入山線

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■で、その凍結地点です。ここの路面には水溜まりがあったようで、分厚い氷が張っていました。お約束のバリンバリンを期待して乗り上げますが、ビクともしません。立ち止まってこの地点をよく眺めてみると、圧雪された雪と氷の表面が日射しで少し溶けて薄い水の膜でもできているのか、まるで磨かれたガラスのような感じで完全にツルツル状態です。登りはそれでもイイですが、下りがちょっと怖そうな箇所でした。でも久しぶりの凍結路はそれなりに楽しい…。
■所々で積雪および凍結していた登坂ダートをたどってしばらく進むと、山の尾根付近にたどり着きました。右手の斜面の森の木々が開けて日射しが差してとても明るい雰囲気です。茨城地方の山は懐深いですが、どこも標高はさほどないので、意外と早く尾根まで上り詰めてしまいます。
→眺望を眺める!
■尾根まで一気に上り詰めると、その後しばらくは、わずかなアップダウンでしばらく平坦路が続きます。ちなみにこの平坦区間はその前半では所々で右手の木々が切り開かれているため、眺望がききますが、少し進むと再び視界を木々に遮られてしまいます。
→眺望を眺める!
■眺望区間を過ぎて先に進むと土場が現れました。積雪下路面には真新しい材木運搬系トラックのタイヤ跡も見られ、ここが生粋の林業系ダートだということが分かります。それなりにトラックの通行も多そうな雰囲気でしたが、探索時は祭日だったので、幸い遭遇することはありませんでした。
■土場を抜けてさらに進むと辺り一面すっかり雪に覆われてしまいました。積雪はおよそ5センチ程度でしたが、タイヤはすっかり雪まみれに。ここからどうしたものかと思いましたが、雪道もまた一興、たまには面白かろうとそのまま探索を続けます。ちなみにこの地点には左折する分岐があり、これは名のある支線「入山第三林道」の起点ですが、その林道標はここには設置されておらず、ここからしばらく進んだとある路肩に設置されています。
→入山第三線に突入!
■で、こちらが右折方向になっている入山線本道です。分岐している「入山第三林道」に比べて幅員や路面状態も雰囲気的にこちらの方が良いので、進むべき方向はすぐに分かるでしょう。ちなみに、平坦路はここまでで、これより先はやや下り坂になっています。
■「入山第三林道」の分岐地点から下り坂を下りていくと、しばらくして十字路に行き着きました。本道は直進方向で、左折ダートはやや急な下り坂で、右折ダートはすぐにカーブしてそれぞれ森の奥へと延びています。これまでに分岐していた作業道より格段に路面状態は良さそうな雰囲気で、もしかしたら「入山第四林道」「入山第五林道」なのかもしれませんが、いずれにしてもピストンには間違いなさそうです。ただし、時間の関係や積雪のため、残念ながら共に突入は遠慮させていただきました。というわけでその正体は不明です。
→右分岐を眺める!
→左分岐を眺める!
■十字路状の分岐をパスして少し進むと、下り傾斜がやや急になってきてしまい、坂道でのスリップによる転倒が怖いので、その通過に思った以上の時間を喰ってしまいます。で、トロトロ歩くようなスピードで少し進んだ先にあったのがこの左分岐です。ここの路面状態は右折している本道とさほど変わりなく、やや紛らわしかったですが、車両のタイヤ跡はそのまま右折していたので、それに沿ってここは道なりに右折します。
→分岐を眺める!
■凍結した急激な下り坂が続きます。陽の当たる場所ではダートの砂利が見えていますが、日陰部分ではツルツルのコチコチに! スリップしやすいわだち部分をなるべく避けて、山側の路肩の積雪部分を走ります。崖斜面側は怖くて通れない…。
■行く手にまた土場が現れました。積み上げられた丸太は間伐材でしょうか? 森が抜けるように開けてちょっとした広場状態になっており、逆光の日射しが眩しかったです。材木の積み出し作業時にはここでトラックがUターンしたりするんでしょうね。探索時にはどなたもいませんでしたが…。
■土場を抜けてどんどん下って進みます。こうも下り坂がつづくと、「ひょっとしてこの先どこかに抜けられるかも…」と思ってしまいます。時間もかなり喰っていることだし、そんな期待を抱きつつ相変わらずトロトロと前進です。ちなみ、この地点では左手の谷向かいの山肌に延びる「入山第三林道」のダートが見えていました。
■「あっ、車だ…!!」
その後、ダラダラと進んで下り坂を下りきると、そこはちょっとした広場になっていました。おそらく林業関係の作業員の方の休憩小屋だと思われましたが、そこには小さな小屋が1軒立っており、なんとその脇には1台のミニバンが! 恐る恐るその脇をそっと通り抜けます。チラ見したところ、付近に人影はありませんでしたが、小屋の中にでも居られたのでしょうか? 今にもガラリっ、と小屋の扉が開きそうな気がしたので、ここは速攻先へと進みました。
■ミニバンの横付けされていた小屋から少し進むと、また土場があって木材が積み上げられていました。ここもちょっとした広場になっており、その先には一面に積雪に覆われたダートがまだ続いています。でもそこにはタイヤのわだち跡はまったく見られず、車両が通行した痕跡はありません。どうやらここが入山線最奥の土場になっているようで、きっと林業家車両もここで全てUターンしてしまうのでしょう。ダートもここから先はどことなく作業道くさい雰囲気でした。
■広場から見えていたその先へと延びるダートですが、一歩乗り込むとそこは吹きだまり状態に…。部分的に深く積もった積雪をラッセルしながら進みますが、どうも路面には大きな窪みや段差もあるらしく、ボコボコとした感じです。吹きだまりの雪で隠れてしまっていましたけど…。
■「なんてこった…」しばらく進むと吹きだまりの雪は無くなり、枯れ草むしたダートになって走りやすくはなりましたが、唐突に道が途切れてエンドです。周囲を見回してみましたが、ここから先へは山道すらありませんでした。やはり完抜けしている、ということはなかったようです。うまくいけば想像では県道28号線方面に抜けられるかも、と思っていたのに…。 というわけで入山線の探索はここまでです。
→探索終了!
→振り返る!