ガソリン給油量 10.06L | 給油回数3回 | ガソリン代 1760円 | 総走行距離 269.4km / ダート走行距離 8.3 km | トップへもどる |
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第2砂丘の手前、アカエゾマツの立ち枯れ林が広がる湿原の草地でまったりと憩うエゾシカの群れ。シカは基本的には夜間に草地に出てきて草を食べるものですが、ここでは平然と昼間でも草を食べていました。木道を通りがかった人間が決して襲ってこないことを知ってか、じっと眺めても全然知らん顔をしてくつろいでいます。
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木道を進んで第2砂丘にたどり着きました。しかし、周囲に広がる景色は砂丘というにはほど遠く、地表は湿原の草地に覆われて砂地は全く見えていません。先ほど通ってきた海側の第1砂丘は最も新しい砂丘なので砂だらけでしたが、それよりも古い第2砂丘は地盤沈下と堆積物で全然砂丘っぽく見えていないんだよな〜。
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やがて木道は第2砂丘の湿原を通り過ぎてアカエゾマツ林の中に入っていきます。森の縁にはアカエゾマツの他に「ヤチダモ」や「ケヤマハンノキ」、「ミズナラ」などの広葉樹も生えているようですが、森の奥はアカエゾマツの純林らしいです。
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木道沿いに広がっていた第2砂丘のアカエゾマツの純林。恐ろしく山奥にまできてしまったような錯覚を覚えますが、しかし、ここは海抜が1mしかない海から歩いて15分ほどの場所。しかも、砂丘の真上ですが、とてもそのようには見えていません。
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ぐわらっ、と倒れていたエゾアカマツの倒木を見かけました。砂丘の砂の上に堆積した土壌は薄く、また水分が多いので土の中は酸素不足に陥ってしまい、そのため根腐れで木が倒れてしまうそうです。倒木の薄っぺらく煎餅のように広がった根の張り方を眺めると、土壌の薄さがわかります。
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しかし、アカエゾマツの森の中はコケだらけ! 林床も含めて樹木の幹や枝など、至るところがコケに覆われていましたが、でもなんで?
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これはアカエゾマツの幼樹かな? 木々の隙間から陽が漏れる場所では幼樹が顔を出していました。湿原化して海水の塩分にヤラれて立ち枯れた木もあれば、砂丘の森の中で新たに芽吹く木もまた多く見かけたな。
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その後、さらに進んでいくと「第3砂丘」の鬱蒼とした森のまっただ中で木道は途切れていました。地理院地図ではさらに道が続いて周回しているように記されていますが、現状としてはここで途切れていて、その先には踏み跡すらありません。というわけでアカエゾマツコースはここが終点になっているようでした。
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第3砂丘 | ||
砂丘上の森林 ここは、第3砂丘です。春国岱の砂丘としては最も歴史が古く、この上に発達した森林があります。 かつてのアカエゾマツ純林には、トドマツ・ミズナラが侵入し、 より遷移がすすんだ状態に変わっています。 第3砂丘ではかつて右の写真のように独特の森林風景がありました。 しかし、平成18(2006)年10月に発生した低気圧(暴風・高潮・高波)及び平成26(2014)年10月の低気圧の影響により、 このような現状となっております。これより先は立ち入らないで下さい。 根室市・根室市観光協会 |
なるほどね〜。砂に覆われた第1砂丘や湿原化しつつある第2砂丘とは異なって、最も古い第3砂丘は歳月の経過で砂丘の表層は全て草や樹木に覆われています。その結果、土壌条件が良いということでアカエゾマツ林に「トドマツ」が侵入してしまい、アカエゾマツ林がトドマツ林へと置き換わっている最中ということですね。
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エゾアカマツとそこに侵入するトドマツがせめぎあいの生存競争を繰り広げている第3砂丘の森。昔は材木として伐り出されたこともあったらしいですが、今はすっかり元の姿に戻っています。しかし、ここで気になるのが森のクマさんの存在です。 春国岱の森にも昭和20年代(1945〜)の頃まではヒグマが生息していたそうですが、今はヒグマは棲みついていないらしいです。でも油断は禁物。ここ数年来、第3砂丘の森を目指して風蓮湖を泳いで渡る森のクマさんがしばし目撃されており、その都度、春国岱は立ち入り禁止の処置が取られているんだよな〜。おぉ、くわばらくわばら。 |
