[ トップへもどる ][ 1日目 ][ 2日目[ 1 ][ 2 ]へ ] |
![]() |
おはようございます! ホテルルートイン盛岡駅前で迎えた適当に東北旅の2日目の朝ですが、昨夜はぐっすり熟睡して今朝は目覚めと同時にお腹が減りまくり! というわけで朝食会場に午前6時30分のオープンと同時に一番乗りで攻め込みました。 白いごはんにパン、味噌汁にコーンスープ、塩サバとベーコンなどなど、取り皿から溢れんばかりに盛りまくり、和洋混在の滅茶苦茶な組み合わせで食べまくった今朝の朝食。分かっちゃいるけどバイキングだとこの始末です。 |
![]() |
朝食後、部屋に戻って朝の天気予報を眺めますが、うむ、秋田県と青森県の日本海側は曇りのち雪か。真冬の東北旅なので、できれば大雪を期待していたのだけど、予報では雪は降ったり止んだりってところみたいです。
|
![]() |
盛岡駅でのレンタカーの貸し出し時刻は午前8時。5分前にホテルを出れば十分間に合うので、それまでは昨日の朝刊を眺めて部屋でゆっくり過ごしますが、なんと、米国では旅客機と軍用ヘリが衝突する事故が発生したか!
|
![]() |
その後、午前8時になってレンタカーを借りたら盛岡を出発。まずは昨年の適当な東北旅と同じく秋田街道(R46)を西に向かって盛岡市から「雫石町」へと進み、秋田県との県境を貫く「仙岩トンネル」へと登坂していく山岳区間の開始地点にある「道の駅雫石あねっこ」でなにをするでもなく小休止。 ちなみに雫石あねっこは日帰り温泉「橋場温泉 新はしばの湯(520円)」が併設された道の駅。しかし、真冬の平日に訪れる観光客なんていないと思ったのですが、ここでは観光バスでドヤドヤっと乗りける大量の中国人団体客を見かけたな〜。 |
![]() |
道の駅で見上げた雫石町の空。曇り空と晴れ間が混在したヘンな空模様でしたが、現在の気温は-0.7℃。小雪混じりで吹き付ける風が猛烈に冷たかったぜぇ。
|
![]() |
道の駅を出発して県境を越える「仙岩トンネル」で秋田県「仙北市」に入ったら、雪深い阿仁街道(R105)を北上して「北秋田市」の鷹巣を目指しますが、角館経由だと遠回りなので、昨年と同じく「田沢湖」経由で阿仁街道に向かいます。 しかし、今年の「旧田沢湖町(現仙北市)」はご覧の通り雪だらけ! 現在、「田沢湖町生保内(おぼない)」付近を移動中ですが、昨年とは異なって今年は大雪らしく、テレビのワイドショーでもやたら騒いでいましたが、降り積もった雪の量が昨年の東北旅の時よりも格段に多いような気がしました。 |
![]() |
その後、「田沢湖遊水場」のある田沢湖東岸(仙北市春山)にたどり着いたら、反時計回りで湖岸を進んで阿仁街道(R105)に向かいますが、途中に「御座石」というパーキングがあったので立ち寄ってみました。
|
![]() |
御座石というのは神社名らしく、朱色の鳥居が湖面に向かってポツンと立っていましたが、1650(慶安3)年に秋田藩主「佐竹義隆」さんが田沢湖を遊覧したさいに腰をかけて休んだことが「御座石」という名称の由来だそうです。
|
![]() |
御座石神社があるのは田沢湖北端の「旧西木村(現仙北市)」。現在、そこからおよそ5.5km離れた南の対岸を望んでいますが、暗い鉛色の雪雲の覆い尽くされて、対岸にはなーんにも見えていませんなぁ。
|
![]() |
岸辺に建つ鳥居のそばに湖面に突き出した突端がありました。無数の足跡が残されていたところから察するに、湖面をバックに撮影するちょうど良いポイントになっていうるみたいだな。さっそく近づいてみますが・・・。
|
![]() |
おお、危ねぇ、危ねぇ! さすがにこれ以上は危険。あともう一歩足を踏み出したならば、湖面にせり出た足元が崩れて転落しちゃうかも。ちなみに2〜3月の田沢湖の水温は表層部で4℃くらい。氷点下の気温よりは暖かいですが、ボチャンと水に落ちたらただでは済まねーし。 なお、田沢湖の水温は水深50mまでは季節による変化が大きいのですが、水深が100mを超えると5℃以下で安定するみたいですよ。 |
