ガソリン給油量 7.13L | 給油回数3回 | ガソリン代 1329円 | 総走行距離 199.7 km / ダート走行距離 68.4 km | トップへもどる |
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駐車場を出発してその先になおも続くグリム・ランド林道を進んでいくと、やがて舗装が途切れてダート区間が現れましたが、でもその先は人の背丈で繁茂しまくるクマザサの藪で酷い状態。予期していた状況ではありましたが、このグリム・ランド林道においては、もはや車両の通行は途絶えて放置が続いていたようです。
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両脇をワサワサとした藪に囲まれて藪の回廊と化し、虫食いで舗装と未舗装を繰り返していたグリム・ランド林道ですが、やがて東屋のある場所に行き着きました。林道から東屋に登っていく小径があるのですが、しかし、そこは蔓延るクマザサに覆われて草ボーボー。とても近づく気にはなれなかったなぁ・・・。
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草ボーボーな東屋を後にしてさらにグリム・ランド林道を進みますが、東屋地点を過ぎると、荒廃の度合いが急激に増加。放置で伸び放題の夏草に覆われて地面の土が見えないほどになってきます。なぜかその後も舗装と未舗装を繰り返しますが、うむ、これはもう完全に車両の通行が途絶えた状態だな。
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進むにつれて夏草まみれに陥って荒廃の度合いを増してしまうグリム・ランド林道。駐車場で眺めた案内図にもどこかへと完抜けしているようには記載されておらず、どうもここはピストンくさい気がします。
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まるで地獄にでも誘い込むかのように、藪の奥へ奥へとなおも続くグリム・ランド林道の廃れたダート。はるばる北海道までやって来てまで、まっとうな林道ライダーならば見向きもしないこのようなマニア林道を探索している自分に苦笑するしかなかったですが、それにしてもこのグリム・ランド林道、行き着く先が気になるぜぇ!
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その後もワサワサと身体に擦れるクマザサを掻き分けるように前進していきますが、しかし、まともにやって来れたのはこの地点まで。道筋らしきものがなおも続いていましたが、残念ながらダートはここで藪に飲まれて埋没してしまったんですね。
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というわけで撤退地点から眺めたその先はこんな感じ。道筋はまだ続いているようにも見えますが、自然消滅しているようにも見えています。おそらくグリム・ランド林道はピストンですが、さらに探索調査するとなると、本格的な藪漕ぎは避けられないのでそれはパス。勇気を持って潔く今来た道を引き返して撤退しておきました。
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速攻で仁達内林道からの入口まで引き返してきました。右折すると町道仁達内下頓別線に、左折すれば道84に戻れますが、再び町道仁達内下頓別線に戻っても仕方ないので、ここは左折して道84に向かいます。
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その後、仁達内林道を本気の走りで駆け抜けて道84への出口に到着しました。右折すると浅野牧場跡があって、そこから町道仁達内下頓別線が右折していますが、すでに先ほど探索したのでもう用はありません。というわけでここは左折します。
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道84に突き当たる仁達内林道出口の左折(豊富方向)側の様子。仁達内林道の林道標が路肩の藪の中に立っていますが、全く目立たないので、道道をハイスピードで飛ばしているとまず気づかないと思います。ちなみに上猿払林道の入口は、ここから660mほどの地点の左手に、水没道道の道732との分岐は16キロほど先で右手に現れますよ。
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仁達内林道を退出したら道732入口まで直行します。まだかまだかともどかしく道道を進んでいくと、ようやく道732の分岐を示す道標が現れました。途中には上猿払林道の入口もありましたが、探索時間の関係上、今回はパス。 そりゃあ、上猿払林道の探索も魅力的ですが、迷宮じみた林道密集地帯を進む上猿払林道にまで食指を伸ばすと、時間がいくらあっても足りません。それに今日のメインディッシュは延長距離16キロにもおよぶ道732の道道ダートなのでね! |
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おお、ついにやって来たぜぇ! 雨天時に完遂するという水没道道といえば、ツーリング7日目に「標茶町」の道1060(クチョロ原野登路線)を訪れる予定でしたが、雨天通行止めで随分と悔しい思いをしたんだよな。 その時の借りを返すべく道732を訪れたわけですが、延長距離は道1060の10.2キロに対して道732は16キロもあるので、ここは道1060以上に楽しめると思います。 |
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上猿払浅茅野線こと道732のダート開始地点です。惚れボレとしてしまうような感動的なフラットダートが目の前に待ち構えていますが、それにしても路肩に掲げられた注意看板の「この先16km 砂利道」の文言がオフライダーには堪りません!
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それに加えてさらにダート開始地点には「この先浅茅野まで路面冠水の時には通行止めになります」と記された注意看板も! 本州ではめっきり見かけなくなった県道ダートですが、北海道では道内各地に普通に存在し、しかも、それが特殊な水没道道となれば、これはもうどうしたったテンションが上がりますなぁ!