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第3砂丘の森を眺めたら第2砂丘のアカエゾマツ林を通って木道を引き返しますが、しかし木道は有り難いですね。散策路が設置される以前は、泥まみれでぬかるむ湿原を苦労しながら歩くしかなかったそうですが、今では足をまったく汚すことなく簡単に砂丘の森の奥まで訪れることができます。
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ここにもアカエゾマツの倒木が! 春国岱では砂丘の上に堆積した土壌が薄く、根の張り方が浅いので簡単に倒れてしまうんですね。また、地盤沈下によって水位が上昇してしまい、長い年月をかけてせっかく発達したエゾアカマ林が枯れ果てて元の湿地に逆戻りした場所もあるそうです。
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よく眺めるとアカエゾマツの倒木を苗床として、同じアカエゾマツの小さな幼樹が生えていました。こうして春国岱第2砂丘のアカエゾマツは営々と更新していき、しばらくはアカエゾマツの純林状態が続いていくみたいです。
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第2砂丘の森を抜け出して第1砂丘との間に広がる湿原を横切っていきます。再びアカエゾマツの倒木の残骸が点在する荒涼としたヨシの草原が広がりますが、倒木は年々朽ち果てていくので、いつまでこの景色が見られることやら。
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親子連れの野良シカとのガンの付け合い。春国岱では本当にエゾシカが多くて、湿原内の至るところで群れてたむろっていました。「あんまりジロジロ眺めているとジビエにしちゃうぞ!」と脅してみても、一向に平気な顔でこちらを眺め続けています。
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湿原のドロドロな地面に残されていたエゾシカの足跡。湿原を縦横無尽に歩き回るエゾシカによって至るところに獣道ならぬ「シカ道」ができていましたが、昔は道なき湿原の中を歩く人間にとって、シカ道は歩きやすい便利な道だったそうですよ。
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続いて湿原を徘徊する野良キツネを発見! 散策路にキタキツネコースと名付けられているように、春国岱ではキタキツネが数多く繁殖しているそうで、運が良ければ木道の上で昼寝しているキタキツネを見かけることもあるんだとか。
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まるで「ちぃーす!」と挨拶を交わすかのように近づき横目ですたすたと通り過ぎていくキタキツネ。先端が白い尻尾は縮れてなんだか貧相ですが、夏毛のためにそう見えているだけでしょう。前足のつま先が黒いのもキタキツネの特徴ですね。
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どこへ行くのかとしばらく見ていると、キタキツネは水辺のほとりでしゃがみ込み、そのままハイジャンプで対岸に渡ってどこかへと立ち去ってしまいましたが、湿原に多く棲息しているヤチネズミでも探していたのでしょうか? ちなみに野付風連道立自然公園では、道内の他のエリアと比較してキタキツネからエキノコックス症にかかる可能性が高いそうなので、あまり近寄らない方が賢明です。 |
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第1砂丘と第2砂丘との間に広がる湿原の水辺で見かけた二枚貝。春国岱のある風蓮湖ではアサリやホッキ貝が多く棲息していますが、こんな湿地の水辺にも? 殻がパカっと開いた中身のないカラッポ状態でしたが、これはアサリかな。 ちなみにこれらの貝を勝手に採るのは密漁ですが、風蓮湖産のアサリやホッキ貝をぜひ食べてみたいという方は「根室湾中部漁業協同組合」の通販でどうぞ! |
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そんなこんなで第1砂丘から第2、第3砂丘と巡って春国岱を散策したら駐車場まで戻ります。第1砂丘の海岸ダートを走れなかったことは残念でしたが、それでも春国岱の貴重な森と湿原の美しい景色、そしてそこに棲む動物(森のクマさんを除く)にも出会えて楽しいひと時を過ごせたので、まあいいか!
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春国岱を後にしたら、次は風蓮湖の西岸から湖に細長く突き出た半島の突端に位置する最果ての「槍昔」集落を訪れてみます。というわけでR44を根室市「厚床」へと進みますが、ちぃ、待ち時間のやたら長い車線規制につかまっちまったぜ・・・。
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厚床の町に到着したら右折して「別海町」方向に向かうR243(野付街道)に乗り継ぎますが、その前に国道沿出見かけたセイコマ根室厚床店に立ち寄ります。空はいい感じに晴れて気温も上がってきたので、ホットではなくアイスコーヒーを飲みますが、クラフトボス(138円)と菓子パン(105円)も昼食用に購入しておきました。
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