2023 東北縦断 紅葉林道探索 〜 懐かしの地を再訪せよ! 〜 10月31日(火) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
4日目[1]  → 矢板市「赤滝鉱泉 Akataki Kousen もどる  






ガソリン給油量 6.56L 給油回数 3回 ガソリン代 1260円 総走行距離 219.6 km トップへもどる
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おはようございます! 新潟県関川村高瀬温泉の旅館山路で迎えた東北縦断紅葉林道探索4日目の朝になりました。ガラリと開け放った窓の外は見事なまでの秋晴れの青空が広がり、今日も素敵な1日になりそうな予感がプンプンです!







ぐっすり眠って気持ちの良い朝を迎えたら顔を洗うべく廊下の洗面台に向かいますが、そこで出迎えてくれたのは・・・?!







ヤモリだ! なんと、洗面台の底にへばり付いた小さな可愛い1匹のヤモリを発見しました。しかしこれ、「イモリじゃねーの?」と思う方もおられるかもしれませんが、ヤモリは漢字で「家守」と書き、家の中に棲んでいます。一方のイモリは「井守」と書くように水の中に棲んでいるという違いがあるんですね。

ちなみにヤモリは爬虫類でイモリは両生類。両生類は皮膚呼吸をするので皮膚が湿っており、そのことからも区別がつきますが、ると書くイモリはハエやガなどを食べてくれて、人に危害を加えることがないので益獣とされているんだよな。また、ヤモリは垂直な壁に張り付けるというイモリにはない特殊能力を保有しています。







洗顔を済ませたら宿のサンダルを履いて朝食前の散歩。宿のすぐ裏の「荒川」の土手に登ってみましたが、朝の冷たくキーンと張り詰めた空気が気持ちいいなぁ。しばし、川の流れを眺めますが、でもやっぱり吹き晒しの土手は寒かったぜぇ。







高瀬温泉街のメインストリートをブラついてみますが、朝の散歩をする人の姿もなくて誰もいませんね。特に眺めるものもないので宿に戻ります。







ふぅ〜、整うぜぇ。宿に戻ったら朝風呂と洒落込みます。普通の宿ではそもそも朝に風呂を沸かしていませんが、温泉宿の良いところは朝風呂に入れることなんだよな〜。朝の散歩で冷え切った身体をゆっくりと温めます。







朝風呂を楽しんだら朝食です。夕食と同じ1階の囲炉裏部屋でいただきますが、やっぱり今朝も囲炉裏に火は入っていませんでした。さすがに朝は少し寒かったですが、その代わりに灯油ストーブがあったので問題なし。







白いご飯はセルフでいただきます。食堂の隅にジャーが置かれているので、自分で好きなだけよそって食べる方式ですね。







そしてこれが旅館山路の朝食。旅館ではよくある普通の献立ですが、まずは味噌汁をズズズとすすって焼鮭にかぶりつき、納豆はNKG(NKGかけご飯)にしてお新香をポリポリとかじりつつ白米をお腹に詰め込んでやりました。

いわゆる標準的な日本の朝食というやつで、別段豪華ではないものの質素さは感じられず、女将さん手作りで美味しかったですが、メニューは以下の通り。

焼きジャケ卵焼きホウレンソウのゴマ和えヒジキの煮付け納豆お新香
豆腐の味噌汁白いご飯ヨーグルト(ビヒダス)







朝食を済ませ、宿泊料10875円(1泊2食9000円+ビール750円+消費税975円+入湯税150円)を支払ったら、女将さんに見送られながらいざ出発!

