2022 北海道林道探索ツーリング 8月1日(月)曇りのち霧雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
5日目[4]  浦幌町「浦幌 Urahoro→ 釧路市「釧路 Kushiro もどる  






ガソリン給油量 6.03L 給油回数2回 ガソリン代 1084円 総走行距離 244.6km / ダート走行距離 65.6km トップへもどる


上足寄本町からWRを走らせることおよそ9キロ半。足寄町「鳥取」で道143は路面がダート化します。道道は左折していきますが、直進していくのは「町道上足寄駅逓フータツ線(町337)」の砂利ダートで、目指す完抜け長距離林道群は直進方向の町道ダートを進んだ先に待ち構えています。







道道からの分岐地点にこれでもかと設置されている標識の数々。ダートは厳密には町道なのですが、標識群よく眺めてみると、「ここから林道」だとか「部外者の林道通行について」などと記されたものもありました。その曖昧さは過去において「林道」が「町道」に格上げされたところからきているのでしょうか?







ダート化して左折していく道道143です。陸別町との境界に位置する「カネラン峠(510m)」に登坂していく北海道ではよく見かけるダート道道ですが、こちらに進むと探索エリアを逸脱するので今回は立ち入りません。







道143から町道上足寄駅逓フータツ線へと進み、その極上フラットなダートおよそ850mほどを走ると、お目当てとなる最初のダート分岐が出現! 町道から「ホルンアショロ川」伝いにR241とを連絡する延長12キロほどの35線沢林道の入口です。

探索予定としては、まず35線沢林道経由で国道(R241)へと向かい、その後、国道から上足寄林道で戻り、さらに39線沢林道経由で再び国道を目指すというもの。一言で述べると、町道〜国道間を異なった3本の林道で1往復半する感じかな。







さっそく35線沢林道のダートに突入しますが、すでに入口から重苦しい草深い雰囲気が漂っています。足寄川を渡るコンクリ橋のたもとに赤茶けた林道標とおぼしき看板を見つけましたが、残念ながら林道名は記されていませんでした。







や、やられた・・・! その後、コンクリ橋を渡った先でシカ避けゲートをセルフオープン、昼なお暗いダートを進んでいきますが、なんと、いくばくも進まぬうちにまさかのゲート封鎖! その理由はこの先で発生した路面崩落らしいです。

やけに荒廃臭が漂っていたので怪しいと危惧していたのですが、やっぱり・・・。これで35線沢林道経由でR241に抜けることはできなくなりましたが、 町道から国道に抜けるルートとしては、まだ上足寄林道と39線沢林道の2本が残っています。35線沢林道は残念でしたが、仕方ないので上足寄林道の入口に向かいますよっと。







トンボ返しで35線沢林道を退出、町道上足寄駅逓フータツ線に復帰して再び足寄川伝いに遡っていくと、斜め左折の分岐が現れますが、ここは道なりに直進します。







そして左手に穏やかに流れる足寄川の川面を眺めつつ、快適そのものな町道のフラットダートを軽快に進んでいくと・・・。







すぐにY字分岐が現れますが、左折していたのはダートの風達幹線林道。ゲートも未設置で自由通行状態でしたが、分岐は右折して上足寄林道へと向かいます。







町道からの分岐に立つ風達幹線林道のひしゃげた鉄板タイプの林道標。延長距離が9636mもあるので完抜け林道なのかと思ってしまいますが、ここは「フウタツアショロ川」伝いに山中奥深く分け入るピストンらしいです。立ち入ってみたい気もしますが、メインターゲットは上足寄林道および35線沢林道なので、とりあえずパス。







風達幹線林道との分岐を右折して70mほど進むと再びY字の分岐が現れますが、町道上足寄駅逓フータツ線の町道ダート区間はここまででした。これより先は町道から接続して上足寄林道(左折)および39線沢林道(直進)になっています。

というわけでここからの予定としては、まず左折して上足寄林道経由でR241に抜け、そこから今度は39線沢林道経由で戻ってくるつもり!







しかし、現実は厳しいな。なんの疑いもなく完抜けできると期待していた上足寄林道ですが、無情にも鉄門ゲートは閉じられていました。これで予定していた上足寄林道のダート18キロがオシャカとなりましたが、路面崩壊とあらば仕方ねーか。







閉じられた鉄柵ゲートの脇に設置されていた上足寄林道の林道標ですが、延長18761mの記載がとっても恨めしい・・・。ここ近年、全国各地を襲いまくる集中豪雨の影響は本州のみならず、北海道にまで確実に及んでいたようです。







35線沢林道および上足寄林道はオシャカになりましたが、しかし、R241への通り抜けルートにはまだ39線沢林道が残されています。気を取り直して今度は分岐を直進して39線沢林道へと突入させていただきますが、39線沢林道の林道標は入線直後に渡る足寄川のコンクリ橋の手前地点に設置されていました。







オーマイガッ!! 最後の望みをかけて39線沢林道を進みますが、まさか、コンクリ橋を渡った先で現れる鉄門ゲートに拒否られてしまうなんて・・・。どうやら「白水川」伝いに延びる39線沢林道でも路面崩壊が発生していた模様。

これで完抜けルートは3本全て全滅。こうなったらもう◯行◯破で強引にR241まで突き進んでやろうかとも思いましたが、12キロ以上もある林道を頑張って進み、国道への出口直前で前進不可にでもなったら目も当てられないので、ここは潔くまたいつの日にかの宿題としておきいますかい・・・。







というわけで、2022(令和4)年8月時点において足寄町エリアの35線沢林道、上足寄林道、39線沢林道の3本の長距離完抜け林道が全滅していたことを確認したら、もう町道上足寄駅逓フータツ線を引き返して上足寄本町まで戻るしかないですが、悔しいので帰りがけの駄賃で風達幹線林道を立ち寄りピストンしておきますか!







行きがけに見かけた風達幹線林道に突入しました。この林道も坂道らしい勾配や急カーブもなくて、路面に点在していた水溜りさえなければ高速巡航も可能なほど走りやすいダートが続きますが、よく考えればそれも当然のこと。ここって実はかつての「足寄森林鉄道」の軌道跡だったりします。

足寄森林鉄道は国鉄時代の池北線足寄駅から足寄川伝いに山奥まで伸びていた林鉄で、足寄川周辺の主だった林道はほとんどがその軌道跡だったらしく、ゲート封鎖されていた35線沢林道、上足寄林道、39線沢林道は、かつてそれぞれ「35線沢支線」「シーアショロ支線」「39線沢支線」という名の林鉄支線軌道だったそうですよ。







その前身が足寄森林鉄道「フータツ支線」の軌道であった風達幹線林道。おかげで走りやすい快適ダートが続きますが、起点からおよそ2.5キロほどの地点で左折する風達第2支線林道の分岐が出現! 行く手を塞ぐゲートもなくて、分岐直後に渡るフウタツアショロ川を跨ぐコンクリ橋の赤い欄干が見えています。







本線からの分岐地点に立つ風達第2支線林道の木製林道標。この支線林道はフウタツアショロ川の支流「フウタツアショロ川」伝いに遡る延長4569mのピストンですが、ぱっと見しても荒れた雰囲気は感じられなかったです。枝分かれ式に分線林道を分岐しているらしく興味をそそられましたが、探索時間の関係でここはパズ。







フウタツアショロ川沿いの森をストレート主体でひたすら進んでいきます。しかし、風達幹線林道は延長が9.6キロもあるので、似たような森の景色が延々と続いてしまい、いくら進んでも終わりが見えてきませんなぁ!

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