探索日 2006.07.08
No.C-060

杉戸線 ■勝浦市 ■半ダート ■分岐→杉戸第1支線・杉戸第2支線・杉戸第4支線・杉戸第5支線・杉戸第6支線
■国道297号線杉戸付近から県道177号線花生CC付近を結ぶ

 やや暗めな感じもするが、豊富な支線分岐と延長距離でダートが楽しめる!  

 ↓若干荒れた感じのする区間もありますが、それもちょうど良い感じの程度で
  す。支線分岐も多いので、しらみつぶしに探索していくのもおすすめ。


……こんな感じ……
■国道297号線と県道177号線を結ぶほぼ全線ダートのショートカット的な林道。千葉県では最長クラスの延長距離があり、かつては林業が盛んであったのか、随所で分岐する支線の数も多いが、起点、終点付近はチェーンゲートで封鎖、途中に県道82号線赤羽根地区へと抜ける分岐があるので、そこから出入りすることになる。路面は基本的には砂利質でフラットだが、区間によっては土質もしくは多少のガレ、ヌタ化した水溜まりなどがあり、ちょうど良い程度の荒れ具合。ただし、沿道は始終、暗めの鬱蒼とした山中を抜けており、眺望など、景観的なものはほとんど望めない。ここでは支線探索と延長距離のあるダート走行そのものが楽しみのメインになるだろう。

