シチュエーション的には悪くもないが、完全舗装の現実はいかんともし難くて… |
↑雰囲気や見所、コース的には悪くもないのですが、所詮はフル舗装林道。そういう意味でダラダラと続く坂道に単調さを感じてしまうかも。 |
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県93号線からR465号線とを結んで鹿野山の山林内を下る完抜け林道。以前はダート区間も存在していたが、現在はフル舗装状態と化している。似たような景色が連続するために単調さも感じるが、途中には2箇所のコンクリ随道と1箇所の橋梁があり、また、房総の山並を一望できるビューポイントも存在。延長距離は短くもなく、それだけにやはり完全舗装がとても惜しまれる1本だろう。なお、接続林道に鹿野山1号線があるが、「2号線」が見当たらないのは、この林道が「2号線」であるためらしいとか。 | ||
[所在地]富津市・君津市 [接続林道]鹿野山1号林道 [路面状況]全線舗装 / 完抜 [コース]富津市県93号線田倉地区(「マザー牧場バス停」脇)から R465号線富津市田倉「苗割」地区とを結ぶ |
富津市の「鹿野山」といえば、観光牧場の「マザー牧場」がよく知られていますが、実は昭和58(1983)年の「虎騒動」でも有名な場所。ここからほど近い「神野寺」の飼い虎が脱走、近所の犬を食べたりしながら逃げまくった(2日後に射殺)そうです。かつてそのような事件の発生した神野寺からマザー牧場方向に県93号線を進み、牧場直前の「マザー牧場バス停」のある交差点の左折側が鹿野山林道の入口となっています。交差点を左折するとすぐに林道標を発見できますよ。ちなみに交差点の右折側は鹿野山1号林道の入口で、そちら側にも林道標が立っています。 →振り返る! |
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先述の林道標設置地点の数メートル先で鹿野山林道の舗装路は左に直角に折れ曲がり(上段画像参照)ます。するとすぐ先の地点で今度はブルーの鉄板タイプの林道標が出現。というわけで、なぜだかよく分かりませんが、マザー牧場側の入口には2箇所に林道標が存在していました。
→振り返る! |
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ブルーの林道標を過ぎると、暗い杉林の林間コースが始まって雰囲気的にも林道らしくなってきます。松の枯葉が堆積した路面は舗装のアスファルトですが、それでもここは通りかかる車もほとんどなくてひっそりと静まり返っていました。舗装がまったくの無駄状態ですね。 | |
その後、チェーンゲートで封鎖された舗装の左折路が現れます。ここを進むと県178号線へと抜けられますが、チェーン突破のリスクを犯してまでわざわざ進むだけの価値はまったくありません。ここは無視していただいてかまわないと思いますよ。 | |
林道名でもある「鹿野山(315m)」から続くなだらかな山中を緩く下って進みます。山の緑と静寂な雰囲気がイイ感じですが、残念ながら鹿野山林道の路面はとっくの昔に全線舗装済み。したがって森の雰囲気の良さもここでは半減してしまっているのが正直なところです。というわけで、まだダート時代であった頃の在りし日の鹿野山林道が偲ばれてなりません。 | |
ちなみに、鹿野山林道には2本の随道が存在していますが、その1箇所目がやがて行く手に現れます。といっても房総名物の「素堀」ではないので、とくに述べるようなこともありません。 | |
随道を抜けてさらに進みますが、路面が舗装されているせいで単調さを感じてしまうコースが続きます。位置的にはちょうどこの付近で富津市から君津市へとその境界を越えているのですが、最終的には終点間近でで再び富津市エリアへと戻ります。ま、これもどうでもよい話ですけど…。 | |
現在地の標高はおよそ200mほどですが、房総の山は元々標高が低いので、とあるこの地点に山並を見渡せるビューポイントがありました。それと同時に、ここには防火用の貯水ドラム缶と共に林道標がまたしても設置されているのを発見! これで都合3本目ですが、一つの林道に多く設置することよりも、できることならば未設置の林道をなくしていただきたいですな!
→振り返る! →ビューポイント! |
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途中で望めた房総の奥深い山々の眺めを堪能してさらに前進しますが、今度は左路肩の崖に沿って構築された水路を発見! 当然ながら、水が滞ることなく流れるように全体的な傾斜角度も考慮して構築されているわけで、よくもまあ、このような地点にと感心させられてしまいました。
→水路をもっとよく眺める! |
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2本目の随道が現れました。ただし、予告しておいたように素堀ではなくて、ただのコンクリ随道であるため、特に述べることもありません。長さも1本目と大差ないです。 | |
コンクリ随道を抜けると、その直後の急な下り坂(トップ画像を参照)で標高にして100mほどを一気に駆け下り、そこで高宕水系の沢に架かる橋を渡ります。橋は水面まではかなりの高さがあり、かつその季節であれば、沢岸に紅葉を眺めることもできるでしょう。
→水面を見下ろす! →岸辺の紅葉! |
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そんなこんなで進みながら君津市から再び富津市へと境界を越えると、やがて頭上を跨ぐR465号線の道路が見えてきます。ここまで進んできたら国道に合流しているもう終点は近いですが、それでもまだ数百メートルほど距離が残っています。 | |
国道の下をくぐると、その先にチェーン封鎖された舗装の左折分岐がすぐに現れます。同時にそこには2本の鹿野山線の林道標が立っており、「なぜこのような中途半端な地点に?!」と思ってしまうかもしれませんが、それはここから先の国道接続地点までと左折側が現R465号線の旧道区間であることを知れば納得できるでしょう。というわけで、かつての国道地点に接続したということで、本来はここで鹿野山林道は終点となっているわけですね。
→振り返る! →左折側を眺める! |
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そしてここが林道標地点から少し先の現R465号線と旧道の合流地点。事実上はここが鹿野山林道の出口となっていますが、国道のルートが変更されたため、ここに林道標は設置されていません。というわけで、正確には先ほどの旧道接続地点をもって鹿野山林道の探索は終了ですよ。ちなみに、画像では手前が上総湊方向、前方が房総スカイライン方向となっており、地図で付近を眺めると、林道はこの画像でいう国道の左手に位置しているものの、実際にはまず逆側の右手に曲がることになるので注意してください。林道がこの先で国道をくぐって左手に方向転換していることを知らないと混乱するかもしれません。
→探索終了! →引き返して鹿野山1号線に向かう! |
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