福付林道 / Fukutuke 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.10.04 / No.C-220 
 [ 所在地 ]木更津市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 最後は著しく薮にまみれて廃道化するルート把握が困難な木更津市の秘境じみた林道

付林道の入口にやって来ました。木更津市街地からほど近い矢那「猪台」地区のとある三股分岐の中央方向が福付林道であり、起点にはサビまみれのひし形が存在しています。でもここは一見さんではまず見つけられない分かりにくい場所。初めてやって来ると起点にたどり着けない可能性も大なので具体的なアプローチを述べておくと以下の通り。まず県23号線を木更津市街地から「かずさアカデミアパーク」方向へと進み、途中の「公民館前バス停」を過ぎた先の信号を右折します。さらにそこから2つ目の右折路へと入って道なりに町道を進めば、やがて林道標の設置された福付林道の起点が現れます。
して起点から眺めてみた福付林道の行く手の様子。雑木林のような樹林の中をか細い道がストレートに延びています。画像では路面が未舗装状態に見えてしまうかもしれませんが、ここは鋪装されているんですね。アスファルト上に薄く泥が堆積しているだけでした。
更津市の林道の中でも知名度は抜群に低く、またその実態がほとんど知られていない福付林道。はたしてその先がどのようになっているのか実に楽しみですが、まずは雑木林の中の畑沿いに農道チックな雰囲気で進んで行きます。実際、農道としての役割も担っていると思われますが、起点に林道標が存在していなかったら、ここはとても林道とは思えません。
→路肩を眺める!
肩に群生していた妖しくも美しいヒガンバナを眺めつつ進むと、やがて林道は樹林の中へと入って行きます。それと同時に鋪装はそこで途切れてしまい、いよいよ福付林道のダート区間が開始しているんですね。農道じみた雰囲気から唐突に林道くさくなりました。
→あれは?!
総の未舗装林道では土質ダートであることが多いのが特徴ですが、この福付林道もそんな類の1本でした。常に湿気ているようなジメっぽい路面と道すがらの薮じみた樹林。決して明るいとは言えない雰囲気であり、いかにも房総の未舗装林道っぽかったです。
暗くて薮じみた樹林を進む福付林道のダートですが、やがてT字となった分岐に突き当たりました。でも進むべき方向がさっぱり分かりません。そんな時は路面にタイヤの痕跡が残されていないかを探ってみるのが一番。しめしめ、するとうまい具合に軽トラと思われる右折していく僅かなタイヤ跡が認められたんですね。
→左折側の様子を眺める!
→右折側の様子を眺める!
面に僅かに残されていたタイヤ跡から右折方向が福付林道本線であると判断、T字の分岐は右折します。その先にもダートは途切れることなく続いていましたが、やがて両脇をビッチリとした薮の壁に囲まれてしまい、路面も草深い雑草のワダチダートに規格落ち! これぞ房総林道の真骨頂ですが、深い薮に囲まれて一切の視界はききません。手持ちの県別地図もここではなんの役にも立たず、現在地の把握は諦めた方が時間の節約になるというもの。かなり不安な気持ちに陥りますが、でもそれがまた楽しくて・・・。
分かれ式に現れる分岐の全てが行き止り・・・というのは植林地の林道でよくあることですが、地理的には人里そばのなだらかな丘陵の樹林の中に位置する福付林道。現れる分岐の全てが行き止りとは考えにくく、どこかへと抜けている可能性の方が大きいと思われましたが、先ほどのT字分岐から少し進んだ地点でまたもや怪しいY字の分岐が!
面を見据えていくら悩み考えても進むべき方向が分からなかったY字の分岐箇所。仕方ないので勇気を持って右方向を選択してみましたが、いくばくも進まぬうちに草深さがそれまで以上に増加。かなり怪しい状況となりますが、単に本線が荒れているだけといったケースも考えられます。なので構わずに進んで行くと・・・?
「なんだここは?!」圧迫感の著しい薮がいきなりぱっと開けて、雑草まみれでぽっかりとした広場のような空間に行き着きました。周囲は鬱蒼たる樹林に囲まれて、はびこる植物の緑以外になにもありません。昼なお薄暗い鬱蒼たる樹林の中に開けた場所なので、差し込む陽の光で逆にまぶしいほどの明るさでしたが、それでありながら人が立ち入った痕跡というか、気配が全く感じらなかったです。まあ、長居をするような場所ではないかと・・・。
→振り返る!
字の分岐箇所まで戻ってきました。右折側は進むべき方向でなかったので、今度は左折側へと向かいます。そこがどこへと向かっているのかは分かりませんが、このような状況下ではしらみつぶしに探って行くしか手はないな。
く濃密に密集した薮森に続く左折側のダート。こちらも草深くて雑草まみれ・・・ということはなかったですが、路面は雨天後が怖そうなフカフカな土質。湿った地面に深くめり込んで残されていた軽トラのタイヤ跡に先導される形で進みますが、状況は薮のトンネルを進むがごとくでしたよ。漂う雰囲気、そしてこの路面状態、なんとも素敵なことよ・・・。
の類の林道経験が少なかったり、耐性のない林道ライダーの方には「うへぇ〜」となるような、そんな濃ゆい状況がしばらく続きます。しかし湿っぽいスリッピーな土質ながらも、薮に埋もれて自然消滅といった事態はありませんでした。ここはそのままどこかへと抜けられる「完抜林道」であることを確信します。
「農道?!」ときに柔らかく、そしてスリッピーな土質を堪能しながら樹林の中を前進していくと、やがて行く手がぱっと大きく開けました。ダートは薮じみた樹林を抜けて、どこかの畑の脇へと抜け出たみたい。
ート的にはこれで一般道への「完抜け」は約束されたようなものですが、しかし、この状況はどう見ても農道そのもの。まるで道なき耕地の中を強引に進んでいるような感じです。この区間もはたして福付林道であるのか、ここは大いに疑問を感じてしまいます。
→さらに福付林道を進む!
→探索中止!
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