![]() |
ふと見上げた田沢湖の空はこんな感じ。雪雲のその上には太陽が出ているらしく、雲の層が薄い部分では光が透過して湖面に届いていましたが、しかし、田沢湖の現在気温はマイナス1℃。鼻水が垂れるほど寒いことに変わりねーや。
|
![]() |
湖岸から道路(県38 / 田沢湖西木線)を挟んだ反対側のPAには土産物兼食事処の「あさり商店」がありましたが、冬季閉鎖中。しかし、有名観光スポットということで観光客の車は多く、やがて、春節で日本観光中らしき中国人ツアー客がドカドカっとやって来たところで御座石神社を退散しておきました。
|
![]() |
すぐそばに立っていた「御座石の神社前バス停」です。羽後交通さんの田沢湖一周線のバス停で、田沢湖駅を出発して田沢湖を右回りで一周し、そして田沢湖駅に戻る路線で所要時間は1時間31分。料金は田沢湖一周で1210円。 1日に平日4本、土曜休日は3本しかない過疎ダイヤですが、田沢湖をぐるっと一周してくれる上、御座石の神社前バス停では全便が散策時間として10分間停車するので、真冬に公共交通機関を利用して訪れてみたい方はどうぞ! 田沢湖駅発 10:45 13:25 15:25 17:20(平日のみ運転) 御座石の神社前駅発 11:55 14:35 16:35 18:00(平日のみ運転) |
![]() |
御座石PAを出発したらすぐに右折して田沢湖から離れて阿仁街道に向かいます。標高255mの田沢湖から308mまで一気に登坂、その後は標高170mの阿仁街道(西木町桧木内「相内」)まで下る山越えルートですが、路肩には雪の壁がひたすら連なり、雪化粧した森の木々がきれいです!
|
![]() |
その後、阿仁街道を入ったら、仙北市と「北秋田市」の境界を越える「大覚野(だいがくの)峠(583m)」に向かって北上していきますが、いつの間にか雪が降り出してきたうようで、景色の寒々しい雰囲気が半端なかったです。
|
![]() |
大覚野峠に向かう途中で通り過ぎていく阿仁街道沿いの集落。真冬の雪まみれなこの季節、寒い戸外で人の姿なんて見かけないと思いがちですが、意外にも人の姿をよく見かけましたが、それは屋根の雪下ろしと玄関の雪掻きのため。
|
![]() |
すぐそこに民家があるというのに、凄まじい高さで降り積もった路肩の雪。ここでも雪掻きに勤しむ住民の姿を目撃しました。厳密には雪の壁に隠れて雪掻き中の人の姿は見えていませんが、ビビビイィ〜ンと家庭用除雪機で高く跳ね飛ばされた雪が放物線を描くのが確認できたんだよな。 雪深い地域にお住まいの方には別に珍しい光景でもありませんが、雪国においては雪下ろしと雪掻きは1日とて欠かせぬ戸外での作業。というわけで冬は住民の姿を戸外で見かけることが多かったりするんだよな〜。 |
![]() |
あわわ、屋根の雪がヤベエなぁ・・・。左は民家のガレージで、こちらはシャッター前の除雪と屋根の雪下ろしが行われていますが、左隣の建物はそのまま放置状態。 すなわち屋根を除雪をしなかった場合の雪量ですが、左の建物は1mを超える厚さで積もり、しかも、その雪が屋根からはみ出て怖い「雪庇」ができているじゃないですか。この状態はとても危険で、雪国では毎年のように犠牲者が発生しますが、不用意に近づくと上から落ちてきた雪で圧死します。 |
![]() |
阿仁街道と並走する秋田内陸縦貫鉄道の「戸沢駅」を過ぎると、大覚野峠に向かって登り坂が開始します。夏の林道ツーリングで何度も通ったことのある道ですが、緑一色に包まれた夏の頃とは異なり、全てが寒々しく白一色に染まっています。
|
![]() |
やがて連続するスノーシェッドを潜り抜けて大覚野峠を通過していきますが、本来の大覚野峠は阿仁街道(R105)より2kmほど北にあって、江戸時代は「阿仁鉱山」への食料や物資を仙北地方から運ぶ重要路だったそうですよ。
