹巣沢」の谷間斜面を染め上げる紅葉です。広葉樹の黄色や赤、橙色と針葉樹の緑がいい具合に混合されて多彩な色付きを見せていますが、紅葉ってのは赤色や黄色だけの単色よりも、様々な色彩が混ざり合った方がこれはもう断然美しいんだよな〜。
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美しい紅葉を眺めつつ鷹巣沢林道の探索を続けますが、万が一の天候の急変への注意だけは怠りません。時折、空模様を確認しますが、うむ、今のところは雲の流れが早いだけで別段問題はない模様。さらに鷹巣沢林道の紅葉林道探索を続行します。
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