保呂瀬林道 / Horose 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.11 / No.AK-062 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]保呂瀬第二林道立石沢林道 [ 分岐林道 ]-
 他の林道に乗り継ぐことで完抜けルートを形成している保呂瀬沢伝いに進む半ダート林道

城目町の県15号線「蛇喰」集落から五秋蛇喰林道→保呂瀬第二林道→保呂瀬林道と乗り継ぐことでやって来られる、保呂瀬第二林道からそのまま接続している保呂瀬林道の入口です。それぞれ起点や終点を示す林道標はないですが、同時にこの場所は立石沢林道(手前)の分岐地点にもなっているので、それを目印にすればすぐに分かります。しかし、見た目的には1本道状態なので、林道名が変わることには気がつきにくいです。保呂瀬第二林道から知らず知らずのうちに保呂瀬林道へと乗り継いでいる場合がほとんどかもね。
ざ、保呂瀬林道へと入線させていただいて保呂瀬沢伝いに下って進みます。しかし、入線直後は道すがらに沢の流れは見えていませんが、林道接続地点から数百メートル進むとコンクリ橋が出現。路肩に茂雑草にカムフラージュされて遠目には橋だと分かりませんが、これは地理院地図にも記載されていない保呂瀬沢に注ぐ名もなき小さな沢。いつものお約束で橋上の欄干越しに沢の流れを眺めておきました。
→ 沢を眺める!
呂瀬沢支流の小さな沢を渡って進むと、やがて右手に本流の保呂瀬沢が寄り添ってきます。途中、流れがよく見える地点がありましたが、純白の白い砂利が路肩崩落の復旧跡を物語っていますね。道理で路肩に木々が生えておらず流れがよく見えるわけだな。
→ 保呂瀬沢を眺める!
の後、保呂瀬沢を右岸に渡るコンクリ橋が続いて現れます。橋上には雨天時に流されてきた泥が厚く堆積していましたが、まだコンクリの白さが残る橋といい、純白の欄干といい、もしかしてこの橋は大水で流出したものが新たに掛け直された新しい橋だったりして? それはさておき、橋上からは清冽な保呂瀬沢の水の流れがよく見えていましたよ。
→ 保呂瀬沢(上流 / 右)を眺める!
→ 保呂瀬沢(下流 / 左)を眺める!
こはスギ植林地ですね。木々の隙間から木漏れ日が差し込む薄暗いのか、明るいのかよく分かりかねる区間を抜けていきます。橋を渡ると路肩に樹林が茂り、沢の流れは見えなくなって植林の中を進んでいきますが、雰囲気はよくある植林地の林道といった感じ。でも植林は手入れがなされているので陰鬱な暗さはなかったです。
すがにここは藩政時代の昔から森林育成に力を注いできただけのことはあるな! 道すがらには見事なスギが立ち並ぶ美林区間もありました。木漏れ日の差し込んだワダチダートがとても美しかった地点ですが、ここで路肩にポツンと立っている里程標を発見。それによってここが保呂瀬第二林道ではなくて保呂瀬林道であることが分かります。
→ 里程標を眺める!
程標記載の林道名で「ここは保呂瀬林道である!」ことを確認、さらにダートを下って行くと再びコンクリ橋が現れます。渡るのは保呂瀬沢の右岸に注ぐ小さな支流の沢ですが、しかし生い茂る草木が濃密過ぎて沢の流れは全く見えていなかったんだっけ。
の後も続く植林の真っ只中をストレートに進みます。路肩にはクマザサが壁のように鬱蒼と茂っていますが、路面は表層に小砂利がまぶされたような、固く締まった荒れ知らずのフラット状態。路面状況は進むにつれて良くなってきており、もはや土砂崩れや路肩崩落によるまさかの事態は絶対にないと睨み、そのままエンジンにものを言わせてラストスパート! 林道出口の県道を目指して一気に快走しますよ!
ンジン音も軽やかに進むことしばし、やがて前方に納屋のような建物が見えてきます。最終的に保呂瀬林道は五城目町馬場目「恋地」地区で県15号線に突き当たって終点ですが、これはその手前の県道沿いの民家の脇にでも抜け出たのでしょうか?
どと思いながら近づいて行くと、民家の庭先のような場所に抜け出ましたが、どうやらここが「保呂瀬温泉」でした。民家に見えた建物は旅館のようでしたが、なんと、温泉はすでに廃業されていた模様。建物はどうみても無人状態だったんですね。こういった各地の鄙びた温泉って急速にその数を減らしていますが、これも時代の流れか・・・。
→ 保呂瀬温泉を眺める!
→ 付近を調べる!
→ 振り返る!
業していた保呂瀬温泉の庭先を横切ってさらに下って行きますが、温泉地点でダートは終了。この先、県道に突き当たるまでの区間は舗装されていますが、この区間はかつて営業していた温泉旅館への道でもあったため舗装されているのでしょう。しかし、里程標に林道名の記載はあったものの、保呂瀬林道を示す肝心の林道標が見当たらぬまま舗装路になってしまうので、「もはや林道標は消滅した?」と少し不安になってきます。
してここが最終的に県15号線に突き当たる保呂瀬林道の終点(起点)です。その存在が危ぶまれた保呂瀬林道唯一の林道標はここに立っていましたが、保呂瀬温泉は廃業しているので目印になるような看板はなく、国道側からアプローチする場合はガラガラな国道をハイスピードで流していると、林道入口をあっという間に通り過ぎてしまうので注意してください。というわけで複数の林道を乗り継ぐことで楽しめる保呂瀬林道の探索はここで終了。
→ 探索終了!
→ 引き返して保呂瀬第二林道に向かう!
→ 引き返して立石沢林道に向かう!
→ 振り返る!
→ 状況を確認する!
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