2022 北海道林道探索ツーリング 8月3日(水)曇りのち小雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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ガソリン給油量 9.22L 給油回数3回 ガソリン代 1681円 総走行距離 231.3km / ダート走行距離 62.6km トップへもどる


目の前にデデンと置かれた炭火が真っ赤に燃え盛る卓上コンロ。戦後の日本、食糧事情がよくなかった当時、目をつけられたのが日本では食べる習慣がなくて捨てられていたホルモンですが、安くて美味いホルモンは釧路に限らず道内各地の炭鉱町で、地底で石炭と格闘する炭鉱労働者に大ヒットしたといいます。

ならばぜひとも食おうじゃないの! かつて炭鉱マンたちが愛してやまなかったという炭鉱町のホルモンを! さーて、まずはなにを注文するかな?





北海道グルメコレクション No18 ホルモン 600円 [ 百萬里 / 釧路市 ]
焼肉屋ではなくてホルモン焼き屋にきたので、
カルビなんかは放っておいてとりあえず内臓系のホルモンを注文!

よくある味噌ダレ漬けのやつではなくて軽くボイルされているホルモンですが、
こいつは実に美味そうだぜぇ!
ボイルされているため臭みとかは全然なかったですよ〜。
北海道グルメコレクション No19 千枚 700円 [ 百萬里 / 釧路市 ]
続いて注文したのは牛の4つある胃袋のうち第3の胃にあたるセンマイ。

コリコリとした独特の食感が最高に美味いホルモンであり、
酢味噌やごま漬けタレに絡めて食べる「刺し」なかなかも捨てがたいですが、
ここは焼きでいただきます!

ちなみに第1の胃が「ミノ」、第2の胃が「ハチノス」、第4の胃が「ギアラ」ですが、
残念ながらハチノスとギアラはメニューになかったな。


ぷはぁ〜、ホルモンとセンマイを注文したら瓶ビールでセルフ乾杯! ビールはいわゆる「生」はなくて「瓶」で出すところがにくい! いい塩梅に冷えたやつをぐびぐびっと喉に流し込んでやりますが、最初の1杯ほど最高に旨いビールはねーぜ!







ちなみに焼いたホルモンの漬けタレはこちら。ザク切りのネギやらががたっぷり入った自家製の漬けダレですが、これ、絶対にうまいやつでしょう! 店ではこのタレを1合400円で売っているほどでしたが、一目眺めただけでそれがわかりました。







カウンターの奥にある厨房。話好きと寡黙なオモニが2人で切り盛りしているらしかったですが、店内にはツケ飲みお断りの貼り紙があるなど、ノスタルジックな昭和感が半端なくてイイ感じ。近所にこんな店があったら入り浸っちゃいますなぁ。





北海道グルメコレクション No20 豚足 550円 [ 百萬里 / 釧路市 ]
そしてホルモン焼き屋で忘れちゃいけないのが豚足!

茹でてブツ切りにされた豚足の大きな塊がゴロンと2つ載せられていますが、
酢味噌ではなくて卓上塩をふりかけて食べるみたいだな。

豚足はお上品に箸で食べるのではなくて手で掴んでむしゃぶりつきますが、
プルプルなコラーゲンがツウにはたまらない一品であり、
へへ、ホルモン焼き屋なのに豚足を置いていない店があったらそれはもうモグリだぜぇ!
北海道グルメコレクション No21 朝鮮漬 300円 [ 百萬里 / 釧路市 ]
オモニに「激辛は苦手だ」と伝えると、
そこまで辛くないとのことだったので注文した白菜の朝鮮漬けです。

朝鮮漬けは一般的にはキムチのことを指しますが、
本来は薄味の白菜のピリ辛漬けでキムチとは全く異なる漬物だったりします。

九州の漁師たちが食べていた白菜を唐辛子で漬け込んだ保存食が朝鮮漬けのルーツだとされていますが、
それが唐辛子と共に朝鮮に伝わった結果できたのがキムチですよ。


どれもこれも美味しそうなのであれやこれやと注文したら、朝鮮漬けやら豚足やらが所狭しと並んでしまったカウンター。なんだか凄い眺めになっちゃった!





北海道グルメコレクション No22 チャンジャ 400円 [ 百萬里 / 釧路市 ]
塩漬けにしたタラの胃や腸を唐辛子やニンニク、
コチュジャンなどの調味料に漬け込んだ韓国発祥の辛旨な珍味のチャンジャです。

日本風に言えば魚の腸の塩辛ですが、
百萬里の自家製チャンジャにはネギがたっぷり混ぜられていて、
その辛味と旨味がまたビールや日本酒に合う合う!


ホルモンを焼きつつ、朝鮮漬けやらチャンジャをつまみに酒も進みます。店で出される清酒は道内ではポピュラーな札幌の地酒「千歳鶴」でしたが、オモニにお代わりを頼むと、一升瓶から空になった小瓶にトクトクと酒を継ぎ足してくれました。

ちなみにメニューにある焼酎の正体は「ビッグマン」らしいですが、そんな気取らない庶民的なところも良かったです。あはは。







ふぅ〜、たらふく食いまくったぜぇ! ホロ酔いの満腹状態で店を出ますが、やべぇ、会計が4500円近くにもなっちゃった・・・。我ながら昨日と今日で贅沢し過ぎですが、自分の場合、素泊まりにすると返って高くついちゃうみたいです。あはは・・・。







まだ日暮れ前の釧路の町をホロ酔い気分で宿まで歩いて戻りますが、そういえば、途中でばんえい競走の場外馬券投票券発売所「ハロンズ釧路」を見かけました。

ばんえい競走とは、競走馬がソリを引きながら力や速さを争う世界的にも唯一な形態の競馬ですが、興味はないのでここはパス。立ち寄らずにさっさと宿に戻ります。







大喜館に戻ったら本日の予定はこれで全て終了。その後は温泉に入ったり、部屋でテレビを眺めながらゴロゴロ過ごして釧路滞在3日目の夜を過ごしましたが、明日はいよいよ釧路を離れます。それに合わせるように天候も明日からようやく回復してくるとのことだったので、明日に期待しつつ今夜は早めに就寝、おやすみなさい・・・。

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