三宅島の林道探索について

林道探索の書　〜今日もどこかで林道ざんまい〜

［３］林道探索の時季について

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穏やかな探索日和が続く春がちょうどいい三宅島

総合的に判断すると三宅島林道探索はＧＷの頃がベスト

［１］三宅島の林道の基本情報 　［２］林道探索の日程について 　［３］林道探索の時季について

三宅島林道探索の成功の可否を決定するのが船の航行にも大きくかかわる行き帰りと滞在中の天候。周囲を流れる黒潮によって温暖多雨な海洋性気候の三宅島は。夏は涼しくて冬は暖かい気候。雨が多くて風の強い日が多く、快晴の日も少ないのが特徴です。 三宅島林道探索をする時季としては連休の取りやすいＧＷや夏休み、冬休み期間に限られがちですが、参考までに東京と比較した気温、降水量、強風日数、快晴出現率をまとめてみたので参考にしてください。 ただし、これはあくまで過去の平均値。おおよそのシーズンごとの天候の予測はできますが、こればかりは自然現象なので運に任せる部分が大きいですね。

	気温	１月	２月	３月	４月	５月	６月	７月	８月	９月	10月	11月	12月	年平均
	三宅島	8.4	9.5	14.2	16.1	18.8	21.0	25.3	27.6	25.0	21.3	15.5	11.1	17.8
	東京	5.5	6.2	12.1	15.2	19.8	22.9	27.3	29.2	25.2	19.8	13.5	8.3	17.1

（三宅島特別地域気象観測所気象年報 2013（平成25）年の平均気温［℃］） 東京と比較して冬は暖かく、夏の平均気温もさほど高くはない三宅島。やはり暑くもなくて寒くもないＧＷの頃が林道探索するにはちょうどよいでしょう。熱さ対策や防寒の心配がなく、 清々しい春うららかな陽気で楽しめます。 統計上、 夏は涼しくて冬暖かい三宅島ですが、実際にはやっぱり夏は暑くて冬は風が寒いと思います。

	降水量	１月	２月	３月	４月	５月	６月	７月	８月	９月	10月	11月	12月	年平均
	三宅島	94.0	163.5	174.0	330.0	144.0	445.0	75.0	54.5	233.5	496.5	120.0	129.0	204.9
	東京	70.0	30.0	44.5	283.0	56.0	159.0	115.5	99.0	231.5	440.0	26.0	59.5	134.5

（三宅島特別地域気象観測所気象年報 2013（平成25）年の平均気温［mm］） 東京と比較すると年間を通じて降水量が多く、雨が降っていなくても曇りですっきりしない日が続く三宅島。ＧＷを過ぎると一気に雨の日が続いてしまい、梅雨の季節はジメジメ感が大きいです。島ではこの季節にカビが生えて大変らしいですよ。 夏の頃はカラッと快晴に恵まれれば良いですが、やはり降水量が多いので雨の日も多くて気候は蒸暑いと思います。林道探索もあまり快適ではないかもしれません。 三宅島で雨の心配が最も少ないのは冬の12〜１月頃で、寒さについては「防寒すればいいだけじゃないか」と思いがちですが、残念ながら冬は強風の日が多いのが三宅島の特徴。雨が降っていなくても強風で船や飛行機の欠航率が高いです。

	風速	１月	２月	３月	４月	５月	６月	７月	８月	９月	10月	11月	12月	年平均
	三宅島	6.5	6.5	6.0	6.6	4.5	4.8	5.4	4.6	6.0	7.3	6.3	7.4	6.0
	東京	2.9	3.3	3.6	3.9	3.4	2.8	2.9	3.0	3.0	3.1	2.6	2.5	3.1

（三宅島特別地域気象観測所気象年報 2013（平成25）年の平均気温［m/s］） 冬の季節は快晴の日が多い代わりに強風の日が多い三宅島。三宅島林道探索のネックとしては冬の寒さよりも船と飛行機の欠航率の高さですね。 ７〜８月にかけては一年で強風の日も少なくて穏やかですが、徐々に降水量が高くなって雨の心配が大きくなってきます。風の強い日はＧＷの頃よりもぐっと少ないですが、夏はその代わり最悪な台風の到来と気温の蒸し暑さという条件が加わります。

	湿度	１月	２月	３月	４月	５月	６月	７月	８月	９月	10月	11月	12月	年平均
	三宅島	64	65	69	73	78	84	86	85	82	76	70	66	75
	東京	52	53	56	62	69	75	77	73	75	68	65	56	65

（気象庁観測1981（昭和56）年〜2010（平成22）年の三宅島･東京の平均湿度［％］） カラッと晴れ渡り、青空が広がる三宅島の海の写真などを眺めると、爽やかな気候のイメージを持ってしまいますが、東京と比較しても年間を通して三宅島の湿度はかなり高いです。特に６月から９月にかけての湿気が高く、90%超えの日もザラ。湿気が多いことで不快指数が跳ね上がって暑さよりも湿気との戦いが大変そう･･･。 また、湿度の高さはカビとの戦いです。雨の日に洗濯物を部屋干ししてもあまりの湿気の多さで乾かず、洗濯物にカビの斑点が多数現れてしまうそうです。なので三宅島の生活では除湿機が必需品になっていたりもします。 その一方で冬は湿度も低く、湿気による不快指数は低くなりますが、その代わり強風の日が多くて船や飛行機の欠航率が上がるという困った問題が出てきます。

	快晴率	１月	２月	３月	４月	５月	６月	７月	８月	９月	10月	11月	12月
	三宅島	57.6	51.7	41.4	50.0	43.7	31.3	40.3	63.8	38.4	40.6	55.7	62.0
	東京	69.7	64.3	52.1	51.1	43.7	30.8	33.2	51.2	40.2	49.6	62.5	56.1

（1981〜2010年の三宅島の快晴率［％］） 三宅島で比較的快晴の日が多いのは４〜５月でちょうどＧＷの頃です。快晴率だけで見れば冬の季節の方が高いですが、この季節は冬に比べて風も比較的穏やか。 もちろん元々雨が多い島なので雨に降られる可能性はありますが、やはり三宅島の林道探索のベストシーズンは、晴れの日は多くても蒸し暑さや台風の心配のある夏や、晴れていても寒くて強風の吹く冬よりも春だと思います。

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