2022 北海道林道探索ツーリング 8月7日(日)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
11日目[2]  陸別町「陸別 Rikubetsu→ 北見市「留辺蕊 Rubeshibe もどる  






ガソリン給油量 10.18L 給油回数3回 ガソリン代 1800円 総走行距離 273.1km / ダート走行距離 98.1 km トップへもどる


シカ避けゲートを通過して前進していくと、やがて右折するダート分岐現れますが、これは勲袮別林道からR242方面とを結ぶ道620(苫務小利別停車場線)。しかし、ここは車が走っていることはまず見かけない寂れた道道だと思います。







勲袮別林道から右折している道620の様子。前方に行き先表示板と「勲袮別橋」が小さく見えていますが、そこから先は2車線舗装路になっています。

なお、この道620はR242と勲袮別林道を連絡するルートになっていますが、途中で建設中の十勝オホーツク自動車道の工事現場に分断されており、また、ルート上には未共用区間があります。物理的に国道への通り抜けは可能ですが、でも迂回路がないため、すんなりとは抜けられない状況になっているので要注意!







道道の分岐地点で勲袮別林道の古ぼけた林道標を発見。林道名と共に「起点」の文字が記されていますが、勲袮別林道の起点を示す林道標はこれで3ヶつ目。

延長距離は24028mと記されていますが、しかし、先ほど見かけた2つ目の林道標には確か21156mと記されていたはず。記載されている延長距離が手前のものほど短くなっているのはなぜでしょうか? おかげで正確な林道区間が不明です。







道道分岐を過ぎるとようやく路面状況が落ち着いてきます。砂利質ダートはその後も続きますが、つぶての大きな砂利がザクザクに敷き詰められた深砂利区間はとりあえず終了。そのまま鬱蒼とした森の中を順調に進んで行きますが、道すがらには凄まじい格好で倒れている倒木を見かけました。







林道沿いの森で見かけた倒木ですが、幹が折れて倒れているのではなくて、まるで根元から引っこ抜かれたかのような倒れ方をしています。土壌が薄くて樹木が自身の重さを支えきれなくなって倒れてしまったとか?







林道沿いに広がっている森の様子。地面を覆い尽くしてびっしりと繁茂するクマザサの藪が緑の絨毯のように見えていて、そこに樹木がまばらに林立するきれいな眺めです。見通しも良くて明るい森の雰囲気ですが、しかし、こうして森を眺めている次の瞬間、どこからともなく森のクマさんがガオォ〜っと現れそうな怖さも感じます。







その後、林道沿いに流れる勲袮別川を左岸から右岸へと渡るコンクリ橋を渡りますが、橋上にまで雑草が生い茂り、コンクリ橋は森の景色と見事なまでに一体化。路肩に見えている欄干によって、そこが橋であることが判るといった状況です。







橋上から左手にめた勲袮別川上流の様子。緑が美しい森の中を勢いよく流れ下る水が白波を立てていますが、それにしても澄んだ水がとてもきれいです。しばらくたたずんで川の流れを眺めますが、夏の東北では当たり前の鬱陶しいアブなどは1匹もおらず、清涼感溢れた清々しい気分に浸ることができました。







林道沿いの美しい森の景観を眺めながら、その後も順調に勲袮別林道の極上ダートを快走していきます。道はほとんど水平コースで、極めて緩やかな登り坂になっています。急カーブもなくて険しさが皆無であったのは、さすが北海道の林道と言うべきであり、鼻歌まじりで気分良くWRを進めることができました。







林道十字路出現! さらに進むことしばし、やがて鉄門ゲートが現れますが、その直後にダートが左右に分岐する十字路地点に差しかかりました。行手が3方向に分かれているので、進むべき方向に悩んでしまいますが、ここには簡単な地図看板が設置されていたので、急ぎ駆け寄って看板を眺めてみます。







!注意!
現在、勲袮別林道は通り抜けできません。ご不便おかけしますが迂回をお願いします。
十勝東部森林管理署
林道十字路に設置されていた十勝東部森林管理署の林道地図。今は「現在地」にいますが、行く手はループしていて途中2ヶ所が通行止めになっているみたい。勲袮別林道から小利別林道へと乗り継ぐ予定なので、進むべき進路は「→小利別方面」と記された右方向ですが、うまい具合に通行止め地点には引っかからないみたいだな。

