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じゃじゃ〜ん、今日のランチは昨日、駅ナカのパン屋さんで見かけてなんとなく購入してあった「米粉ロール(140円)」1個です。カバンに入れていたので、圧縮されてペチャンコになっていましたが、フワフワもっちりで美味しかったですよ〜。他に牛乳とか飲み物とかは・・・なにもなくて本当に米粉ロールただ1個だけです。
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ランチを済ませたら阿仁前田を出発。「鷹巣IC」から無料の秋田道経由で「能代市」へと進み、能代市街地の手前で右折して「米代川」を渡って「八峰町」に入りました。その後は県63沿いに日本海を目指しますが、広大な水田地帯を突き進んでいく道路沿いには雪国ではお馴染みの「防雪柵」が延々と続きます。 防雪柵は吹雪の時に風と雪を遮るのではなくて、斜めに設置された板によって、吹き付けてくる風雪を下に流すことで、運転者の視界を確保。これが無いと吹雪の時、まともに前が見えない状態に陥ってしまいます。 |
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八峰町「峰浜目名潟」付近に広がる広大な水田。冬は強い北西の季節風が吹く八峰町は日本屈指の風力発電所の適地で、遥か彼方、前方の海岸線沿いには風力発電所の風車が無数に立ち並んでいるのが確認できますが、まさにここは風の吹き晒しとなった場所。晴れ間もありましたが、風は猛烈に冷たくて寒かったです。
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さらに県63(常盤峰浜線)を進んで行くと、やがて左手の広大な水田地帯の中にポツンと「八峰町役場」が見えてきますが、県道は真っ直ぐ進んだ先でJR五能線を陸橋で跨ぎ、能代市街地方向からやって来たR101に合流しています。 ここで日本海と海岸に迫る白神山地の山並みが見えてきますが、これから「鯵ヶ沢町」まで海沿いにR101をひたすら進み、今日は最終的には「五所川原市」まで行く予定。去年の東北適当旅と同じルートですが、今回は一気に移動するのではなく、道すがらに冬景色の海を眺めつつのんびりと進んでいきます。 |
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イカ焼きを食おうじゃねーの! その後、荒波の日本海を眺めながら海沿いにR101を走っていると、寒さが厳しい冬に漁が行われ、冬から春にかけて旬を迎えるヤリイカを俄然食べたくなってしまい、いてもたってもおられずで国道沿いで営業していた「鹿の浦食堂サザエさん」に立ち寄りました。 サザエさんとは妙な名前の食堂ですが、ここは八峰町八森の目前に海を見渡す「鹿の浦展望所」にある食堂。過去の林道ツーリングで能代市から深浦町に向かう時に何度も通りがかっており、イカ焼きを食べさすことを知っていたのでね。 |
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お、きたきた! 特大サイズのヤリイカを丸ごと1杯使った「イカ焼き」です! 隣のテーブルでは熟年夫婦が味噌ラーメンをすすっていましたが、そんなものには目もくれず、迷わず速攻でイカを注文しました!
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うひょ〜、こいつは美味そうだぜぇ! 焼き立ての香ばしい匂いが食欲を誘って止まなかったですが、お値段は1000円。以前、ツーリング中に食べた時は5、600円ほどだったのでかなり高くなっちゃいましたが、近年は深刻なイカ不漁が続いて値段も高騰しまくっているので仕方ねーか。 とまあ、お値段は高いですが、イカ焼きはサイズの大きいやつを丸ごと1杯焼いているので満足感も大きく、醤油を垂らして食べるとマジ最高にうめーです! |
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イカ焼きで満腹になったら展望所から日本海を眺めてみます。八峰町から鯵ヶ沢町まで延々と続く海岸にある絶好のビューポイントなので、夏の東北ツーリング中に立ち寄ったことのあるライダーもいると思いますが、しかし、真冬の2月は海風が死ぬほど冷たくて猛烈に寒かった! もちろん海を眺める観光客はゼロでした。
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鹿の浦に連なる海岸段丘の崖上にある展望台から正面に眺めた日本海。寒々しい冬の海がどこまでも広がっていましたが、鹿の浦は南北に長い八峰町のほぼ中心に位置し、北側は磯浜が、南側には砂浜が続いており、それぞれ一望できますが、夏は日本海に沈む夕陽を望むビュースポットとして人気があるみたいです。
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こちらは展望所から右手となる深浦町方向の眺めですが、磯の黒さに打ち寄せる荒波の白さが映えてきれいだな! 白神山地の山塊が海に落ち込む様子と、「海岸段丘」と呼ばれる階段状となったダイナミックな海岸線の地形もよく確認できますね。
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展望台の左手には小さな「八森泊漁港」があり、その先は能代方向に向かって砂浜がどこまでも続いています。浜の背後には水田地帯が、さらにその背後には雪化粧した八峰町と能代市の境界に連なる山々がよく見えていました。
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冬の荒波が打ち寄せる鹿の浦の磯。寒風がびゅうびゅうと吹き付ける展望所で日本海を眺めてたたずんでいると、速攻で鼻水が垂れてきちゃいます。
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おお、能代方向に延々と続く海岸には風力発電の風車がずらりと! 1基、2基、3基、4基、5基・・・。数えてみると、20基以上もの風車が立ち並んでいましたが、風車は手前から「市民風車ぽんぽこ(八峰目名潟風力発電所)」、「八峰風力発電所」のものと思われます。 ちなみに「市民風車」は企業や自治体ではなくて、ファンドによる地域住民(市民)の出資によって建設された風力発電用風車のこと。2001(平成13)年に北海道の「浜頓別町」で初建設されて以降、全国各地で建設されるようになりました。 |
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やや!? 厚く垂れ込める雪雲の隙間から陽射しが!
