坊主林道 / Bozu 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2011.02.26 / No.To-060 
  荒々しく険しい本格的な山岳ダートでオフの醍醐味を満喫、落石によるガレもあり!


↑崖崩れによる落石箇所も小から大まで存在。林道ライダーの技量が問われますが、荒々しい雰囲気と路面はまさにオフの醍醐味!
多摩の山岳地帯に延びる峰谷林道の支線林道。探索時にはその入口に林道標を確認することはできなかったが、「ボウズ谷」の険しい谷間沿いに山中深く分け入るピストンである。入線直後に開始した勾配区間は終点まで続き、また、路肩も落ち込むような谷間の斜面に接していてなかなか険しい山岳コースが満喫できるだろう。ただし、林道への落石は多発しているらしく、無数の落石箇所が散在。部分的に侮れないガレ模様を見せているが、その反面、オフバイクで走って楽しい1本だ。

 [所在地]奥多摩町
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [接続林道]峰谷林道
 [コース]峰谷林道から分岐して山中に延びる

多摩湖町「留浦(とずら)」地区にある峰谷林道から分岐している坊主林道の起点にやって来ました。地理院地図には掲載されていませんが、事前情報によれば、この林道は奥多摩の山岳地帯奥深くに源を発する「ボウズ谷」沿いに遡るピストンとのこと。そこに林道標が無かったのは残念でしたが、それでもどのような山岳ダートを楽しませてくれるのか、膨らむ期待感に思わずドキドキしてしまう瞬間ですよ! おーし、行くぜぇ!
っそく坊主林道のダートに突入させていただきます。まずは鬱蒼としたスギの植林と斜面に挟まれた区間を進みますが、入線直後からいきなり連続勾配が開始していましたよ。山岳ダートなので当たり前ですが、この先どこまで登っていくのかも楽しみです。
の後すぐに高所の山岳ダートらしく、右手に大きく視界の開けた区間に差しかかります。といっても目に入るのは冬枯れで落葉した茶色の山肌のみ。雄大なパノラマ感はありませんが、それでも奥多摩山中の山深さだけは十分に実感できるでしょう。
手に深い谷間を眺めつつ、山肌の斜面を急カーブで回り込みます。上空が大きく開けて雰囲気的には明るく穏やかですが、実際はかなり険しい山岳地帯を進んでいるんですね。
木に覆われているのであまりその実感はないですが、坊主林道が延びているのはかなりの急斜面。斜面を切り崩してなんとか道筋を設けたといった感じでした。あまりその心配は無いですが、まさかの崖落ちが恐そうな雰囲気です。
して早くもガレが出現! 斜面から崩れた大量の落石が路肩を埋め尽くしていましたよ。もちろん、オフバイクの機動力をもってすれば問題のないレベルでしたが、山岳ダートならではの香りがプンプン。その荒々しい雰囲気がたまりません!
、そこを過ぎてもすぐにまたこれです。今度は先ほどよりも規模が大きくて、路面は全て岩石で覆い尽くされていましたよ。まったく楽しませてくれますね、この坊主林道は! もちろん、そのままガガガッと乗り込みますが、これこそオフバイクならではの醍醐味だぜぇ!
ップ画像にも載せておきましたが、連続してこまめに出現する落石箇所は前進するにつれて規模が大きくなっていきました。具体的にはその量もそうですが、散乱する岩石の大きさが巨大になっていくんですね。山岳ダートのなんとも素敵な光景でしたよ。フ…、「坊主」林道のくせになかなか味な真似をしてくれるぜぇ!
っこらせっと・・・。
続した数カ所の落石区間を抜けると、状況はちょっと落ち着きました。でものあの落石群で車両の通行は途絶えているらしく、ダートには放置の香りのような廃れ感も漂っていましたよ。人気のまったく感じられない静寂感も最高でした。
また味な真似を…」落石が止んだと思ったら、その後は倒木のラッシュが開始しました。でも倒木は林道ではよくあることなので慌てません! 一瞬の隙を突くようにして左手をくぐってやり過ごします。それにしても坊主林道、荒れていたなあ。
倒しに路面を塞いでいるスギの倒木。当然ここはくぐるのではなくて、幹の細い樹木の先端部を強引に乗り越えて前進させていただきます。
、ここは身をかがめてのくぐり抜けですよっと・・・。
続した倒木区間ですが、これもしばらくすると鳴りをひそめました。落石に倒木、なんともオフを楽しませてくれる坊主林道ですが、ここまで進んだからには、もうなにがなんでも坊主林道の末端地点にたどり着きたくなりました。というわけで道すがらの山岳風景よりも、実際この坊主林道では「走る」ことの方が楽しかったです。
ほぇ?!」ここまですでに無数の落石と倒木を越えてきましたが、なんと、またしてもテンコ盛りの落石が出現! う〜ん、さすがにここは勢いのみで乗り越えるのはしんどですね。とりあえずその先も含めて状況偵察しておきますか。
→状況偵察!
→ここで諦める…
→トップへもどる 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