「ジオスポット 鉄砲沢 〜泥流や土石流を止める砂防堰堤と火山観測施設〜」 この巨大砂防堰堤は、スリット式(格子は大きな流木や巨石を止め、水は透過させます。)といって、 土石流の流れを止めることを目的に作られました。 1983(昭和58)年の噴火では、この地点の凹部に溶岩流が流れ下り、阿古の集落を埋めました。 その溶岩流の上にはオオバヤシャブシが進出し、よく見ないと溶岩流が見えないほどになっています。 道路の反対側にある施設は、防災科学技術研究所の火山観測拠点の一つで、 地震計や傾斜計等の各種観測機器が設置され、 そのデータは電話回線や衛星通信を介して、研究所に贈られています。 また、この林道を下ったところにある電波中継塔の上には、気象庁の遠望カメラが設置され、(島内で3か所)、 山頂方向を常時監視しています。 「GEO POINT 砂防堰堤 Sabo dam」 三宅島には、2000(平成12)年の噴火で大量の火山灰が降り積もり、山頂付近では森林が失われました。 これによって発生する泥流や土石流から道路や人家を守るために、 たくさんの砂防施設が作られました。 現在58基の砂防堰堤があります。自然景観との調和をはかるため、さまざまな工夫が施されています。 三宅島を巡る時に、気にかけて観察してみて下さい。 へえ〜、そうなのか。 元々は林道からも巨大な砂防堰堤が見えていたらしいですね。 現在は猛烈な薮が全てを隠してしまっていますが、 案内板手前にあった「鉄砲沢」の看板が立つ廃道分岐も砂防堰堤への管理道だったのかもしれないな。 → 出発する! |