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うわ、眩しい! まるでこちらを祝福するかのように、どんよりと鉛色をした厚い雪雲を透過して神々しい太陽光線が降り注いでいるじゃないですか!
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まさに自然の神秘! 太陽光が海面をそこだけ明るく照らし出していますが、そこはまるで光のステージみたい。自然が織りなす冬の晴れ間の一瞬の出来事です。
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鹿の浦を出発して深浦町方向に進んで行きます。するとJR五能線「岩舘駅」付近の国道沿いでいか焼きの店「磯舟」さんを見かけましたが、雪にまみれて休業中。イカの記録的高騰も続いているし、そもそも冬は通りがかる観光客が少ねーし。
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岩舘駅を通り過ぎたら、その先で国道から左折して海岸に向かい、以前から通りかかるたびに気になっていた「チゴキ埼灯台」に立ち寄ってみます。 能代から鯵ヶ沢までひたすら続く海岸コースは夏のツーリングに最高ですが、途中の主な観光スポットには「十二湖」と「千畳敷」があるくらい。しかも、道すがらには常に海が見えているので、立ち止まることなく一気に走り抜けてしまいがちですが、別に急ぐ旅でもないので、チゴキ埼灯台に向かうことにしたんだよな。 |
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国道から坂道を下って「チゴキ崎」に到着しました。チゴキ埼灯台は前方右手の海岸段丘の上に立っていて、その入口は海に向かう途中にありますが、まずはチゴキ崎から日本海を眺め、その後に国道に戻りがてら灯台を訪れるてみるつもりです。
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やや?! 海辺のガードレールに供養系とおぼしき供花が・・・。荒々しい磯が広がる風光明媚なチゴキ崎ですが、ここは毎年のようにハタハタ狙いやブリジギングの釣り師が波に拐われたり、海に落ちて死んでいる場所。 原因は海をナメた本人の不注意がほとんどですが、チゴキ崎で怖いのはおよそ1000回毎に1度の割合で発生する高さ2mを越える「一発波」なんだよな。 |
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チゴキ崎の左手(能代方向)に続く荒々しい磯の景色。海風は凍えるほど冷たく、押し寄せる波も激しく白波だっていましたが、これぞ冬の日本海って感じですね。 絶え間なく波が押し寄せ、磯全体が激しく洗い流される様子が圧巻ですが、チゴキ崎付近で特に多く発生する一発波ってこんな感じ? いたる所で強烈に波しぶきが上がっていましたが、一発波を喰らうと足元から一気にすくわれてウォータースライダーのように海中に引きずり込まれるそうですよ。 |
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チゴキ崎付近から正面に眺めた日本海の海。ここでも鉛色をした重苦しい冬雲の隙間から幾筋もの陽射しが海面を照らしていましたが、何度眺めてもきれいだなぁ。
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続いて右手(深浦方向)にチゴキ崎の先端を眺めてみますが、磯の鼻が幾重にも海に突き出しているので、様子がよく確認できませんが、よく眺めてみると・・・。 |
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屏風のように立ちそびえる柱状節理っぽい岩礁の向こうにチゴキ崎の先端が! 大きさを比較するものがないのでスケールが掴みにくいですが、岬の先端地点の高さは10mを超えていたような気がします。陸から途中まで粗末な歩道が設けられていますが、波が荒い冬は危険なので近づかないようにね。
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日本海の荒波が怒涛のように打ち付けるチゴキ崎。砕けちるな波しぶきが確認できますが、このようなチゴキ崎の磯で海中に転落した場合、波に揉まれたり潮に流されて陸に這い上がることはかなり難しいかと・・・。 また、冬の寒い海に転落した場合は、15分以内に水から出られるかどうかが生死の分かれ目になります。15分を過ぎると低体温症に陥って身体が動かなくなり、意識が遠のいてしまうんだよな〜。というわけで、冬のチゴキ崎は毎年必ず釣り師が命を落とす怖い海だったりしますが、しかし、釣りをやらない者には関係ねー話。 |
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そして再び眺めた日本海の大海原。相変わらず冬雲を透過した太陽光が海面を照らし、そこだけ眩しい光に包まれた不思議な空間ができていたんだっけ。
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