2022 北海道林道探索ツーリング 8月1日(月)曇りのち霧雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
5日目[5]  浦幌町「浦幌 Urahoro→ 釧路市「釧路 Kushiro もどる  






ガソリン給油量 6.03L 給油回数2回 ガソリン代 1084円 総走行距離 244.6km / ダート走行距離 65.6km トップへもどる


それにしても風達幹線林道も「幹線林道」というだけあって、途中で分岐する支線林道がやたら多かったです。これは風達第2支線林道分岐の次に現れる風達第4支線林道の林道標ですが、なぜか第1および第3支線林道の林道標は見かけませんでした。







かつての林鉄軌道跡である風達幹線林道と言えども、さすがにピストンということで、深部へと前進するにつれ確実に草深さが増してきます。両路肩からは繁茂する藪の壁が迫って、ダートは路面全体がうっすらと夏草に覆われてきました。鬱蒼とした雰囲気はかなり重苦しいですが、オフバイク的には路面状況はまだまともかな。







またしても支線林道発見! 徐々に草深さを増してくるダートを嬉々として進んでいくと、右折していく風達第6支線林道を見つけました。でもやはり途中に第5支線林道の林道標はありません。地理院地図にも風達幹線林道系の支線林道群は記されていないので、廃道化したのかそれとも見落としたのか、確認のしようがありません。







うっすらと赤茶色のサビをまとった風達第6支線林道の鉄板タイプの林道標。延長距離は1460mと短いですが、足寄町はかつて林業で栄えた町なので、山にはこのような細かい支線林道が星の数ほど張り巡らされているんだよな〜。







やがて、「ここで行き止まり?」と錯覚するほど草深くなってきた風達幹線林道のダート。ここまでくるともはや車両の通行は途絶え、夏草に覆われて地面の土も見えていませんが、路面が崩落しているわけでもないのでまだまだ進めます。







なのに倒木ですかい・・・。いつなんどきガオォ〜っと森のクマさんが襲いかかってくるかもしれない緊張感や、閉塞感抜群な鬱蒼とした草深い雰囲気は全然平気だというのに、たった1本の倒木によって前進を拒まれてしまうのはなんとも悔しいぜぇ!







風達幹線林道を速攻で引き返して道143まで戻ってきました。現状として町道〜R241ルートの長距離林道群が全滅していたのは痛恨でしたが、まあ、今回はその状況が確認んできただけでヨシとしておきます。

しかし、やはり林道はナマモノですね。昔とは違い、毎年必ず災害級の集中豪雨が発生する近年は1年も経過すれば、前年の林道情報はほとんど役立たなくなりつつあることをあたらめて実感。昨年は普通に通れたのに、その翌年はズダボロで廃道状態に化していたなんてことは、北海道の林道でも珍しくないみたいです。







ちぃ、泣きっ面にハチかよ。その後、道143からR241に戻って次の目的地の阿寒湖へと移動しますが、途中でミストのような霧雨が・・・。今朝の天気予報では雨が降り出すのは今夜夜半からのはずでしたが、移動中に本降りになると最悪であり、気温も結構寒かったので途中のパーキングで万一に備えてカッパを着込みます。







その後、本降りになることもないまま霧雨も止んで「釧路市」の「阿寒町阿寒湖温泉」に無事到着。さっそく出光網走交通阿寒湖SSで給油しますが、結構空っぽ状態に近かったのでハイオクL / 181円で4.81L(870円)入りました。







給油を済ませたらR241沿いの「阿寒湖アイヌコタン」に立ち寄ってみます。コタンは阿寒湖湖畔に湧く阿寒湖温泉の温泉街の中にあって、広い駐車場が「アイヌシアター」の建物の前にあったのでWRはそこにピットイン。立ち寄った時には数台のバイクが止められていましたが、さほど賑わっている様子はなかったな。







