王子林道 / Oji 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2022.07.30 / No.H-009 
 [ 所在地 ]様似町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]フチミ林道 [ 分岐林道 ]-
 入線すると中盤までは真新しい純白ダートが続くが、末端区間はいきなり藪に埋れて自然回帰!

チミ川沿いに山中深く分け入るフチミ林道を探索中に発見した王子林道の起点です。フチミ林道に入線すると最初に現れる分岐の左折方向が入口になっていますが、林道標は左折直後の左路肩の藪に埋れているため、ここからでは見えておらず、初めてやって来ると左折方向が王子林道であるとは気付きにくい状況。しかし、ここはそれ以前に分岐のどちらが本線のフチミ林道なのかで迷ってしまうような状況です。
岐の左折方向、すなわち王子林道入口とその先を眺めるとこんな感じ。探索時にはフチミ林道だと思いこんで左折してしまいましたが、ここでようやく路肩の林道標の存在に気づき、それによって「ここは王子林道である!」ことが判明したというわけ。そしてダートはというと、若干ズルズルとした路面状況ですぐに登り坂が開始しているのを確認しました。
→ 林道標を眺める!
線直後に開始する勾配を登坂していきます。ダートは路面維持で補充された小石の純白さが森の緑色に映えてきれいでしたが、勾配の傾斜角度は画像での見た目以上に大きくて、また、撒かれた大量の小石によって先述した通り、路面はズルズル気味。
配は途切れることなく続いて徐々に高度を上げていく王子林道。ダートは軽く波打つように左右にカーブしながら直線主体で延びていますが、夏の陽射しに照らされて森の緑の中で光り輝くダートの道筋はまるで一本の白糸みたい。白糸の滝ならぬ白糸の林道ですね。
すがらには同じような森の景色が続くため、どれほどの距離走を進んできたのか分かりませんが、やがて右路肩のすぐ傍にささやかな沢の流れが寄り添ってきます。流れには小さな滝のような段差が無数にあってなかなかきれいでした。
→ 沢を眺める!
道沿い流れる沢に沿ってなおも登坂していきますが、開設ホヤホヤじみて路面が純白に染まった区間に差しかかりました。しかし、路面の真新しさは自然災害箇所を復旧させたためのような気がします。画像を眺めると沢の流れが林道左手に移動しているのが分かりますが、おそらく過去にこの沢を渡る地点で集中豪雨による路面崩壊でも発生したのでしょう。
の後も沢の流れに沿って森の中を急勾配で登坂していきますが、やがて前方に明るく開けた場所が出現! 林道ではお約束の「土場」が現れたのかと思いましたが、そうではなくて、そこは沢の逃れが再び林道の右手に横切る地点でした。ただし、そこは集中豪雨で沢筋が林道を巻き込んで滅茶苦茶に氾濫してしまった地点でもあったらしく、その復旧跡になっていたんですね。氾濫時には岸辺の樹木もなぎ倒してしまったようで、そのため手前からだと広々とした土場のように見えていたというわけ。
いにも探索時には復旧済みだったので、2箇所目の氾濫復旧箇所を難なくやり過ごしてさらに前進しますが、しかし、事はなかなかうまく進まないな〜。現場はすでに復旧されていたというのに、その先の区間はあれよあれよと一気に路面が規格ダウン。さきほどまでの真新しさが色濃く漂っていた面状況がウソであったかのように荒れてしまい、ついにはこの先でダートは藪に呑まれてしまったんですね。したがってこれ以上の前進はリスクばかりが高くて得られるところは少ないと判断。ここは勇退するしかなったぜぇ・・・。
→ その先の様子をうかがう!
→ 振り返る!
→ 地面を眺める!
いうわけで、先細りしていく藪に埋れたピストンではお約束の、すなわち乗車したままでは反転できないため、車体を前後に細かく何度も揺する「儀式」をとり行いますが、注意しないとフロントが路肩落ちするのでそこは要注意っす。
の後、荒れ果てた放置区間を抜け出して、再び復旧したてのホヤホヤ感が色濃く漂うートを颯爽と駆け下って王子林道の探索は終了。当初は末端地点までマトモな路面状況が続くのだと期待していましたが、そう都合よく事が展開しないのが林道。そこが怖かったりもしますが、逆に楽しかったりするのもまた林道なんだぜぇ。
→ 引き返してフチミ林道に向かう!
→ 探索終了!
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