前の沢林道 / Maenosawa |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2016.08.13 / No.AK-033 |
[ 所在地 ]鹿角市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]瀬の沢林道 [ 分岐林道 ]滝の沢分線林道 |
区間的に人を寄せ付けぬ強烈な草深さな前の沢林道、その深部でまさかの事態が発生中・・・ |
鹿角市の瀬の沢林道探索中に発見してしまった前の沢林道の起点です。しかし、探索したのは本線である前の沢林道を探索し終えた帰りがけのこと。あいにく夕刻間際といった探査時間の制約もあって、ピストン林道探索のセオリー通り、「二兎を追う者は一兎も得ず」の事態に陥るのを避けるため、行きがけに分岐の存在を覚えておいたんですね。 | |
そしてこれが前の沢林道の起点からの様子。すぐに瀬ノ沢川に架かる橋を渡って、その支流となる「奈良助沢」伝いに岩手県との県境に位置する「独鈷森(どっこもり[836.0m])」方向へとダートが延びていました。入口には木杭の林道標が設置されており、それによれば延長距離は3.094mとのこと。しかし、なにぶんにも山深いピストンなので、その末端までたどり着けるかは微妙なところ。残念な展開とならねばよいのですが・・・。
→瀬ノ沢川(左・上流)を眺める! →瀬ノ沢川(右・下流)を眺める! |
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入線直後の橋を渡った先にはストレート区間が続きます。しかし、ダートは色濃く雑草の繁茂するワダチダート状態。序盤区間ですでにこの有様なので、林道奥地の草深さが思いやられました。そして見かけたのが「水源かん養保安林」看板。前の沢林道の状況を把握すべく記載された林道地図を眺めておくことも忘れません。
→「水源かん養保安林」看板を眺める! |
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保安林看板で前の沢林道の状況を把握してから前進再開。晴れの日なのに、なぜか水浸しとなっていた夏草のワダチダートをたどってWRを進めます。急な勾配も現れず、ストレート主体のコースに険しさは感じられませんが、鬱蒼たる草深さだけは予想通りでした。 | |
しかし、路面的な荒れやガレは見られず順調に進むことができました。夏草の繁茂も一進一退を繰り返すのみで、ここまでのところは問題ないみたい。上空が開けているので林道の雰囲気は明るく、路肩の薮ではオニユリが橙色の花を咲かせているのを見かけましたよ。
→オニユリを眺める! |
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まるで雑草の海を行くがごとくであった前の沢林道。地図上では林道のすぐ右手に奈良助沢が流れているはずですが、一体どこにあるのやら・・・。 | |
そんな感じで進んで行くと、ダートの雑草があっという間に勢いを増してきた模様。地面の土も見えてはいますが、これはもうワダチではなくて薮の中の小径かと・・・。草丈も腰の辺りまであって、まさに路面の雑草が薮へと変化した瞬間でもありました。 | |
状況は好転する気配もないまま、薮の繁茂はさらに密度を増してきます。地面の土は覆い尽くす植物に隠されてもうほとんど見えていません。こうなると、走るというよりも掻き分けて進む状態であり、全身に擦れまくる植物の葉や茎の感触が気持ち悪かったなぁ・・・。 | |
そのまま道筋が薮に飲まれて完全埋没してしまうのかと不安に陥りますが、薮の繁茂には微妙な勢いの波というのがあるんですね。ちょっとだけ勢いが弱まったかと思うと、すぐその先に薮の壁といった状況が連続します。幸いなことに地面はしっかり固まっていたので、撤退を決意するほどではなかったですけど。 | |
「やったー、滝の沢分線林道発見!」その後しばらく無言で黙々と薮を掻き分け進んで行きますが、ここでいきなり状況が好転! それまでの薮の繁茂がウソみたいに引けました。そして嬉しいことに薮の開けたその場所に安林看板で確認していた支線のそのまた支線、すなわち滝の沢分線林道の左折する起点が現れたんですね。草深すぎて分線林道はとっくの昔に薮へと自然回帰・・・とも思われただけに、なんとも素敵な展開となりました。
→滝の沢分線林道の様子をうかがう! →林道標を眺める! →滝の沢分線林道に突入! |
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意外過ぎるほどにまともな状況に復帰した前の沢林道のダート。先述の滝ノ沢分線林道分岐の辺りがちょうど中間地点なのですが、まずは前の沢林道を優先してその末端地点を目指します。しかし、なぜこの区間だけ薮の繁茂が引けているのでしょうか? | |
滝の沢分線林道分岐地点を境として、いったん薮の繁茂が引けてまともな状態に復帰した前の沢林道でしたが、やがて次第に雑草のはびこりが勢いを増してきます。前半区間があれだけ草深かったので、ただでは済むまいと思っていましたが、案の定というやつか・・・。 | |
あれよあれよという間に恐ろしく草深く変貌するダート。僅かに地面の土が見えるワダチ部分を残して路面は著しく雑草にまみれてしまいました。場所によってはその僅かなワダチ部分がびしょびしょな水浸しとなっており、前半区間で見られた草深さよりも状況的には酷くなっていく一方です。ワダチをトレースしようとすると、せり出た薮にぶち当たるため、路面中央の雑草部分を進むしかありません。あはは、さすがにちょっと気が滅入るぜぇ・・・。 | |
さすが、東北の夏のピストン。その後もワサワサと薮の壁を押し分けて進むような状況が連続します。なお、地図上ではこの辺りのすぐ右手に「独鈷森(836.0m)」が位置しているのですが、さすがに景色を眺めれるような状況ではなかったな。ていうか、前後左右、緑の薮しか見えていなかったし。しかし、状況的にはまだズルズルと進めてしまうレベル。 | |
「それもここまでか・・・」そんな感じで前の沢林道末端地点を目指していくものの、ついに撤退を余儀なくされる地点が現れてしまいます。同地点のすぐ前方で路面がごっそりと消失していたんですね。林道終点まであと少しと思われましたが、ダートが分断されていてはどうしようもありません。というわけで、物理的にこれ以上は進むことができないので、残念ながら前の沢林道の探索はここで終了するしかなかったです。
→探索終了! →引き返して瀬の沢林道に向かう! →現場を眺める! →その先の様子を眺める! →振り返る! |
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