No.C-090
嶺岡中央3号線 |
■南房総市・鋸南町 ■全線舗装 ■分岐→伊予ヶ岳線・上井戸沢線・明下線・下要路線(分岐地点は不明) ■南房総市「荒川」地区付近より鋸南町「下佐久間」地区とを結ぶ |
無情な全線舗装が恨めしい東京湾を望める爽快なスカイライン |
……こんな感じ…… ■太平洋から東京湾まで2、1、4号線と続く一連の嶺岡林道シリーズの最終区間。全線ほぼ尾根筋を行くため、軽いアップダウンを繰り返し、ラストはダラダラとした下り坂で終点の山裾を目指す。尾根筋に沿ってスカイラインを形成しているが、路肩の森の木々が視界を遮り思ったほどの展望は望めない。ただし中盤以降ではチラホラと東京湾を遠望できるポイントも存在。天候にさえ恵まれれば太平洋を望める2号線と同様に、それなりの爽快感が味わえるだろう。なお、当林道からは4本の支線が分岐しているが、林道標が存在するのは伊予ヶ岳線・上井戸沢線・明下線の3本。残る1本の下要路線についてはそれが無いため、その存在と入口を知ることは難しい。 |
■太平洋から東京湾へと横断する嶺岡林道シリーズの東京湾寄りの最終区間であり、直前の嶺岡中央4号線から乗り継ぐ場合、その入口が少し離れているので、道間違いに注意が必要な嶺岡中央3号線の入口です。県88号線から県184号線へと進み、登り坂を少し登った左手に林道標の設置された入口があります。 | |
■県道からの急坂を登坂して進むと、ちょっと開けた場所にたどり着きます。荒れ地とも畑地とも区別の付けがたい場所で、特に何もありませんが、路面はコンクリ打ちっ放しの簡易舗装。それでも幅員も広く道沿いには電柱も立ち並び、ここは生活道路も兼ねています。 | |
■コンクリ打ちっ放しの簡易舗装を少し進むと途中にダートの分岐が現れます。言うまでもなく本道は舗装路側ですが、ここには林道標や標識類は無いため、「こんな場所に名無しダート支線?」と気になって進んでみると…。
→ダートに突入! |
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■民家へと至る砂利ダートの分岐を過ぎてしばらくすると、急鋸南町と旧富山町(現南房総市)の境界になっている丘陵の尾根筋に沿って進むようになります。空が大きく開けて開放的であり、所々で木々の隙間から山裾の展望が望めますが、路肩の木々が邪魔をしているため、思ったほどの展望はききません。
→展望を眺める! |
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■尾根筋のこんもりとした森の中を抜けて進むとやがてT字路が現れます。嶺岡中央3号線本道は右折、左折側は伊予ヶ岳線となりますが、この伊予ヶ岳線は嶺岡中央線系の支線林道では唯一のダート区間が残存する貴重な1本なので、ここまでやって来たら立ち寄ってみてもいいかもしれません。
→伊予ヶ岳線に突入! |
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■どこか遊歩道のような感じのする舗装路を進みます。尾根沿いに走っているのは分かりますが、かといって山裾の景色が雄大に望めるわけでもなく、ここは淡々と雑木林の中を走っているような感じでしょうか。なにぶんにも舗装路なので…。 | |
■その後、しばらく舗装路を進むと今度は上井戸沢線の左折分岐が現れます。ここには上井戸沢線の林道標が設置されているで間違えることはまずあり得ませんが、嶺岡中央3号線本道は道なりの右折方向です。ちなみに、ここを左折すると県89号線へと抜けられますが、 予想するまでもなく全線舗装路なのでその通行価値は低いでしょう。
→上井戸沢線に突入! |
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■上井戸沢線の分岐地点から嶺岡中央3号線本道の行く手を眺めてみます。雑木林の森を突き抜けるようにストレートが延びており、このような感じの落ち着いた区間がこの先も延々と続きます。 | |
■尾根筋の雑木林の森を軽くアップダウンしつつ進むと、この地点でやがて左折分岐が現れます。特に標識もなく、一見するとただの脇道のように見えますが、ここは全線下り坂で県184号線方面に連絡している支線の明下線になっています。林道標がない(坂を下りきった終点に林道標あり)のでそれとは気付きにくいですけど。
→明下線に突入! →紅葉時の様子 |
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■明下線の分岐を過ぎてさらに進むと、路肩の右手が崖のような急斜面になっている地点に差しかかります。ここは特別に険しい地点でもないのですが、探索時にはこのような土砂崩れが! | |
■一瞬、遠目に「こりゃヤバいかな…」とも思いましたが、堆積した土砂の脇に迂回路が発生していました。車なら完全アウトですが、バイクなので全く問題なし! もちろん、後日ここは復旧されています。 | |
■さらにしばらく進むと路肩の森の切れ目から展望のきく地点がありました。嶺岡中央3号線の林道区間はまだしばらく続きますが、この付近より、展望のきく場所では東京湾が遠方に望めるようになってきます。
→展望を眺める! |
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■嶺岡中央3号線は多少のアップダウンはありますが、基本的には山の尾根伝いに延びています。東京湾が見え始めて終点に近づいてくると、このような市道だか町道だかの脇道分岐が多くなってきますが、それらは急坂の下りになっている場合が多いので、「尾根伝い」ということを意識していれば進路に迷うこともないでしょう。 | |
■その後、さらに進むと下り坂が連続するようになりました。これまでの尾根筋区間のアップダウンとは異なり、終点を目指して山を下っていくような感じです。その途中の小さな分岐箇所には「やったー、林道標発見!!」と思わせるひし形の標識が立っていたりしますが、これは林道標にあらず。ひし形だとなんでも林道標に見えてぬか喜びしてしまうのは困ったもんですね。 | |
■ダラダラと続く下り坂を進むと、やがて視界が大きく開けて富津館山道路と鋸南富山インターが見えてきます。さらにその左手には山砂採取で大きく切り崩された小山もみえており、ここはちょっとした展望地点になっていました。ちなみに、富津館山道路はちょうどこの地点の真下を中佐久間トンネルで抜けており、前方が館山自動車道方面、手前側が富浦方面になってます。 | |
■富津館山道路を越えてダラダラ坂を下りきり、もはや一般道となんら変わりのない平坦な舗装路をしばらく進んで県184号線に突き当たれば、そこが嶺岡中央3号線の終点です。ここには大きな青い林道標が設置されていますが、それが無ければどこまでが林道区間であるのか全く見当も付かないといったところでしょう。ということで、太平洋側から東京湾側まで2、1、4、3号線と続いた房総半島を横断する嶺岡中央林道シリーズの探索はここで終了です。ちなみに、突き当たりを左折すればすぐにR127号線に突き当たります。
→探索終了! →振り返る! →嶺岡中央4号線方面に引き返す! |