美深歌登林道 / Bifukautanobori 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
美深歌登林道[1][2]
深パンケ川左岸の長さ300mほどの直線区間を走り抜けると、その先で今度は美深パンケ川支流の「左一ノ沢」を「左一ノ沢橋」で跨ぎますが、川面は猛烈な藪草と木々の梢に覆い尽くされて確認できない状況でした。なので橋上からの撮影はしなかったです。
一ノ沢橋の標高はおよそ377mですが、この橋を通過すると川筋から離れて、枝幸町との境界に位置する標高729mの加須美峠まで高低差352mをひたすら登り詰めていく本格的な登坂区間が開始します。美深歌登林道は峠に向かって標高をかなり上げていくため道すがらの眺望も期待されましたが、この天候ではそれもちと難しいかな・・・。
程標出現! 本州ではよくある心臓破りの急激な勾配ではなくて、雄大でスケールの大きい北海道らしく、なだらかだけど、ひたすら連続する勾配を登坂していくと、路肩に「函岳頂上まで15km」および「入口から12km地点」と記された2つの里程標が現れましたが、加須美峠から左折分岐で函岳山頂に向かう町道加須美峠函岳線の延長距離はおよそ10km。ということはつまり加須美峠まであと5kmじゃん! おーし、行くぜぇっ!
スだ! その後、徐々に高度を上げつつ等高線をなぞるように進んでいきますが、ここでまたしても行く手に白乳色をしたガスが! 幸いにもガスは雨雲ではなくて濃霧でしたが、普段着で走っていると細かな水滴でいつの間にか全身びしょ濡れになってしまいます。なので雨は降っていないのにレインウェアを脱げないというトホホな状況が続きました。
乳色のガスに包まれたダートを進撃中のWR。しかし、道すがらには相変わらず鬱蒼とした樹林がどこまでも続いて期待していたビューポイントはちっとも現れなかったです。でも林道は視界を遮る濃厚なガスに包まれているので、道すがらに景色を堪能できないことに変わりはなかったです。
ートに漂う幻想的なガスの中を一騎駆けに突き進み、現在地点の標高はついに600mを超えました。すると現れたのが「加須美峠まで2km地点」との里程標。うむ、美深歌登林道の中間地点の加須美峠まであと2kmにまで迫ったか!
在地点の標高はおよそ614m。里程標設置地点のすぐ先で「滝の沢橋」で美深パンケ林道の支流「西里沢川」源流の「滝の沢」を跨ぎますが、ここは標高729mの加須美峠まで1.9kmほどの地点。峠までの高低差115mを一気に登坂していくラストスパートの開始です!
→ 滝の沢を眺める(右手 / 上流方向)!
→ 滝の沢を眺める(左手 / 下流方向)!
べぇ・・・。ガスがさらに濃くなってきちゃいました。雨上がりは空気中に水蒸気が満ちてそれ以上は水蒸気を含めない飽和状態となり、その状態の時に地面に染み込んだ水分が蒸発して湿気が空気中に出てくると、空気はもう水蒸気を含むことができず細かな水滴が空気中に浮かんだ状態になりますが、それが「霧」の正体なんだよな。
お、しっぽりとした雰囲気がなかなか幻想的! しかし、白乳色のガスに包まれた林道の視界はおよそ20mほど。これでは行く手の様子が全く見えず、対向車がやってきても直前まで気がつかないので、霧の中では速度を落としてゆっくりと進みます。
→ 周囲を見渡す!
の後、ガスはさらに濃くなってしまい、もはや視界が効くのは半径10mほどの僅かな範囲だけとなりました。この辺りの山ではタケノコ採りの人が濃霧で道に迷ってよく遭難するらしく、なんだか心細くなってきますが、でもそういう時こそWRの力強いエンジン音がことさら頼もしく感じられてしまうんだよな!
ったー、加須美峠に到着! 濃密なガスに包まれたダートをさらに進んでいくと、やがて峠を示す道標が霧の中からぬぅっと浮かび上がるようにして出現。これで美深歌登林道の中間地点であり、林道最高所地点でもある標高729mの加須美峠に到着です!
→ 道標を眺める!
してこれが加須美峠にある町道加須美峠函岳線の左折分岐地点。白乳色のガスが充満して画像では確認し難いですが、美深歌登林道を訪れるツーリングライダーのほとんどがここで左折して函岳山頂を目指します。いわゆる「函岳ダート」というのは、左折方向の町道区間を指すのであって、厳密には美深歌登林道とは別物ですが、美深〜加須美峠〜函岳山頂ルートを総称して函岳ダートと呼ばれることもあるみたいだな。
なみに霧が晴れた状態の加須美峠はこんな感じ。峠の向こう側、枝幸町の歌登方向に直進する美深歌登林道と、左折して10km先の函岳山頂に向かう町道加須美峠函岳線の分岐が確認できますね。というわけで加須美峠に到着したら、その後は美深町から枝幸町に進んで引き続き美深歌登林道の探索を続行しますが、もちろんその前に加須美峠〜函岳山頂間ダート往復20kmをつまみ食いしてきたのはいうまでもありません。
→ 町道加須美峠函岳線の様子を眺める!
→ 町道加須美峠函岳線に突入!
道加須美峠函岳線で函岳山頂までの立ち寄りピストンを終えたら、美深歌登林道の後半戦となる枝幸町区間にいざ突入! 加須美峠を後にするとすぐに下り坂が開始しますが、枝幸町区間のダートはおよそ20km。美深町区間の17kmよりも長くて先はまだまだ長いです。
→ さらに美深歌登林道を進む!
→ 探索終了!
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