肝要林道 / Kanyou 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.03.20 / No.TO-078 
 [ 所在地 ]青梅市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 鬱蒼たる植林の山林に延びる土質ダートの暗めな雰囲気で万人受けしないピストン

梅市梅郷(ばいごう)地区の「梅ヶ峠(うめがたとうげ・331m)」を越える都238号線に起点のある肝要林道の入口です。奥多摩方面の林道探索へとおもむく場合、圏央道「日の出IC」から青梅市へと抜ける都238号線はよく通る定番ルートであり、峠を越えた先でいつも肝要林道の入口を目にしていたのですが、他の林道にかまけて立ち入る機会を得られなかったのがこれまでの経緯であり、東京都のめぼしい林道は探索し尽くした現在、残された林道を探索すべく重箱の隅をつついて探索してみようと思い立った次第。ちなみに、肝要林道入口は峠を越えた先の下りストレートとなった都道沿いに位置するため、通り過ぎてしまいがちであり、また車の流れに乗っている場合も同様なので、その点は注意が必要です。
続車の来ないことを確認して急いで都道から肝要林道へと乗り入れます。都道から即ダートで開始している林道区間ですが、しかし、林道標は10数メートルほど進んだ地点に設置されているんですね。なので、あらかじめその存在を知っていない場合は、そこに林道標があることに気がつきにくいかもしれません。ちなみに、ここにはゲートが設置されていますが、探索時にはなぜかオープン状態であったんだっけ。
→振り返る!
ざ肝要林道へと乗り込み、都道から山林内にまっすぐに延びるストレートをたどって進むと、前方になにやら建物が見えてきます。なにやらゴチャゴチャとした様子ですが、「こんな場所に民家?」と思って近づいてみると・・・。
んと、民家と思われた建物はボロボロな廃墟であった模様。ぱっと見した感じそれはバブル期の別荘ブームでもてはやされた欧米風のログハウスっぽくもあり、それなりにゴージャスな建物であったと思われました。しかし、ブームが去った後のこの没落ぶり、オバケの出そうなさびれっぷりは半端じゃなかったですよ。まっとうな林道探索を思い描いて立ち入ると、廃墟が放つあんまりな陰気さに愕然とさせられてしまいます。
→振り返る!
こか厭世感じみた暗さを放つ別荘廃墟を通り過ぎてさらに前進。すると路面がコンクリの簡易舗装化したこの地点で左折分岐箇所が現れました。たとえ地理院地図を眺めてみても、付近の山林内に山道が毛細血管のごとく入り組むこの地では、分岐のすべてが省略されずに正確に記載されている可能性は低いでしょう。なのでここは林道ライダーのカンを頼りに、簡易舗装となった右手が肝要林道本線であるとみた!
線であると睨んだ簡易舗装の坂道を登っていくと、すぐにこの界隈の林道ではおなじみのウグイス色ポールのチェーンゲートが現れました。これが出現したということは、すなわちこちらが本線で間違いなかったみたい。ちなみにゲートはセルフ開閉式であり、チェーンに南京錠は装着されていなかったと思います。
ルフゲートを失礼させていただき、簡易舗装の坂道をさらに登って行くと、またしても分岐箇所が出現! でも先ほどの分岐とは異なって、ここは左右のどちらが本線なのかで悩んでしまいました。こういう場合はそれぞれに進んでみるしかないですが、まずはこの地点からダート化している右折側へと進んでみることにします。
岐地点から右にカーブして開始していたダート区間へと乗り込みました。 常に湿っていそうな土質のちゅるちゅる路面は作業道を思わせますが、それにしてはガードレールが設置されているなど、ただの作業道とも思えません。まあ、このエリアのピストン林道は本線そのものが作業道じみたものもあるので、こちらが本線であっても不思議はないですけど。
かし残念なことに、ものの数百メートル進んだ地点で行き止り! 正確にはその先へと道筋は続いているようでしたが、まともに道としての状態を保っているのはここまでであったということです。そして幅員が膨らんでいたことから、本来はそうでないにせよ、現状としてはここが立ち入る車両の回転場とされているみたい。事実上の終点化ですね。
なみにこれがその先の様子。薮の奥へとガードレールがなおも続いているのが確認できますね。それは道筋がまだ続いていることにほかなりません。しかし、その原因は不明ながら、道としての機能はすでに失われていた模様・・・。なお、よく見れば古ぼけたバリケードが行く手の薮の中に取り込まれていましたよ。
→振り返る!
いうわけで、先ほどの分岐地点まで引き返してきました。そして今度は簡易舗装となっている左側へと進んでみます。
かし、こちらの延長距離は右折側よりも格段と短かったです。ものの数十メートルほど進んであっという間に終点でした。その末端は未舗装な回転場となっているのですが、なぜかそこは急坂の途中といった感じで傾斜がかった中途半端な状態に・・・。
体的に傾斜がかった状況は振り返ってみるとよく分かります。こんな具合なんですね。情報によれば、手前の分岐からこちら側が肝要林道の本線であるらしいですが、ここに終点を示す林道標の類はなにも発見できませんでした。林道台帳でも眺めれば、真の終点がどこであるのかはっきりするのかもしれませんが、そこまでするほどの林道でもないでしょう。こんな林道もあるということですね。
→探索終了!
→空を眺める!
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