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海抜25mのダート開始地点を後にしていざ道732に突入! まずは「猿払川」の支流である「セキタンベツ川」に架かる橋を渡って、猿払川流域に広がる森の中を、高速ダートで一騎駆けに突き進んでいきます。 その後、猿払川流域の広大な湿地帯に沿うようにして、海抜20〜5mほどの地点をなだらかなアップダウンで進み、ダート16キロで猿払村「浅茅野」でR238に突き当たって終点となりますが、それにしても道732ダートは素晴らし過ぎ! |
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猿払原野の広大な森を進み、小気味良くカーブを繰り返す道732の砂利ダートを軽快に駆け抜けるWR。路面は見通しも良く、ガタガタ感がほとんどないので高速巡航も可能なほどの走りやすさです。それでいながらすれ違う車もほとんど見られず、独り占め状態でダートを存分に楽しめてしまう至福の瞬間がここに!
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これ以上ないほどの快晴に恵まれ、原野に吹く夏風の爽やかさを感じつつ道道ダートをひたすら進んでいくと、やがて森が開けて、スゲが一面に茂った湿地の草原が道すがらに広がりますが、ここで路肩に設置された赤色灯および告知板を発見! この道732は猿払原野の湿地帯を進むため、雨天後などの増水時に道路が冠水して通行止めとなりますが、赤色灯はその警告のためのもの。近づいて眺めるまでもなくすぐにそれが分かりましたが、へへ、いよいよ「水没道道」らしくなってきたぜぇ! |
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冠水時通行止 | ||
水深標は道路の冠水の程度を表示しています。 冠水時通行しないで下さい。 |
冠水時には通行止めとなる旨が記されている告知板。すぐ脇に赤色灯が設置されていますが、支柱は水深標を兼ねていて、路面から140cmまで2cm刻みで目盛りが記されていました。しかし、140cmといえば、大人の男性が胸の辺りまで水に浸かってしまうかなりの深さだな。バイクも完全水没するので冠水時の強行突破はマジ自殺行為です。
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赤色灯設置地点の路肩から眺め湿地の様子です。湿地は辺り一面、人の背丈以上のスゲが猛烈に密生した草原になっていて、見晴らしはこの通りほとんど効きません。これのどこが湿地なのかと思うかもしれませんが、実はスゲが一面に生えている地面がジュクジュクに水を含んでいるんですね。 湿地というと、釧路湿原や尾瀬沼などの見晴らしの素晴らしい湿原を思い浮かべがちですが、そういう湿地は特別な場所。猿払原野の猿払川流域に広がる湿地は、まあ、こんな感じかな。自然のままなので木道とか展望台とかは全くないですよ。 |
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冠水警告の赤色灯を眺め、ここが水没道道であることをその目で確認したら前進再開。原野の森と、スゲの繁茂する湿地が所々に現れる景色を眺めながらWRを走らせていくと、やがて欄干が水色に塗られた「丸山橋」で猿払川を渡ります。 ちなみに丸山という橋の名ですが、それはたぶん丸山橋の手前300m地点の道道のすぐ左脇にある「丸山」に由来しているものと思われます。しかし、丸山は標高が僅か36mしかない小さな山。道道ダートからも見えてはいますが、小さな丘にしか見えていないので、通りがかってもまずそれと気がつかないと思います。 |
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丸山橋から眺めてみた猿払川。水は湿地帯を流れる川特有の茶褐色をしており、穏やかにそしてゆったりと流れていましたが、猿払川は大小の支流や、「ポロ沼」や「カムイト沼」などの沼を連ねて浜頓別町「浜猿払」でオホーツク海に注いでいます。 川沿いに道732が延びる中上流域では人の手がほとんど加わっていないため、湿地の中を大きく蛇行しながら流れる猿払川ですが、この川は猿払村のシンボルになっている幻の魚ともいわれる「イトウ」の貴重な生息地だったりします。しかし、イトウは絶滅危惧種。罪深い強欲な釣り師によって根絶やしにされないことを祈るぜぇ・・・。 |
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猿払川を渡る丸山橋ですが、橋は橋梁部分の前後に勾配が設けられています。理由は至極簡単。道732の路面の海抜が川の水面と同じなので、そのままでは流れを跨いで橋が架けられないので、これは当たり前かな。
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丸山橋を渡ってひたすら猿払川の右岸伝いに進んでいきます。ハンノキやツゲ、ヤチヤナギなどの樹木がまばらに生えるクマザサまみれの湿地が路肩にまで迫り、独特の景観が続きましたが、しかし、ここも増水時には水没するのかな〜?
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道すがらにどこまでも続く湿地の風景。ぱっと見するとただの藪原のように見えていますが、猛烈なクマザサとスゲに覆われた地面に目を凝らすと、水気を帯びて底無し沼のようにジュクジュクになっているのが見えました。やはりここは増水時にはダートが水没してしまう「湿地」になっているようです。
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