今日の予定としては新潟県「関川村」を出発したらR113伝いに東に進んで山形県へと進み、「小国町」から「飯豊町」へと南下して飯豊・檜枝岐林道(一の木線区間)を通って福島県「喜多方市」に入ります。

その後は会津地方を会津坂下町→柳津町→昭和村と縦断して「南会津町」の田島を目指し、田島からはR121で山王峠(山王トンネル)をくぐって栃木県「那須塩原市」に進み、塩原温泉から県56経由で「矢板市」の赤滝鉱泉に向かうというもの。

早い話が、新潟県から山形県および福島県経由で栃木県に向かうコースで、今日はほとんど移動に終始する予定。距離的にはかなり遠いですが、途中で道草食って林道に立ち入ったりしなければ、暗くなる前に赤滝鉱泉に到着可能な距離であり、ツーリング気分でのんびり丸1日かけて移動するにはちょうどいいかもね。







というわけで新潟県関川村の高瀬温泉を出発したら荒川の流れに沿ってJR米坂線と併走しながらR113をひたすら東に向かって進み、山形県小国町の「小国駅」にほど近い国道沿いのファミマ「小国小坂町店」に立ち寄ります。現在時刻は午前9時8分でしたが、コーヒーS(120円)で早くも10時のコーヒーブレイクです。







早めの10時のコーヒタイムを済ませたら続いて国道沿いのエネオス「ピットイン・エコーSS」で本日初の給油。ハイオクL / 190円で2.35L(447円)円入りましたが、ここ小国町からは飯豊檜枝岐林道を進んで福島県へと県越えするので、その前にしっかりと給油しておいて後顧の憂いをなくしておく必要があります。







給油を済ませて準備万端整ったら移動再開。ファミマの先ですぐに県8へと右折して道なりに進んで飯豊檜枝岐林道に向かいますが、ただいま「白い森おぐに湖」を渡る「叶水大橋(387m)」を通過中。橋上から眺めた湖岸の紅葉がきれいだったので立ち止まって眺めてみます。









叶水大橋の橋上から眺めた白い森おぐに湖の眺めです。2007(平成19)年に竣工した「横川ダム」によってできたダム湖で、雪とブナの木肌の白さをイメージした「白い森」と「おぐに」という地名を合わせた歯の浮くようなメルヘンチックな名称ですが、なんでも県内外からの公募で選ばれた名称らしいですよ。

ちなみに眺めているのは横川ダムがある下流方向ですが、横川ダムは1967(昭和42)年8月28日に発生した集中豪雨により、新潟県下越地方から山形県西部にかけての広範囲で河川の氾濫や土砂災害を引き起こし、死者104名を出した「羽越水害」を契機として建設されたのだそうです。







現在地点は小国町「胡桃平」付近。叶水大橋を渡ってガラ空きな県道を飯豊町と境界の才丸峠に向かってエンジンも軽やかに快走していきますが、のどかな里山風景がどこまでも続く田舎道が続いていい気分♪







その後、峠を越えて飯豊町に入って川内戸地区にある県378への左折分岐まで進んできました。飯豊・檜枝岐林道に向かうには右折しますが、道なりに進むと再びR113に戻ってしまうので注意です。







県8から右折する県378(岳谷上屋地線)の様子です。路肩には大雨時の規制看板が設置されていて、これは飯豊檜枝岐林道方向、すなわち県378の規制看板かと思ってしまいましたが、さにあらず。よく眺めると「一般県道川西小国線」と記されているので、これは県8の規制看板でした。







県8から県378に乗り継いで飯豊檜枝岐林道を目指しますが、ちなみに県道は最奥の集落がある飯豊町「岳谷(たけや)」が終点になっています。道はそこで途切れているのではなくて、そのまま1本道状態で林道区間に接続しているため、明確な林道入口があるわけではないのでそのつもりね。







やがて岳谷の集落にて県道区間は終わりましたが、だからといって路面状況が変わる事もなく引き続き2車線舗装のまま飯豊檜枝岐林道区間に突入しました。といっても路面がダート化するわけでもなくて、ご覧の通り味気ない2車線舗装状態です。ここは一応「林道」ではあっても、高規格ないわゆる「大規模林道」なのでね。

