富士山(北山)林道 / Fujisan(kitayama) 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2012.07.22 / No.shi-036 
 [ 所在地 ]富士宮市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]富士山(上井出)林道西富士(栗ノ木沢支線)林道白塚林道
 [ 分岐林道 ]大沢林道 ・ 六番林道 ・ 大沢第二林道 ・ 富士山(大宮)林道
 圧倒的迫力、雰囲気で迫る富士山国有林を貫く基幹ルートは走りやすく支線ダートも豊富!

180号線、通称「富士山スカイライン」に起点がある富士山(北山)林道の入口です。富士宮方向から県道の九十九折り区間を登坂してくると途中の左手に位置しており、林道標が設置されているので、通りすがらにその入口に気がついている方も大勢いることでしょう。でも、そこは禁断の富士山国有林。万年封鎖の鉄壁な鉄門ゲートが頑に隙間なく行く手を塞いでいるため、まず立入ることはできません。ここ、偶然にも開いていることはまずないです。
のに、ここは黙して何も語らず・・・。
→振り返る!
別地図にもはっきりとその道筋が記されている富士山(北山)林道。地図を眺めてみればすぐに分かりますが、途中で富士山(上井出)林道へと乗り継ぐことによって、そのまま遠く朝霧高原付近の県71号線へと抜けるルートの一部をなしています。富士山裾野の広大な森林を巡るロングダートが期待できるとともに、一日ではとてもじゃないけど回りきれない数の膨大な支線林道の存在もすでに確認済み。ゲートのすぐ先に待ち構える林道ライダーを魅了してやまない本線ルートは言うに及ばず、未知なる支線林道群も一網打尽にすべくいざ突入せん!
ートを後にして富士山(北山)林道の探索を開始しますが、まずはボコボコにかなり傷んだ舗装区間でスタート。予想外の舗装状態で出鼻を挫かれましたが、実はこの林道は国有林内の現場へと向かう治山工事ダンプのアクセスルートになっているので、県道からの入口付近だけは舗装されているみたい。おかげでアスファルトは傷みまくりなんですね。
いうわけで、ゲート地点から少し進んだこの地点からいよいよダート区間が開始! 小砂利がまぶされたような、フラット状態で国有林の森の奥へとそれは続いていました。この先に待ち構える富士山国有林の未だ見ぬ林道ネットワーク群をどのように効率よく探索すべきものかと期待に打ち震える瞬間です。禁断の地「富士山」といことで事前情報はほぼ皆無であったことに加えて、広大なそのエリアゆえに、その全てを1日で探索し尽くすのは無理だということだけはすぐに分かりましたよ。
士山国有林を貫く基幹的存在の林道であるだけに、路面は十分過ぎるくらいに整備維持されていました。路面の砂利も常に補給されているようで、多少ジャリジャリ気味な箇所もありますが、走りやすい部類のダートです。それだけ関係車両の通行があるということでしょう。
して現れた富士山を流れ下る急な沢の直渡り地点。通常時には枯れ沢状態ですが、ひとたび大雨に見舞われれば土石流じみた濁流と化す富士山の沢です。いくら橋を架けても所詮は無駄と言うものでしょう。なので、この地の林道を訪れればいくらでも眺めることができ、また同時に富士山の林道といったらコレ的な存在でもあります。
かけ的にはあまり標高が感じられませんが、それでもここは日本一の山「富士山」。なだらか勾配でぐんぐんと高度が上がっていきます。ちなみに県道からの入口は標高980mですが、終点ではそれが1325m。あの富士山の斜面を標高差345mほど駆け登るんですね。
して2箇所目となった沢の直渡り地点ですが、ここは先ほどの場所よりもさらにワイルドな状態に! 右手の森から流れ出る沢筋は大量の土砂と岩石で鬼ガレ状態であり、押し流された尋常ではない大量の土砂がコンクリ路面に厚く堆積、ハンドルを取られるフカフカなサンド状態となっていました。ここ、土砂崩れの現場にしか見えませんが、そうではなくて雨天時には「水」の流れる沢なんですね。さすが富士山、凄まじい自然の力を見せつけてくれるぜぇ!
イナミックな沢の直渡りを楽しみつつ進んでいくと、やがて左手へと別れていく大沢林道の起点が林道標と共に現れます。大沢林道は富士山国有林内にそれこそあまた存在する支線林道の1本で、延長距離はおよそ4kmほど。等高線をなぞるように標高1100mのライン伝いに樹海の奥へと延びています。せっかくなので、ひとまず本線たる富士山(北山)林道の探索調査を中断して往復してみるのもいいでしょう。
沢林道分岐を後にしてさらに高度をあげつつ前進します。次に目指すのは標高1215m地点に位置する六番林道との分岐地点。ここはエンジンにものをいわせて、ザクザクとした感触が心地よい砂利ダートを一気に155mほど登坂しますよ!
砂利の坂道を登坂することしばし、右折する六番林道との分岐地点に到着しました。六番林道は富士山スカイライン(県180号線)から富士山(北山)林道からとを連絡しており、路面に多少の荒れた区間があるものの、やはりそちらも魅力的なダートとなっています。ただし、六番林道の林道標は県道側にのみ設置されており、ここには道標の類はありません。
→六番林道の様子を眺める!
→六番林道に突入!
番林道分岐を過ぎると、ほどなくして今度は左手に大沢第二林道の入口が出現! 林道標が設置されているので本線たるべき方向は分かりますが、もしもそれがなかったならば、この先も無数に現れる分岐であっという間に訳が分からなくなってしまうことでしょう。そういう意味でも、このエリアでは林道標はとてもありがたい存在なんですね。
→大沢第二林道の様子を眺める!
くら路面の維持管理が行き届いているといってもここは富士山です。強大な自然の力には抗い難く、本線である路面にも時として流水によるクレバスが・・・。ただし、そのまま放置ということはないみたい。補修用のバラストがすでに用意されていました。
ったく人の気配というものが感じられない広大な富士山国有林を行く富士山(北山)林道のダート。あいにく小さな雨粒がパラパラときてしまいましたが、それがより一層と森の幽玄な雰囲気を演出していたんだっけ。これはこれでまた素晴らしい富士山国有林ならではの風情だなぁ。
→さらに富士山(北山)林道を進む!
→探索中止!
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