県道へと昇格したかつての浅見川林道、残存するフラットダートでオフを満喫! |
↑現在は県道に昇格されていますが、残存するダート区間ではオフを存分に楽しめます。ただし、残念な舗装化は進行中…。 |
||
現在は県249号線とされているかつての浅見川林道。R399号線から県35号線方面とを結ぶコースだが、舗装化が進行した結果、国道側の区間にのみダートが残る。いわき市の国道側から入線すると、まずは広大な山林内を進む快適なフラットコースが広野町との境界まで続く。その後は雰囲気が一変、林道名でもある浅見川の渓流を眺めつつ下れるおいしいコース展開となっている。途中にはダート林道の分岐もあり、そちらに乗り継げばかなりの距離のダートランが楽しめるだろう。 | ||
[所在地]いわき市・広野町 [路面状況]全線ダート / 完抜 [接続林道]黒森林道 [コース]R399号線(いわき市小川町上小川「十文字」)から 広野町上浅見川「下箒平」とを結ぶ ※現在は県249号線 |
いわき市から広野町、楢葉町にかけてのエリアはあの最悪な事故以前は、それこそダート三昧で楽しめたものです。思う存分、無我夢中で林道を探索しまくったあの日々が懐かしく感じられますが、現在は県249号線(上戸渡広野線)に昇格したかつての浅見川林道もそんな1本。R399号線をいわき市方向からひたすら進んで来ると、小川町上小川「十文字」地区付近にその入口がありました。かつてこの地域を走り込んだ林道ライダーにとっては懐かしい地点ですね。 ※正確には県249号線ですが、当サイトでは便宜上「浅見川林道」と表記します。 |
|
そして国道からの入口はこのようにすぐに砂利ダートで開始していました。初探索時にはまだそれは無かったのですが、2度目に訪れたこの時(平成21年5月時点)はすでに県道としての真新しい標識が立てられていたんだっけ。
→振り返る! |
|
浅見川林道はその名の通り「浅見川」の渓流沿い延びるダートですが、まずはこのようなフラットダートで前半区間を駆け抜けていきます。良好な路面状況につき思わずハイスピード走行となりがちで、砂利で滑ってヒヤっとさせられた覚えがあります。 | |
右手に位置する「屹兎屋山(きっとやさん・874.6m)」の脇を抜けてひたすら広葉樹の山林を進みます。同じ山中でもここは山岳コースというより林間コースのような雰囲気でしょうか。左右どちらを眺めても果てしなき山林ですが、急勾配の連続するような山中ではないため、かなりの爽快さが味わえました。 | |
そのしばらくすると右折して屹兎屋山の山頂へと至るダート分岐が現れます。分岐地点に林道標は無く、またその山頂には電波塔があるのでここは管理道でしょう。浅見川林道探索時にはそこまで往復したのですが、撮影画像はとっくの昔に消去しちゃいました。けっこうガタガタなダートが続いたことだけは覚えていますが、どうしても気になる方は自分で訪れてみてください。
→右折ダートを眺める! |
|
屹兎屋山への分岐を過ぎると、その先で砂利ダートの一直線なストレート区間が現れました。僅かに下り坂となっていたように思いますが、その先でなんか開けているような予感です。そこになにがあるのか分りませんが、とにかくここもかなり爽快でした。 | |
で、遠目には開けていたと思われた地点ですが、ダートの両脇はこのような潅木の密生した薮の壁となっていましたよ。でも薮の隙間から見えちゃいました。ここ、実は無人の荒野と化した廃村だったみたい。村はほぼ自然に帰りつつありましたが、かつて存在していた家屋の痕跡が僅かに残っていたんだっけ。各地の林道を探索しているとたまに廃村に出くわしますが、やはり何度眺めても廃村というのは淋しいなぁ…。
→廃村を眺める! |
|
無人の荒れ地と化していた廃村を見てなんだか少し暗く落ち込んでしまいましたが、元気を出して進んでいくと、やがて右折する黒森林道との分岐地点に到着! 掲げられていた黒森林道の林道標はすでに文字が完全消滅していたのでちょっと迷ってしまいましたが、そちらに進めばさらに三森林道へと乗り継ぐことができるはず。その先に控える林道群も実に魅力的ですが、まずは焦らずそのまま浅見川林道を攻めておくことにしておきました。このエリアでは1本1本地道に探索していかないとわけが分らなくなってしまうんですね。
→黒森林道に突入! |
|
黒森林道の探索は後にして浅見川林道のダートをさらにたどります。相変わらず砂埃っぽい路面ですが、適度なカーブと軽いアップダウンのオフが最高に心地良かったなぁ。このエリアは本当にオフバイク天国だったんですよね。なのにあの事故のせいで・・・恨むぜぇ! | |
そして前方に舗装路が見えてくるとそこから先が広野町区間となっています。境界を示す標識が立てられていました。同じ1本の林道でも管轄市町村が変わると、そこでダートが舗装されてしまうことがありますが、ここもそのパターンなんですかね。 | |
でも幸いにしてそんなことなかったですよ。極短な舗装はなんのためであったのかよく分りませんでしたが、すぐにダートは復活していました。そして浅見川源流の流れを跨いでから浅見川の渓流沿いに進む区間がいよいよ開始します。
→浅見川を眺める! |
|
浅見川源流付近の清冽な流れを跨いでから、いったん川沿いから離れて惚れ惚れとするようなストレートです。見通しも良いので高速巡行も可能であり、限界までカッ飛ばしたくなる誘惑を押さえ付けるのに苦労したものでした。 | |
その後、いよいよ渓流沿いの水際コースが開始しました。画像では樹林に遮られて見えていませんが、現在は浅見川の右岸を軽くアップダウンしながら進んでいるところです。ここ、春先の緑に萌える樹林がとても素晴らしかったですよ。 | |
渓流沿いに、右岸から左岸、そしてまた右岸に戻って再び左岸へといった具合にこまめに位置を変えつつダートは下っていきます。渓流沿いの林道ではとくに珍しくもないよくある状況ですが、それでもやはり渓流を眺めつつ進むダートはオツなものですね。県道に昇格されたくらいのダートなので、荒れやガレなどありません。 | |
「アスファルトだ!」世間では「浅見川渓谷」と名付けられている渓流沿いに下っていきますが、またしてもこんなところで舗装路が! しかも真新しいガードレールが設置されています。県道へと昇格したことでダートの舗装化が進行していたみたいですね。はぁ、探索時でこの状況なので、現在(2015年1月現在)は一体どうなっていることやら・・・。
→さらに浅見川林道を進む! →もう飽きた… |
→トップへもどる | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 |