■千葉県の中では最長クラスの延長距離があって、かつ最も支線分岐の多い林道、それがこの杉戸線です。入口は国道297号線杉戸地区、県道177号線花生CC付近、 そして県道82号線赤羽根地区の3ヶ所がありますが、 まともに入線できるのは県道82号線赤羽根地区からのみ。 他はいずれもチェーン封鎖されていますが、今回は国道297号線杉戸地区から突入してみました。林道への入口は国道から少し引っ込んだ八幡神社が目印で、神社手前で左折している砂利道の路肩に林道標が設置されています。
■「筒森(杉戸)林道」と記された林道標を過ぎると、やや薄暗いジメッた雰囲気の森の中へとすぐに砂利ダートが始まっています。正確には林道標の少し手前から既に始まっていますが、路面をよく眺めてみると、ほとんど剥がれてしまったアスファルト舗装の残骸が残っています。どうやら、部分的に舗装がされていたようですが、荒れるに任せてほぼダート化してしまったようです。
■起点を過ぎて少し進むと、いきなり右カーブの先(進行方向は手前です)に砂利ダートの右折分岐が現れます。ちなみに、この分岐地点には工事関係の資材置き場のような場所があって、電柱の柱が無数に支線沿いに建てられており、何も知らないとただの資材置き場の入口か? とも思ってしまうかもしれませんが、 こちらはピストンの杉戸第4支線になっています。 そばに白い林道標が設置されているので、すぐにそれと分かります。
→杉戸第4支線に突入!
■杉戸第4 支線の分岐を過ぎて少し進むと、何だか開設間もないようなダート区間が現れますが、おそらく土砂崩れで寸断された路面を付け替えて復旧させたのでしょう。ここではまだ錆も打撃も受けていない純白のガードレールが目に付きますが、そのすぐ脇は貯水池のような沼が広がっており、やや陰鬱とした雰囲気になっています。
→沼を眺める!
■そして沼を横目に眺めて進んだその先にあるのがこのチェーンゲート。これが国道297号線地区側からまともに入線できない理由です。とは言っても、既成事実としてその左手にはすでに「道」と化した路肩のわだちが?! ま、車ではちと厳しいかもしれませんがね。なお、このあたりから路面はやや土質っぽい砂利ダートになってきます。
■チェーンゲートを突○して前進すると、その先にあるの右カーブの途中に廃屋、もしくは物置小屋のようなトタン小屋があります。まさか、ここに人が住んでいることもないと思いますが、そばにはソファーかなんかが捨てられており、ゴミがゴミを呼んでこういう場所が恰好の不法投棄場所の候補になるのかもしれません。特に意味はありませんが、 杉戸線の沿道にはもう1ヶ所こんな感じの廃小屋があったと思います。
■トタン小屋の脇を通り抜けてほんの少し進むと小さなコンクリ橋があり、そこを渡った地点にも土質ダートの右折分岐が出現します。こちらは杉戸第1支線になりますが、やはり分岐地点に白い林道標があるので迷うことはないと思います。なお、分岐直前のコンクリ橋ですが、ここにはよく水溜まりができており、泥が堆積しています。晴れていて表面が乾いていても、乗り上げるとグチョリ…、となってスリップしてしまうことがあるので要注意です。
→杉戸第1支線に突入!
■杉戸第1支線の分岐を過ぎると、ゆるい勾配区間が始まりますが、それと同時に、土質っぽかったダートがここからは粗くて岩石っぽいゴツゴツとしたものに変化してきます。やや走りにくいかもしれませんが、普通に走っていれば転倒するほどのものではないようです。この区間、周囲は特に深い森に囲まれており、昼なお暗い鬱蒼とした雰囲気が漂っています。
■ラフなガタガタダートを登坂して進むと、今度は行く手に左折分岐が現れます。意外と見落としがちですが、左折するとすぐに素堀隧道がありますが、現在は廃道状態でその先へと進む事はできません。また、分岐地点には林道標もありません。なお、崩落の危険があるので、素堀隧道にはあまり立ち入らない方がいいでしょう。ここはボーッと走っていると、意外と見落としがちなので注意してください。
→素堀隧道に向かう!
→この分岐ダートを探索する!
■廃道と化した素堀隧道への分岐を過ぎると、切り返すように右カーブを描いて急激な勾配区間がここより始まりますが、それにつれてやや路面がガレた状態になっています。この付近は、路面をよく見ると元はコンクリ舗装されていた痕跡がありますが、半ばダート化しており、そのためガタガタな段差ができてしまい、かえって走りにくくなってしまっているようです。なお、探索時はこの地点で土砂崩れが発生、前方を塞いでしまっていました。あ〜あ、なんてこった…。
■時間をロスすること小1時間…。 ここは、路肩の崖っぷちに通り抜けられそうな踏み跡ができていましたが、自信がなかったので安全策を採って迂回です。仕方がないので、今来た道を戻り、一般道経由で反対側の入口、県道82号線赤羽地区から土砂崩れの反対側に回り込んできました。もちろん、その後ここは復旧しましたが、台風、梅雨時の長雨などで、この付近はしばしば土砂崩れの発生ポイントになっているみたいです。
■土砂崩れ地点をほんの少し先の勾配区間です。路面はベコベコに剥がれかかったコンクリ舗装の痕跡が残っており、段差も随所に発生しています。ここは杉戸線の中では最も走りにくくなっている区間で、ガタガタとした震動を尻に感じながらゆっくりと前進しますが、ゆっくり走れば問題はないでしょう。
■ジメジメとした山中を通ってガタガタとした登坂ダートを登り切ると、山頂のT字路に行き着きます。本道は手前から右手方面で、分岐する左手は杉戸第5支線になっていますが、T字路の正面に白い林道標があるので、ここで迷う心配はほとんど無いでしょう。ここは山の尾根付近ということで、やや開けた感じはありますが、それでも森の木々と藪が色濃く密生しています。
→杉戸第5支線に突入!
■杉戸第5支線を分岐してさらに進みます。なだらかな山の尾根付近に沿って細かくカーブを描きながらダートが続きますが、この区間の勾配は軽いアップダウン程度で、路面も安定した感じで走りやすくなっています。そんなダートをたどってしばらく進むと、路肩左手にひっそりと建つ物置小屋のようなトタン小屋が目に付きます。
■この区間は山の尾根に沿ってダートが延びているので、道すがらの景色が良さそうな感じもしますが、周囲は濃い緑に包まれていてほとんど眺望ははききません。初めてやってくると、本当にこの道筋で良いのだろうか…、と感じるくらいに延々と鬱蒼とした感じの森の中を抜けています。なお、探索時にはここに土砂崩れ跡がありましたが、幸い、復旧済みで助かりました。
→もう飽きた…
→さらに杉戸線を進む!