そして飯豊檜枝岐林道区間に入ると、「葡萄沢」伝いに遡る連続勾配の峠道区間が開始して福島県との県境目指してひたすら登坂していきますが、この辺りから道すがらの紅葉の美しさが目につき始めてきます。







なぬ、怪しい雲が?! 標高を上げるにつれて鮮やかさを増し、燃えるうな美しさを見せ始めた道すがらの紅葉ですが、その上空にはあれよあれよという間に灰色をした怪しい雲がどこからともなく出現! 山の天気は変わりやすいとは言いますが、もしや県境の峠は雨になっているんじゃないだろうな。







その後も飯豊山地を奥深く分け入る葡萄沢の谷伝いに県境を目指して登坂していきますが、道すがらの紅葉の美しいこと! 紅葉の美しさを表す表現として「紅葉の帳」という言葉がありますが、まさにそれがぴったり! 林道は紅葉最盛期の僅かな瞬間にだけ眺めることができる筆舌に尽くし難い美しさでいっぱいでした。







道すがらの素晴らしい紅葉に感動しながらさらに登坂していくと、やがて前方に福島県へと県越えをする「飯豊トンネル(878.1m)」の入口が見えてきますが、飯豊檜枝岐林道は県境を跨ぐこのトンネルの入口が終点になっているみたいです。

そして県境の飯豊トンネルを挟んで福島県側は一の木林道になっているのですが、これはちょっと気が付きにくいかもしれません。また、県越えルートとしては飯豊檜枝岐林道経由の他に葡萄沢林道赤崩林道五枚沢林道経由がありますが、そちらは17年前の2007(平成19)年に探索済み。

時間の関係上、今回は再訪しませんでしたが、同じ県越えするならば、葡萄沢林道を経由した方が味気ない2車線舗装の大規模林道経由よりも楽しいことは言うまでもなく、葡萄沢林道入口はトンネルの少し手前のこの辺りだったような気がします。ただし、林道標の類は設置されておらず見過しやすいので注意!







そしてこれは17年目に訪れた時の葡萄沢林道入口の様子です。すぐ先に飯豊トンネル入口が見えていますが、このような感じで林道標はもちろん、道標の類はなにもなくて唐突に左折ダートが開始していたんだっけ。

そしてこの入口は一見すると廃れた名無しダートの類にしか見えておらず、よもやここから福島県へと県越えできるとはとても思えぬ状況にドキドキしつつも、「ええい、ままよ!」と突入したことを懐かしく思い出します。







しかし、当時の葡萄沢林道の路面状況は意外とまともで、入口付近でこそ廃れた雰囲気が漂っていたものの、その先はこんな感じで気持ちの良い極上なダートが続いていたのですが、それから17年もの歳月が経過した現在はどうなっているのかな?







というわけで葡萄沢林道はパスして予定通り飯豊トンネルに突入しますが、ここで素朴な疑問が一つ。山形県の飯豊檜枝岐林道と福島県の一の木林道との正確な接続地点ですが、それってやはりトンネル内部の県境地点になっているのでしょうか?

飯豊トンネルを挟んで山形県側は飯豊檜枝岐林道、福島県側は一の木林道になっているのは先述した通りですが、さすがに厳密な接続地点を記したサイトや資料が見当たらないので推測するしかありませんが、おそらくトンネル内部の県境地点が接続地点になっているのだと思います。

ちなみに、元々は福島県側の一の木林道区間も含めて飯豊檜枝岐林道と名付けられていましたが、その後、名称の変更が行われて山形県側は飯豊檜枝岐林道、福島県側は一の木林道と名付けられたらしいですよ。ただし、一般的には両林道をひっくるめて「飯豊檜枝岐林道」と呼ばれることが多いです。







おお、凄え! 飯豊山地を貫く県境の長いトンネルを抜けて福島県の喜多方市に入りましたが、こちらもご覧の通り、山々の木々がちょうど紅葉の最盛期を迎えた瞬間で、山々を埋め尽くす紅葉が凄まじく爆発している状態だったかな。

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