真昼岳林道 / Mahirudake 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
真昼岳林道 [1] [2] [3]
もその先で待ち構えていたのはフカフカなサンド状態となった砂利まみれの酷い路面。梅雨時に当地を襲った度重なる大雨で洗われてしまい、すっかり荒廃していたようです。一目で車両の通行が途絶えていることが分かると同時に、フロントを乗り入れただけでモサっと沈み込むようなサンド状態に尋常ならぬ気配を感じてしまいました。
れも大雨の影響だと思われますが、さらに悪いことに、サンド状態のズルズルな路面に加えて深いクレバスが追い討ちをかけてきます。窪みといった可愛いものではなく、地割れといった方が適切な深いやつでした。多少のガレは予測していた真昼岳林道ですが、まさかここまでズタズタになっていたなんて・・・。走行ラインを見極めつつ細心の注意を払って進みます。
→クレバスを調べる!
険なクレバスは鳴りをひそめても、石ころまみれなズルズルの路面状況はそのままでした。所々で岩盤も露出しているため振動も大きく、かなり走りにくい状況を強いられます。次第にハンドルを握りしめる手が痺れるように疲れてきました。
も実際のところ、一番厄介だったのは丸みを帯びた石が堆積した砂利溜まりなんですね。ズルズルとしてめり込むような感触にハンドルをとられがち。ヒヤっとさせられること夥しかったです。危ういと思ったならば一気に走り抜けるのではなくて、素直に足を地面に着けることこそが大切かと・・・。
して雨天時の流水の凄まじさを物語っていたのがこの地点。砂利や石が全て洗い流されて巨大な一枚岩の岩盤が見事に露呈! 巨大な洗濯板のような岩盤は起伏も段差のように大きく、特に雨天直後の濡れた状態では摩擦係数が低くなるため、スリップ転倒の危険性が一気に高まる箇所だと思います。酷いガタガタ感でした。
れでも久しぶりにガレ林道の心地よい緊張感を味わいながら登坂していくと、やがて右折ダート分岐が出現します。これは地理院地図にも記載されている名無し系ピストンですが、岩石が散乱して雑草むしたダートから察するに、ここも本線に負けず劣らずで荒れているみたい。なお、道標の類が存在していないことは言うまでもありません。
→右折ダートの様子をうかがう!
昼岳林道本線が完抜けできるか否かも定かでない状況下において、また、うだるような真夏の猛暑の中、どうしても立ち入る気は起きなかったので、先述の名無し系ピストンはそのままパス。引き続き真昼岳林道本線を進みますが、現在地の標高はおよそ800m。ダート開始地点から400mほど標高を稼いだところでようやく山腹の鬱蒼たる森林区間を抜け出しました。高所らしい明るく開けた雰囲気が感じられてきます。
面状況は良くなったり悪くなったりの繰り返しで相変わらずですが、峰越林道のいかにも高所らしい開放的な雰囲気に気分もハイテンション! 山岳ダートの荒々しい風情を味わう余裕も出てくるというもので、ここではオーバーハング気味な岩肌が迫力でした。
→岩肌を見上げる!
→路面状況を確認!
い壁状態で繁茂する夏草で幅員が狭められがちであった真昼岳林道。薮の緑にワダチの白さが映えて美しかったですが、手放しで喜んでいられる状況でもありません。厄介な深い砂利溜まりがこれまで以上にいたる所で待ち構えています。
雨で流されてそこに堆積してしまったのか、ここにも小山のように盛り上がった砂利溜まり・・・。タイヤをとられてハンドルが暴れるほどの深さがあって酷いザクザク状態! 勢いよく突っ込むと横滑り転倒しかねない厄介な箇所でした。
量の砂利は微速で進めば大丈夫ですが、前進速度が遅いだけに、フラつきを押さえるためにハンドルを握る手に力が入って疲れるんですね。その後の少し落ち着いた区間ではホッとしたものでした。でも手首を振りつつ「やれやれ」と思った次の瞬間・・・。
うひゃぁ・・・!」その先には気の滅入るような砂利溜まり状態が途切れることなく延々と! 厚い玉石の砂利層は深さもあってタイヤがズブブと沈み込むような感触であり、ハンドルを奪われてまっすぐ前進することが困難でした。これ、おそらく路面維持の目的で播かれた大量の砂利が、皮肉にも路面状態を逆に悪化させているんですね。
これは酷いッ!」右側は地割れのような深いクレバスなので左手を進むしかないですが、そこは玉石系の砂利にモサっと絡み付く砂が混じった酷いサンド状態。う〜ん、走りやすいと評判であった数年前の状況からは想像もできないまでに路面は悪化していたようです。やはり連発しまくる「50年に1度」の大雨の影響でしょうか?
おえぇ〜!」多少の砂利溜まりならばオフのシチュエーションとして楽しめますが、さすがにはるか先まで連なるこの状態には気が滅入ります。目指す県境の峠は前方の二つの頂の間付近であり、本来ならばここは峠へのラストスパートとなる真昼岳林道でも特に素晴らしいハイライト区間であったはず。各種林道系サイトでもそのように紹介さているのですが、とてもそんな状況ではなかったなぁ。というわけで以前の快適であったという状態はさておき、平成27年8月11日時点ではこのような酷い有様だったのでそのつもりで・・・。
およその峠地点は前方に見えているのですが、この路面状態なのでなかなか到達しません。長く続く砂利状態に小慣れてしまって巡行速度が知らず知らずに上がるのを自戒しつつ、路面を横切るクレバスに注意しながら前進します。自分ペースで巡行できない状況にもどかしくなりますが、でも実はこういう時こそ要注意なんですね。
→さらに真昼岳林道を進む!
→探索中止!
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