No.YG-007
温海川線 |
■鶴岡市(旧温海町) ■全線ダート ■R348「温海川」地区付近から山中に延びる |
朝日山地の山中深くに延びる期待大のダートだが、春先の残雪に阻まれて… |
……こんな感じ…… ■R345号線沿いの「温海川」地区付近から三方倉山(905.5m)方面に向かって登坂するピストンダート。林道標の立つ起点(正確には終点)は国道より離れた山中に存在する。起点から入線するとなだらかな登坂路が断続的に続き、細かくカーブを繰り返す。ダートは基本的には固く踏みしめられたフラットで、部分的に浮き砂利が見られる程度で走りやすい。5月時点の探索時には残雪の見られる時季であったため、その影響を受けていたが、通常期であれば路面状態はおおむね良好だと思われる。途中、残雪によって前進を阻まれたため、その全貌は不明だが、山中深く分け入り延長距離もそこそこあるので、通常期であればそれなりに楽しめる1本だろう。 |
■温海温泉から県44号線を温海川沿いに上流方面に進むと、その先でR345号線に突き当たります。温海川線はそこから朝日山地の三方倉山(905.5m)方面の山中へと延びるピストンですが、林道標のある入口は国道からしばらく進んだ地点に位置しているため、意識していないとやや気が付きにくいかもしれません。国道への突き当たり地点は十字路のような形になっており、県道から直進して進むと路面がダートになったその先に林道標が設置されています。途中にあるこのT字路を左折することだけ忘れなければ、国道からのアプローチで特に迷うこともないでしょう。
→周囲を確認する! |
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■国道から進み、路面がダートに変わってしばらく進むと、坂道の途中にようやく温海川線の林道標が現れました。半ば朽ちかけた林道標には「温海川(併用)林道終点」と記されており、厳密には林道の終点になっているようで、「終点? なら起点はどこに?」と考え込んでしまいますが、便宜上この地点を起点としておきます。 | |
■起点を後にして麓からダラダラと続く登り坂を進みます。朝日山地に並行するように延びるR345号線沿いには無数のピストンが山中へと延びていますが、林道標の無い名無し系、もしくは朽ち果てたと思われるピストンが多く、「もしやここも…」と思いかけていただけに、「温海川林道」の文字を確認できたので、まずは一安心といったところです。 | |
■山肌の斜面を取り巻くようにダートは急カーブで切り返しつつ登坂していますが、ここは山岳林道の裾区間にありがちな木々で覆われた暗い感じはせず、上空が開けて明るい雰囲気です。路面は固く踏みしめられたフラットダートでしたが、区間的に浮き砂利が見られ、カーブではリアが少々ズリ気味になってしまいました。 | |
■山肌の急斜面に切り開かれた、いかにも陽当たりの良さそうなダートが続きます。ポカポカと暖かく、小春日和といった感じでしたが、しばらくすると山側の路肩斜面には分厚い残雪が! 5月ともなれば、里は春でもお山はまだ冬状態らしいです。 | |
■急勾配でこそありませんが、登り坂が細かなカーブを伴いつつどこまでも連続します。ダート沿いには上空を覆い隠す木々がないので、明るい感じがするのはとても良いのですが、木陰が少ない分だけ、夏場には熱中症を伴う酷暑にでもなっていそうな気もします。紅葉の秋とならんで、残雪さえなければ時季的にはもってこいですけどね。 | |
■その後しばらく進むと、路肩に残雪が断続的に見られるようになりました。この陽気で少しずつ溶けているのでしょう。路面はビタビタ状態になっていましたが、この程度の残雪ならば全く問題はありません。所々で路肩の木々の隙間から望める山並みを眺めつつ、ゆっくりペースで前進します。
→眺望を眺める! |
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■冬季の積雪で路面が荒削りされたのか、ザクザクとしたやけに砂利っぽい区間が現れました。進むほどに路肩の残雪量が次第に増えてきてしまい、路面中央付近にまでせり出しているのが気になりましたが、今のところは特に問題はないのでそのまま進みます。 | |
■でもその後、残雪はじわりじわりと少しずつ中央線を越えて路面を覆い始めてしまい、嫌な予感がビンビンと…。「こんなに晴れているのに、それはないだろう」といった感じですが、幸い、まだ左手側に走行スペースが残されています。 | |
■ですが、その先のとある左カーブ地点で路面は路肩の盛り上がりを残して完全に残雪に覆われてしまいました。でも嫌らしいことに、その先の区間ではまた積雪が無くなって路面の地肌が見えていたので、ここさえやり過ごせばまだ先へと進めそうです。できれば堆積した残雪の斜面を一気に駆け抜けたいところですが、それは無理でしょう。
→路面状況を確認! →周囲を眺める! |
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■で、反対側から眺めてみるとこんな感じになっています。残雪に覆われていない路肩部分のみが通行可能(?)になっていました。路肩には小さな崩落もあり、途中で何かあっても反転できないスリル溢れる楽しい状態です。ま、一応は徒歩で事前偵察していますけどね。 | |
■慎重に路肩を通過して残雪をやり過ごすと、その先は路面を覆い尽くしていた残雪も消えて再びまともに走れる(進行方向は手前方面)ようになりました。冬季の積雪のせいか、ダートには春先によく見られる岩屑や岩石がゴロゴロと点在しており、ややガレた感じでしたが、ここではなんの障害にもなりません。ただひたすらに一騎駆けで前進あるのみです。 | |
■「あはは、楽しいなぁ…」残雪も斜めに厚く積もってさえいなければ大丈夫! リアを雪に取られてエンストしがちですが、 ハマっても両脚付いて前後に30回くらい揺すれば、 そのうちなんとか通過できるでしょう。帰りはそのタイヤ跡を辿れば良いので、決してあがきも無駄にはなりません。汗ダラダラ状態にはなりますけど…。 | |
■その後も残雪区間では路肩に僅かなペースを見い出して前進を続けます。足回りは泥だらけの水浸しになりましたが、思っていたよりかは順調な感じです。ふと眺めると、路肩の盛り上がりにはフキノトウが大量に生えてました。やれやれ、春はとっくにやって来ているというのに…。 | |
■でも、なんとか頑張れるのもここまで。路肩スペースも残すことなく、左右に横断するように行く手が完全に残雪に覆われてしまいました。手押しラッセルも考えましたが、この残雪区間は長さがありそうなので、そんな事すれば1日がかりでしょう。立ち往生の危険もあるし…。ここは素直に勇退しておいた方が良さそうです。諦めるのではなく、再探索に備えた戦略的撤退としてね。
→撤退する… →振り返る! →前方を眺める! |