探索日 2008.11.02
No.F-nameless-4

名無し林道線 ■南会津町(旧伊南村・田島町) ■全線ダート ■接続→多々石線
■多々石線から分岐して山中に延びる

 尾根に向かって九十九折りに登坂、明るく開けた雰囲気が心地よい  

 ↓多々石線本道より格段に状態の良いダートが続きます。多々石線は死んでい
 ますが、ここは生きています。機会があれば立ち寄ってみてもいいでしょう。
……こんな感じ……
■多々石線から戸板峠付近にて分岐する名無し系ピストンダート。入線すると山肌にへばり付くように山の尾根を目指して登坂路が続く。コース的には勾配角度がややキツめであるため、ジグザグと九十九折りに高度を稼ぎつつ登坂、急カーブと直線を繰り返して終点に至る。路面は砂利、土の混合タイプであったが、特に荒れは無い。ただし、周囲の藪は濃厚で、探索時には幸い、藪刈りが行われた後だったらしくそれによる障害は受けなかったが、夏場ではその限りではないかも知れない。始終、開けた明るい雰囲気が漂うが、残念ながら眺望などはきかないようで、途中にある巨大な岩石剥き出しの切り通し区間が見所となる。なお、現在は作業が行われていないようだが、ここは樹木の伐採用に開設されたダートであると思われる。

■多々石線を多々石方面より進むと、ガレ、荒れ区間が始まる戸板峠の少し手前で、多々石線本道である直進方向に対して左折する名無し分岐が現れます。これは多々石線で唯一の支線であり、面白そうなのでとりあえず突入してみました。ちなみに、ここには標識はなく、直進、左折共に路面状況は同様なので、どちらが多々石線本道であるのか少々迷ってしまうかも知れません。
■いざ、左折分岐に突入です! その入口は地面を掘り下げるような切り通し状になっており、いきなりの急な左カーブで切り返すように山腹をダートが登坂していました。行く手の様子が見えないので、この先、どのような状態になっているのかとても楽しみです。
■分岐直後の左折カーブを曲がり、山の斜面に沿ってぐんぐんと登坂して進みます。本道である多々石線は荒れ、ガレが激しいので、ここももしや…、と思ったのですが、路肩の藪刈りも行われているらしく、意外とまともな路面状況でした。
■「うおぉッ!」進むほどに勾配角度が増大してきました。路面は砂利質なので、アクセルを大きく開くとズリがちでしたが、走行にはなんら問題はなく、標高が上がってきたせいか、空が開けた感じでとても気持ちの良い明るい雰囲気です。
■山肌にへばり付くように斜面をジグザグに登坂して進むとやがて差しかかるのが、当名無し支線名物の岩石切り通し区間です。今にも崩れてきそうな、半ば崩れかけた巨石が幅員を狭めているため、かなりの緊張感とプレッシャーは否めません。元々は切り通しであったところが、表面の土が洗い流されて岩石が剥き出しに出もなったと思われますが、通行中、運悪く崩れてきたらXRもろとも完全に埋もれて一巻の終わり…ですね。山の女神様に無事を祈りつつ前進しますが、雨天後には近づかない方が無難かも。
■ヒヤヒヤな岩石切り通し区間を抜けてさらに前進すると、何だか藪まみれになってきました。路肩にはクマザサがびっしりと茂り、路面にもワダチ部分を残して冬枯れした雑草で半埋没状態です。でも、雰囲気としてはここは死んでいる道(廃道)ではなさそうなので、そのまま先へと進みます。
■「一体ここはどこまで続いているのだろう?」雑木とクマザサに覆われた山肌にダートはなおも続いています。周囲の藪は濃厚で、藪刈りが行われていなければ物凄いことになっていそうでしたが、雰囲気的にとても明るい感じなので、誘い込まれるように奥へ奥へと前進してしまいました。
■「あ、広場だ!」その後しばらく進むと、両路肩の藪が開けてポッカリとした広場のような場所に行き着きました。ここから先には道はなく、ここが終点になっているようです。周囲を見回してみても特に何尾ありませんでしたが、山の尾根に位置しているため、大きく開けた開放的な雰囲気でなかなか良い感じの地点でした。多々石線探索の途中で大休憩するにはちょうど良さそうな場所です。
→探索終了!
→引き返して多々石線へ向かう!
→振り返る!