しかし、この十字路地点ですが、地点、看板記載の地図では左右の2方向に分岐しているだけですが、実際には左右と直進の3方向に道が分かれる十字路になっています。正解は直進ですが、そういうわけでこの地図からは小利別方面に進むには直進するのか、それとも右折するのかがはっきりしません。

また、大まかな道筋は判っても行く手が周回しているので、ここから先の勲袮別林道の正確なルートは地図を眺めても判りません。左右のどちらか一方が勲袮別林道になっているのか、それともぐるっと周回して再び現在地に戻ってくる周回ルート全体が勲袮別林道になっているのか等々、疑問は尽きません。







なお、十字分岐の直進側には勲袮別林道の終点を示す4つ目の林道標が設置されています。延長距離も記載されているのですが、しかし、なぜか手前で見かけた3つめ目の林道標と同じく、そこには24028mと記されています。

しかし、ここでいきなり「終点」と言われても困るなぁ・・・。陸別側のR242にある入口からの距離は実際には24キロもなくて、すると、この林道標が示す「24キロ」が、どこからどこまでなのかという疑問が生じます。現地でいくら考えても答えが見つかるはずもなく、おかげでむず痒いようなモヤモヤ感が残ってしまいました。









十字分岐の左折側です。看板地図に「←斗満方面」と記されている分岐へと向かう方向で、周回ルートの左回りの入口です。いたって普通の状態でワダチダートが延びていますが、看板地図によればこの先の地点で通行止め箇所が発生している模様。というわけで、今回はこちら側に進むのは見合わせておきます。









こちらは十字分岐の右折方向。純白の白い砂利が敷き詰められたダートが急カーブで森の奥へと向かっていますが、この分岐は地理院地図にも記載されていません。現地の看板地図に記載されている右折側、すなわち「→小利別方面」への分岐に向かうには、こちらに進むのかと勘違いしそうですが、そうではないので要注意!







そんなわけで進むべき方向にかなり迷ってしまう十字分岐地点ですが、勲袮別林道から小利別林道へと乗り継ぐべく、道なりに直進(看板地図では右折側、周回ルートの右回り方向)します。なお、勲袮別林道の終点を示す林道標はWRのすぐ前方右手の路肩地点に設置されています。







小利別林道に乗り継ぐべく十字分岐を直進して右回り周回ルートを進んでいくと、すぐに現れるのが入の沢林道の右折分岐です。古ぼけた林道標が分岐の股に立っていて、見た目的には右折側が本線のように見えていますが、しかし、周回ルートの本線は草深いワダチダート状態になっている直進方向ですよ。









藪に埋没しかけた状態で分岐の股に設置されていた入の沢林道を示す林道標。入の沢林道はピストンではなくて、こちらに進むとやがて勲袮別連絡林道に接続して最終的には陸別町「小利別」付近でR242へと退出できるみたいです。







入の沢林道の分岐を直進して勲袮別川流域の深い森の中を進んでいきます。ダートには木々が鬱蒼と茂る森の重苦しい雰囲気が漂い、次第に草深さが増してきますが、それでもひたすら延びるストレート区間がとても爽快!







フキがワダチダートを埋め尽くすかのように生い茂ってきました。フキの巨大な葉がワサワサと脚に擦れる感触がゾッとしませんが、それでも路面状況はまとも。ここは先ほど眺めた看板地図にも通行止めマークが記されていなかった区間なので、とくに不安を感じることなくそのまま前進していきますよっと・・・。







右折ダート分岐出現! 先ほどの十字分岐地点から数えて2ヶ所目の分岐ですが、ここが看板地図に「→小利別方面」と記されていた分岐です。すなわち、勲袮別林道からR242とを結ぶ小利別林道の入口ですね。計画通り小利別林道へと乗り継ぎますが、傍に林道標が設置されているので、まずはそれを眺めておきます。







おお、やはり小利別林道で間違いないようだな! 路肩に繁茂する藪の中にあった林道標ですが、これで右折ダートが小利別林道であることが確認できました。







しかし、小利別林道がこれほど草深かったとは・・・。分岐が小利別林道であることを確認したら、あとは延長距離10357mのダートを走り抜くだけですが、しかし、この草深さはちょっと想定外。入口からこの状態では先が思いやられますが、真夏の林道の草深さは当たり前。あまり深刻に考えても仕方ねーし。







あからさまに草深い様相を見せる小利別林道を前にして武者震いするWR。小利別林道をR242へと通り抜けられなかった場合は、ここまでの道のりを延々と引き返すハメになるので、そりゃあ、気合も入るってもんです!

もどる ][ 11日目[1][2][3]へ ]