横山林道 / Yokoyama 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2013.12.14 / No.C-185 
  ほとんど全線ダート状態で浅間神社へと続く秘かに見所の多いピストン林道


↑厳密にはアスファルトの残骸が入り交じりますが、ほとんどフルダート状態の横山線。意外にも秘かな見所の多い林道となっています。
在地名が林道名となっているピストン林道。延長距離は2497mで、大多喜町に存在する林道の中ではトップ3のうちに入る。途中に浄水場施設があるため、その管理道および浅間神社への参拝路にもなっているためか、幅員も広くて走りやすい。路面はアスファルトの残骸が所々で入り交じる半ダートの状態だが、進むにつれて林道臭さが漂い雰囲気的にもさほど悪くはない。惜しむらくは林道名を確認できる物は何一つ存在していないことか。ゆえに、ここが横山林道であることを知る者はほとんどいない。

 [所在地]大多喜町
 [路面状況]半ダート / ピストン
 [コース]大多喜町「横山」地区内に延びる

多喜町と市原市の境界付近に位置する「横山」地区にある横山林道の入口にやって来ました。最寄りの国道は297号線、その入口を目指して進んで来ましたが、やはりここも大多喜町に数多く存在する林道標の存在しない林道の一本。そこには「↑浅間神社 大滝2.6km 宝聚院500m→ 上爆地区人材育成研究会」の立て札があるのみでした。これが林道入口の唯一の目印となっています。
山線に入線すると、舗装とダートが混ざったような、所々にアスファルトの残骸が点在する路面が続きます。農道にしては立派すぎる感じですが、この横山線には林道標が存在していないので、やはり見る人が見れば農道のように見えてしまうことでしょう。
→付近を調べる!
らに進むと崖崩れ地点がありました。すでに復旧されていましたが、やはりここも林道であるということなのでしょうか。一般道でそれは困りますが、林道でならば珍しくもありません。
スファルトの残骸混じりのダートをさらに進むと右折分岐が現れました。ここにも林道入口に掲げられていた立て札と同様のものが設置されていますが、横山線本道は直進となっています。ちなみに、右手側に怪しいダートの入口が見えていますが、そちらの正体は不明。
だ僅かに舗装の残骸があったりもしますが、こまで進むと路面はもうほとんど小砂利系の完全なダート状態です。そのような路面をたどって進むと、やがて右手に溜め池が現れました。釣り人などの姿も見当たらず、ただシーンと無気味なほど静まり返った湖面が広がっているだけでした。
→溜め池を眺める!
め池を過ぎてさらに延びるダートを進むと、頭上を横切る鉄橋が続けざまに2本現れます。画像では前方に黄緑色でわずかに見えていますが、実はこれ、なぜか橋梁部分のみだけがあって、そこへ続く道は存在していないという不思議な橋であり、その手のマニアなサイトでも紹介されていたりします。ちなみに、国土地理院の2万5千分1地図(北緯35度18分2.4秒 東経140度13分49.5秒)で眺めてみると、ここがどのような状況になっているのかよく分かりますよ。
の橋梁をくぐってなだらかな勾配を登って進みます。ここまで来ると雰囲気は完全に林道チックなものとなり、大多喜町にもこのような所があったのか、と思ってしまいます。そして右手に現れるのが、荒廃しまくって怪しさプンプンな「修験道場 明王山」なる施設の入口でした。ちなみに林道入口の立て札に記されている「浅間神社」とは関係ないようです。
→ここを右折する!
験道場を過ぎてさらに前進していくと、その先で「横山浄水場」が現れました。といっても、周囲に水の流れはなく、ここは地下水を利用した浄水場となっているみたい。そして横山線のダートはその脇を抜けて、途切れることなくさらに続いていました。
水場の先で、横山線はこのようにして森の中へと入っていきます。ここから本格的な、いかにも房総らしいダートの林道区間が始まっているような雰囲気に期待も高まりますが…。
し進んだ地点でまさかのチェーンゲートです。四輪の侵入は拒んでいますが、それ以外については完全に閉め出す意図がみられず、なぜかその脇には通り抜けスペースがありました。もちろん、ここは脇を失礼させていただきますよ。
して最終的にたどり着くのがここ、「浅間神社」の正面です。林道の突端には鳥居が立ち、その正面には御神体となっている「大滝」がありました。どうやら、横山線は浅間神社への参拝路を兼ねた林道になっていたようです。滝が流れ落ち、どこか厳かな雰囲気の漂う浅間神社。探索時には訪れる人は誰もおらず、身の引き締まるような厳粛な雰囲気を思う存分味わうことができました。房総にはこのような林道もあるんだな、などと思いつつ横山線の探索はこれで終了!
→大滝を眺める!
→探索終了!
→トップへもどる 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