民芸品の店が坂道の両側にびっしりと並ぶ阿寒湖アイヌコタンです。雨の振り出しそうな曇りの平日だということもあってか、観光客の姿もまばら。ちょっと寂しい状態でした。店を眺めがてら隅々まで歩いてみようかとも思いましたが、メインストリートがかなり急な坂道になっていたのでパス。

しかし、意外だったのは、アイヌコタンのある阿寒湖が釧路市にあるってこと。阿寒湖は元々は「阿寒町」にありましたが、2005(平成17)年に釧路市に吸収合併されています。そのため地図でアイヌコタンの地名を眺めてみると、長ったらしく釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目となっています。







アイヌコタンをざっと見学したらすぐそばにある国道沿いのセイコマ阿寒湖バスセンター店に移動、ペットボトルの「クラフトboss(149円)」でコーヒーブレイク。

アイヌコタンには「アイヌ料理」や「コタン丼」やら「アイヌラーメン」などを出す店もありましたが、お値段が観光地価格だということもあり、さらにはこの後、探索予定の林道がまで控えていたので昼食は今日もなし! あはは、はるばる阿寒湖までやって来たというのに、結局、景色を眺めるべく湖畔に立つこともしなかったしね。







セイコマでしばし休憩したらさっそく林道ですが、目指すはフレベツ林道。フレベツ林道は阿寒町阿寒湖温泉から山中深く分け入り、最終的に釧路市街方面に向かうR240へと抜ける17キロほどの林道ですが、阿寒町阿寒湖温泉のすぐそばにあるはずの林道入口が具体的にわからず、散々探し回ってしまいました。

結果から述べると、足寄方向からR241をセイコマ阿寒湖バスセンター店まで進むと、その時点でフレベツ林道の入口はすでに行き過ぎなのですが、そんなことは露知らず、気がつけば国道沿いの怪しいダートの入口に向かっていた始末。







フレベツ林道だと目星をつけて立ち入ったダートです。ダートの入口に林道標さえ設置されてたならば、間違いにすぐ気がついたのでしょうけどね・・・。入線直後に現れた鉄門ゲートの脇を失礼させていただき、なにも知らぬまま前進です。







林道名を確認できるものがまったく現れず、「ここ、本当にフレベツ林道?」との疑念を抱いたまま、森の奥へと続く小砂利質のフラットダートを前進して行くと・・・。







その後、やたらと分岐が現れてしまい、あっという間にどこをどのように進んでいるのか分からず迷子状態になってしまいました。それだけでもいまいましいというのに、おまけにこのタイミングで止んでいた霧雨が再び降り出してくる始末・・・。

とにかく一般道への退出を最優先で行動することにしましたが、この際、もうフレベツ林道はどうでもいいや!







しかし、現在地はどこ? 迷ったならば来た道を引き返せば良いのですが、それも癪なのであくまで前進。分岐はとにかく下り方向へと進んでいきますが、路面は快適ダート状態で、どこかに抜けているのだろうとの予測だけはつきました。







シトシトと霧雨が降りそぼる中、いくつも分岐を通り過ぎて行き当たりばったりでダートを下っていくこと数十分。やがて前方に赤茶色のワイヤーロープが張られた地点に差しかかりました。脇がゆるゆるなので失礼させていただきますが、どうやらその先で一般道に退出できそうな予感!







おお、やったぜぇ、一般道退出成功! というわけで抜け出したのは阿寒湖の南岸沿いに延びるR241。位置的には阿寒湖温泉からさほど離れていない地点でしたが、突然国道に抜け出たため、しばらくは現在地がさっぱりでした。







ここがフレベツ林道でなかったのは残念でしたが、「だったら何林道?」と気になったので、国道へのダート出口周辺を眺めてみますが、やはりそこに林道標は設置されておらず、代わりに立っていたのはこんな看板ばかり・・・。







へぇ〜、このルートってそんなに森のクマさんが? そりゃあ、確かに途中でぶりぶりな落とし物をそこかしこで見かけたけどさ。

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