|
![]() |
峠を越えて「旧阿仁町(現北秋田市)」に入ったら、現在の秋田内陸縦貫鉄道がまだ国鉄阿仁合線だった頃、高校の合宿旅行で訪れたことがある「比立内駅」を通り過ぎてさらに北上し、やがて森吉山方向に県309(くまげらエコーライン)が右折していく北秋田市「阿仁前田」の町に到着しました。 町中には秋田内陸縦貫鉄道「阿仁前田駅」がありますが、1995(平成7)年には温泉付きの新しい駅舎「クウィンス森吉」がオープン。2017(平成29)年には宿泊施設(1泊朝食付き6900円)も併設され、そして2021(令和3)年には駅名がそれまでの阿仁前田駅から現在の「阿仁前田温泉駅」に改称されています。 駅に温泉ができたことは知っていましたが、まだ訪れたことがなかったので立ち寄り湯してみますが、阿仁前田温泉駅は阿仁街道の右手、「阿仁川」を渡った少し離れた場所に位置しているので、ここでいったん国道を離れます。画像ではすぐそこに阿仁川が流れているのですが、一面の銀世界でよく分かりませんね。 |
![]() |
阿仁川を渡って阿仁前田温泉駅、すなわちクウィンス森吉に到着。日帰り温泉と宿泊施設を兼ねた駅舎なので、思っていた以上に立派な駅舎です。
|
![]() |
駅前で「秋北バス」さんの「阿仁前田駅前バス停」を発見。しかし、運行されているのは「米内沢庁舎」行きと「根森田」行きが平日4本(土日祝日2本)づつ。それと土日祝日運休の「北秋田市民病院前」行きと「打当」行きが各1本づつだけか。 ちなみに阿仁前田温泉駅前からは「森吉山周遊乗合タクシー」さんが阿仁前田温泉駅〜森吉山ダム広報館〜杣温泉〜ヒバクラ登山口〜野生鳥獣センター(桃洞渓谷)間と、阿仁前田温泉駅〜こめつが山荘間に、事前予約制の乗合タクシーを運行していますが、残念ながら真冬の季節は全便運休となるのでそのつもりでね。 [ 乗合タクシー運賃 ] 阿仁前田温泉駅〜森吉山ダム広報館 / 1000円 阿仁前田温泉駅〜杣温泉 / 1600円 阿仁前田温泉駅〜野生鳥獣センター(桃洞渓谷) / 2600円 杣温泉〜野生鳥獣センター(桃洞渓谷) / 2000円 阿仁前田温泉駅〜太平湖・小又峡 / 2200円 杣温泉〜太平湖・小又峡 / 2000円 運行期間 / 6月1日〜10月末まで。上記運賃はそれぞれ片道。 予約 / 1名から受付可能で予約は往路は20分前、復路は2時間前までに。 |
![]() |
のどかな昼下がりの阿仁前田のささやかな町並み。高齢化と過疎で今でこそ寂れていますが、阿仁前田のある旧阿仁町は1716(享保元年)年に銅の産出が日本一となった「阿仁鉱山(6ヶ所の鉱山の総称)」で栄えた場所。しかし、最も栄えていたのは江戸時代で、その阿仁鉱山も1987(昭和62)年に廃鉱してしまったんだよな〜。 なお、島根県の「石見銀山」や新潟県の「佐渡金山」などの一部の鉱山は、ユネスコ文化遺産に登録されて観光鉱山として成功していますが、もしも阿仁鉱山がユネスコ文化遺産に登録されたならば、ここ阿仁前田にも観光客がわんさかやって来るに違いないですが、しかし、阿仁鉱山の場合はそれも難しいそうです。 鉱山の大半は江戸時代から大正時代の頃に廃鉱になっているため、地上の鉱山の痕跡はすでにほとんどが失われているんですね。一応、経済産業省の産業遺産「有数の金属供給源として近代化に貢献した東北地方の工業の歩みを物語る近代化産業遺産群」に登録されていますが、でも産業遺産なんてほとんど知らねーし。 |
![]() |
湯上りの散歩を済ませたら、駅前の駐車場に止めた車の中で紙袋を取り出してランチです。旅先では昼食は取らないことがほとんどですが、これは昨日、盛岡の駅中ショップで買ったやつが残っていたので、早く食べないと傷んでしまうから。
|
[ トップへもどる ][ 1日目 ][ 2日目[ 1 ][ 2 ]へ ] |