川俣桧枝岐林道 / Kawamatahinoemata 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
川俣桧枝岐林道 [1] [2] [3] [4] [5]
島県側のゲートを通過、そのまま下っていくと「桧枝岐温泉  ↑車で約30分」と記された異様に背の高い案内標識が現れました。車も滅多に立ち入らないような林道であったなら、このようなものは設置されているはずもなく、それだけ登山目当てなどの一般車両の通行もあるということでしょうか。このような標識がこの先にも数カ所に設置されています。
→ 標識杭の裏を見る!
島県側には特にこれといった急坂は無いようですが、断続的に下り坂は途切れることなく続きます。峠地点から標高もだいぶ下がってきたのか、ダートは徐々に冬枯れした木立が林立する山肌の森林地帯へと差しかかっていきました。
れも林道開設時に掘削したと思われる切り通し地点。右手の岩塊が今にも崩れそう。なお、ここまで降りてくると標高もだいぶ下がってきたはずなので再び山裾の紅葉地帯に突入しても良さそうですが、なかなか紅葉は現れません。
の後、しばらく下って進むとダートは広大なカラマツ林の中へと突入していきましたが、ここから再び紅葉区間が始まるようです。栃木県側の紅葉は「紅」がメインでしたが、福島県側であるこちら側は「黄」一色であり、黄葉状態に。路面には針のようなカラマツの葉が大量に堆積、路肩に生えるクマザサのグリーン以外は全て黄色に染まっていました。
や? こんなところに左手に分岐する支線がありました。 入口脇には「立入禁止」と記された立て看板がポツンとあるだけで林道標などは未設置な様子。奥では何かの工事でも行われていそうな雰囲気ですが、路面規格から察すると荒れた廃道というわけではなさそうです。ピストンであることは間違いないでしょうが、時間があったら立ち入ってみてもいいでしょう。
に沁みるような鮮やかな黄葉のカラマツ林の中をさらに下って進むと橋梁がありました。手持ちの地図によれば舟岐川というのだそうですが、状況的には「沢」です。この先ずっとというわけではないですが、しばらくは渓流の眺めが楽しめるようになります。
→ 沢を(上流方向)眺める!
しい地形は忘れましたが、確か先述の橋梁を渡って切り返しのカーブで舟岐川の下流地点に回り込むと、そこに沢渡り箇所がありました。といってもこれは直渡りではなく沈下橋となっていたと思いますが、探索時には少し前まで振っていた雨の影響でその前後はびしゃびしゃ状態に。すぐ上手には堰堤があって水勢が削がれているので、通常時には水没してしまうこともないでしょうが、本格的な増水時にはその保証はなさそうです。ま、それはさておき、ここは川俣桧枝岐林道の第3区間におけるちょっとした見所でもあります。
→ 沢(沈下橋地点)を眺める!
→ 沢(少し下流地点)を眺める!
岐川の渓流の景観をしばし味わって鋭気を補給、再び探索を開始します。川俣桧枝岐林道はどちらかというと、栃木県側に比べて福島県側はコースも緩くて地味目な印象を持たれている場合が多いようですが、紅葉時においては話は別かもしれません。 広大な落葉松林に延びるダートのこの美しさといい、味な雰囲気はまったく引けをとりませんよ。どうやら紅葉は全てを美しくしてしまうようですね。あはは。
らに進むと、その先のとある右カーブの途中で左に切り返す形で鋭角分岐のダート(手前左方向)がありました。もちろん林道標は無し。入線したいのはやまやまでしたが、雨天直後の路面状況等により今回はパス。ま、いつの日か入線する機会もあろうかと・・・。
→ 分岐ダートを眺める!
して少し進むと今度は左手に分岐ダートが。草木が邪魔をして全く見えていませんが、本道の右手を流れる舟岐川をコンクリ橋で対岸に渡って山中へと延びており、雰囲気的には廃道チックなものとなっています。林道標も無くて名無し林道といったところでしょうが、荒廃が著しそうなので突入にはそれなりの心構えが必要かもしれません。おそらくですけど。
→ 分岐ダートを眺める!
中八九ピストンだと思われる正体不明な分岐箇所を過ぎると、長かった川俣桧枝岐林道も終点にまであともう少し。道筋は一応カーブが連続していますが、所々でこんな感じでストレートっぽい緩い区間もあって、ラストを飾るかのような走り心地の良さです。
の後、舟岐川の沢縁区間も現れました。川俣桧枝岐林道の水辺区間としては前半の川俣湖畔沿いがありますが、沢の流れをここまで接近して横目に眺めつつに走る区間は、確かここだけであったような気がします。なお、雰囲気的にはまだまだ先は長そうにも思えますが、ここまでくれば終点はもうすぐです。そなにせ、れはいきなり現れるので。
俣桧枝岐林道の終点です。ダート自体は終了することなくなおも続いているので、実質上は川俣桧枝岐林道はまだ続いているような雰囲気ですが、ここでいきなり終点を示す林道標が現れました。「なにゆえこのような中途半端な地点が終点に・・・?!」との感もいなめませんが、ま、そういうことなのでしょう。よって長かった当林道の探索もここまでとしておきますが、それにしても霧雨および降雪に遭遇、加えて積雪走行までも味わえたのは、今思い返せばやはり嬉しい誤算だったのかもしれません。快晴に見舞われる機会は時季を狙えば比較的容易に実現しますが、逆にこのような目まぐるしい気象状況に遭遇する機会はまさにタイミングの問題であり、狙ってみても難しいでしょうね。その時点ではやや焦たものの、結果としては満足のいく探索となりました。なお、余談ですが、この地点には「川俣桧枝岐林道」と記されたコンクリブロック製のものとは別に「舟岐川林道」と記された林道標があります。正確なところは分かりませんが、福島県側は元々は舟岐川林道となっていたものが、栃木県側の馬坂林道と共に併せて川俣桧枝岐林道と呼称されるようになったのかもしれません。これも当林道の名称に関する複雑さの一因でしょう。
※「舟岐川林道」と記された林道標はその後撤去され、現在は存在していません。
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ 舟岐川林道の林道標を眺める!
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