御岳御厩野林道 / Ontakemimayano 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
御岳御厩野林道 [1] [2]
「振り向けばそこに作業道!」険しい切り通しとなった登り坂を進むと、右手に分岐するダートがありましたよ。標識の類は何も存在しないこと、砂礫まみれなその様子からここは名も無き作業道であると判断。またの機会があれば突入してみたいところですが、今回は本道探索を優先します。
→作業道の様子をうかがう!
→!!
手への作業道分岐を過ぎて先に進むと道端にソーラーパネルが設置されていました。「なんだこれ?」と思って近づいてみると、どうやらこれは当該地点に設置されている地震計の電源供給システムであった模様。ちなみに、すぐそばに位置する御嶽山は活火山であり、昭和54(1979)年の水蒸気爆発発生後は断続的に小規模な噴気活動が続いているとのことで、おそらくその関連で地震計が設置されているのでしょう。
してここにも落石の生々しい痕跡が。右手の斜面から崩れ落ちた岩石は、ガードレールによって辛うじて止められたようですが、そのせいでガードレールはベコベコ状態です。そういえば、山梨、静岡の両県にまたがる井川雨畑林道は中央構造線上に位置するため、落石崩落が著しい林道ですが、この御岳御厩野林道も決してそれには劣りません。御嶽山という活火山の存在や、相次ぐ地震によって頻繁に落石崩落が発生している模様。どうりで落石箇所が多いわけですね。特に昭和59(1984)年の長野県西部地震によるダメージは大きく、今回の探索でもそれを身をもって実感することになるのですが、それはまたその時に・・・。
→展望を眺める!
して、きれいに円を描いたとあるオメガカーブの途中にて現れたのが、左手に分岐していた立間沢林道の入口。本線である御岳御厩野林道が、もしも一般車両通行可な林道であれば、まずもって封鎖されていたに違いない支線ピストンですが、現実にはゲートは設置されていません。また今後もその必要はないでしょう。なぜって、それはこの御岳御厩野林道が固く万年封◯されているから・・・。
石の痕跡はいたるところで見受けられますが、路面的には走りやすい快適ダートがどこまでも続きます。それだけ頻繁に路面のメンテが実施されているということですが、ということは、平日には関係車両に遭遇する危険性(?)は高かったりして・・・。
や、ダート沿いに無人の林業小屋がありました。まだ新しい感じのするプレハブスーパーハウスで、入口脇には暖房用に使用するのか一抱えほどもある短く玉切りされた丸太が積まれていました。やはりこんな山中では燃料は薪に頼らなくてはいけないのでしょうね。
人の林業小屋を過ぎると、このように前方視界が少し開けている地点がありました。そしてその先には御嶽山の山裾が見えていますが、位置的にはあの山裾の手前辺りに伝上川が位置しており、先述した区間分けのうち「ゲート〜伝上川」区間の終了地点にあたります。 ただし、前方に見えてはいても、 実際には伝上川まではまだそれなりの距離があります。
「えぇッ?!」その後しばらく進むとダートが途切れてまさかの舗装路が! まさか、こんな所で舗装路に出くわすとは予想もしていなかっただけに、その動揺は正直隠せません。というわけで、残念ながら御岳御厩野林道はフルダートではない事実が判明・・・。
だし、この舗装路は区間によってはやや荒廃していた模様。ご覧の通りアスファルトが剥がれてしまい、舗装だかダートであるのかよく分からないボコボコな箇所もありましたよ。願わくば、アスファルトが全部剥がれて、近い将来ここがダートへと自然回帰しますように!
の舗装区間で一番荒れていた箇所になります。雨水による洗堀で深いクレバスが発生、路面を斜めに横切っていました。オフバイク的には前進を阻む障害にはなりませんが、この状態の放置がいつまでも続くのならば話は別かもしれません。中途半端なダートの荒れよりも、実は舗装路の荒廃の方が始末に負えなかったりもしますからね。
して舗装クレバスを超えたすぐ先に現れるのが、右斜めに分かれる鈴ヶ沢林道(林道標あり)の分岐地点。これは先述した鈴ヶ沢のゲートのすぐ先にて右折分岐していた鈴ヶ沢林道の終点です。というわけで、御岳御厩野林道もしくは迂回ルートの鈴ヶ沢林道をのいずれかを選択してみても、結局はこの地点にたどり着くことに。ちなみに、上段画像では右斜めに分岐している鈴ヶ沢林道のダートが手前より見えているのですが、分かります?
→鈴ヶ沢林道に突入!
ヶ沢林道の分岐を過ぎた少し先にて廃屋化した建物を見かけました。林業小屋にしては立派過ぎる感じです。国土地理院発行の5万分の1地図にもここには家屋マークが記されているようですが、現在は打ち捨てられて無人状態に。おそらく、林業華やかり頃の関連施設だと思われました。何かの拠点のような事務所にでもなっていたのかもしれません。
屋化していた建物の前の舗装路を少し進むと、続いて右手に何かの敷地地跡のような大きく開けて空き地となった地点に差しかかりました。その地点の路肩には、朽ち果て寸前なバス停標識であったと思われる鉄組が侘びしく残されていましたよ。そういえば、御岳御厩野林道ではかつて峠を越えた岐阜県の下呂方面から三浦貯水池までバスが通っていたという話はよく聞きますが、ここへもバスが通じていたのでしょうか?
→空き地を眺める!
「やったあ!」バス停跡を過ぎてその先ヘと前進すると、ようやく舗装が途切れてダートが復活しましたよ! 再び走りやすい快適ダートが始まりましたが、道端にて見かける落石のおびただしい痕跡は相変わらずといったところです。
「それにしても御岳御厩野林道は長いなぁ・・・」その後も快適ダートを黙々と進みますが、ダートはどこまでも途切れることなく続いていました。 ここまで、鈴ヶ沢のゲート地点からすでに10キロ以上は経過しているのですが、鞍掛峠までの全行程を思えば、まだ半分にも遠く及びません。
→もう飽きた・・・
→さらに御岳御厩野林道を進む!
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