「ゲートだ!」その後もフラットな走り心地の抜群なダートを進むことしばし、行く手に鉄門式の鈍く黒光りしたゲートが出現! ただし、幸いにというか、当然のことながらここはオープン状態にありましたよ。この御岳御厩野林道に一般車両(四輪)が立ち入ることまず不可能なので、一々カギを閉じる手間を省いているものと思われました。
→ゲート右手を調べる! →ゲート左手を調べる! |
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幸いにしてオープン状態にあった鉄門ゲートを失礼すると、そのすぐ先にて左手に切り返す形の鋭角分岐が出現! 御岳御厩野林道から分岐する名のある支線林道には必ず林道標が設置されているのですが、残念ながらここには存在していないようです。入口にはただ鉄パイプ柵がポンと置かれていただけでした。これはかつて付近に存在、昭和59(1984)年の長野県西部地震によって発生した土石流にて埋没消滅した濁川温泉への入口であるような気がするのですが・・・。よって林業系作業道の類ではないと思われます。
→分岐先の様子をうかがう! |
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「はて?」土石流に埋もれて消滅したかつての濁川温泉方面に鉄パイプ柵が置かれていたのは分かりますが、その先本道側にもなぜか鉄パイプ柵が。一般人が立ち入ることのない本道沿いにわざわざそれが置かれている状況に、なにかよろしくない予感がしますが、かといって「さようですか」と引き返す手はないでしょう。さらに前進ですよ。ここは! | |
「うひゃぁー!!」そして鉄パイプ柵を越えた先にて待ちかまえていたシーンがこれです! 目前にはダイナミックに御嶽山の雄姿が出現、そしてその手前には先述した長野県西部地震によって引き起こされた御嶽山の大崩落、すなわち俗に呼ばれる「御岳崩れ」および濁川沿いに発生した土石流の広大な跡地が一大パノラマで目の前に! しかもダートはここから伝上川の川岸に向かって高所より下っているため、遮るものなくそれらを全て見晴らすことができましたよ! 御岳御厩野林道における絶景ビューポイント区間の始まりです!
→案内板を眺める! →土石流跡地を眺める! →土石流跡地を眺める! |
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「ほう、これはこれは!」広大な崩落跡地の中央を流れる伝上川を渡るべく、ダートは垂直に近い恐ろしいほどまでに切り立った山肌の崖の急斜面をへばり付くように下っていきますが、その目前には御嶽山と「御岳崩れ」の光景がセットで手にとるように! と、景観的には最高なのですが、コンクリを吹き付けられて灰色がかった異様な崖は、そう遠くもない最近ここで大規模な崩落が発生していたことを物語っており、路面には岩石や岩屑がザクザク状態でした。路面的にはいつ再び崩落しても不思議はない実に危うい箇所になっています。
→御岳崩れ! |
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御岳山を眺めつつさらに下って進みますが、すぐ左手は100メートル以上はあろうかという垂直に近い急斜面。ガードレールもここでは全くその用をなしておらず、もしもここで不慮の突発事態でも起きたなら確実に死亡です。ま、幅員があるので多少のフラつきは大丈夫ですが、ザクザクに散乱する岩屑への細心の注意だけは怠れません。ここ、雨天直後は恐くて通れないだろうなぁ…
→伝上川を見下ろす! →御嶽山の雄姿をもう一度! |
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その後、坂道を一気に下って進むと行く手にはロックシェッドが現れますが、その直前区間には崩れ落ちた大量の岩石や岩屑の散乱地点が出現。これまで以上に散乱の度合いが増しているようで、しかも前方のロックシェッド入口には何やらこんもりとした小山のようなものが・・・。 | |
「えぇっ!?」小山のように見えていたのは、ロックシェッドの入口を塞ぐ岩石、砂礫のてんこ盛りな山でした。これで進退窮まったかと一瞬焦りましたが、これは幸いにしてなんとか乗り越えられそうなそうな感じであったので、ここはそのまま前進します。いや、ここまで来た以上は無理にでも乗り越えますけど・・・。 | |
堆積していた岩石はどれも一抱えほどもあるので、乗り越えるというよりもその隙間を押し分けるようにしてやり過ごします。こういう地点では足つきが非常に悪いので、バランス命ですね。ここさえ超えてしまえば・・・という勢いでクリアです。 | |
ロックシェッドを通過中です。当然ながら内部尾路面はフラットで何も問題はなし。ここをくぐり抜ければ伝上川を渡る橋まではもうすぐそこです。しめしめ!
→入口を振り返る! |
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そしてついに恐れていた事態が発生! なんと、伝上川に架かる橋梁手前区間に恐ろしいほどの大規模な崖崩れが! しかも様子を探るまでもなく、突破できるような代物ではないことは遠目にも一目瞭然でした。ああ、なんてこった! 今来た道を延々と戻り、そしてあの危険なゲート脇を再びす◯抜◯しなければいけないのかと思うとかなり気が滅入ってきますが、ここでいくら考えていても時間の無駄なので仕方ありません。こうなっては素直に諦めるしかないようです。ハァ・・・。
→現場を眺める! →振り返る! |
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ただし、そこで御岳御厩野林道の探索を諦めてしまったのでは、その後の一生を悶々とするのは目に見えています。ならばいっそのこと始めから来ない方がまだマシというものでしょう。なのでほれ、秘密(?)の専用ルート経由にてご覧の通り、寸断された崩落地点の先へとやって来ましたよ。もちろんそれにはけっこうな時間とガスの浪費、そして例のゲート◯り◯け時にかなり酷なピンチに陥るといった余録が付きましたけどね。なお、画像では左手にダートが分岐しているように見えますが、そちらには資材置き場のような広場くらいしかないので念のため。
→現場を眺める! |
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というわけで大規模落石によって大幅な迂回を強いられましたが、なんとか伝上川の橋のたもとに到着しましたよ。これで、基本的には快適ダートの続く「ゲート〜伝上川」区間は終了、以降は「伝上川〜展望台入口」区間に突入することに。では、さっそく伝上川を渡って御岳御厩野林道の探索をこれより再開せん!
→伝上川の上流を眺める! →伝上川の下流を眺める! |
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そしてここが伝上川と濁沢に挟まれた尾根区間です。伝上川の橋梁を渡るとすぐに登り坂となって尾根を越え、またすぐに下って濁沢の川岸へと至りますが、ここを岩屑流が流れ超えたとはね! 現在の様子からは想像もできない想定外な自然の猛威か!
→伝上川の対岸を眺める! →伝上川の対岸を眺める! |
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尾根を越えて濁沢の岸辺にたどり着きました。そしてここから川を渡るのですが、そこにあったのは橋ではなく沈下橋のような堰堤でした。ひょっとしたらここでは橋を架けてもすぐに流失してしまうので、何の役にも立たないとか? ちなみにこの地点には濁沢上流に沿って展開する「濁沢の森」へと至るダートの右折分岐がありました。分岐には真新しい案内板も立っているのですが、一般車両は御岳御厩野林道に入ってこられないので、あまり意味はないかと・・・。ま、別にどうでもいいか!
→もう飽きた・・・ →さらに御岳御厩野林道を進む! →右折ダートを眺める! |
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