探索日 2013.08.11
No.I-018

和佐内線 ■北上市・西和賀町 ■全線ダート ■接続→小股線・湯ノ川線
■西和賀町「和佐内」地区から小股線・湯ノ川線との三叉路とを結ぶ

 接続林道とセットでロングな連続ダートを形成する山深いダート林道  

 ↓区間的に土砂崩れ跡などもありますが、基本的には走りやすくてまともな林
 道。接続林道とセットで探索することで楽しむことができる林道です。


……こんな感じ……
■小股線と湯ノ川線から接続して西和賀町の県1号線方面に連絡するダート林道。付近の林道網のメインルートになっているため、基本的には手入れの行き届いた林道で走行困難な荒れやガレはとくにない。コース的には林道名でもある和佐内川に沿って進むが、道すがらに流れを眺めることはほとんどできず、景観的なものは望めないまま山深い山中を行くことになる。小股線と湯ノ川線からの接続口から入線すると、断続的に緩い下りが続き、ほとんど見るもののないままに最終的には和佐内地区の畑地脇に出てダートはエンドとなる。接続する小股線、そしてその先の北本内川線とセットで探索すると面白く、また、そうすることで長距離連続ダートを楽しめる。

■小股線と湯ノ川線との三叉路になっている和佐内線の入口です。北本内川線から小股線へと乗り継いでやって来ると、道なりに自然と進む形となっているため、付近の林道網をある程度把握していないと知らず知らずのうちに入線してしまうかもしれません。付近の林道探索のルート的には重要な地点なのですが、にもかかわらず林道標が設置されていないのはちょっと不親切かも。
■そしていざ和佐内線区間に進んでみると、そのダートはかなりまともな状態でした。和佐内線は一般道から北本内川線へと向かう関係車両の重要ルートとなっているためそれも頷けますが、それが証拠に、モバイルフォンの普及と共に各地の林道でよく見かけるようになったとある看板がここにも掲げられていましたよ。
→付近を調べる!
→付近を調べる!
■重要ルートには違いありませんが、やはりここは山深い山中の林道。道筋そのものはしっかりしていますが、生い茂る雑草が凄いな。まあ、夏場であるということもあるだろうけど。普通に走っていてもザワザワと擦れるくらいでした。
■そして同時にやはり和佐山線も非常に蒸し暑かった。山の中を行く林道というのは、びっしりと上空まで樹木におおわれているか、それともこのように開けているかのどちらかなんですね。ここでは強烈な直射日光を直浴びしてしまい、吹き出す汗でクラクラ状態だったっけ…。
■放置系の荒廃感などは感じられずに思っていた以上にまともな和佐内線ですが、途中にはこのような地点もありました。大量の土砂が崩れた崖崩れ跡ですね。すでに復旧済みであり、走行的には全く問題はなかったですが、いかにも荒々しい雰囲気がとても良い感じ! この後、しばらくこのような土砂崩れ跡区間が続きます。
■おえぇ〜、土砂崩れで路面に堆積した土塊をトラックがコネくりまわして発生していた泥アンコのヌタ場。右手の斜面から染み出た清水が路面を横切っており、おかげでこんな状態になっていましたよ。まあ、大したことはなかったですけどね。
■その他としては、堆積した土塊が圧縮されてきれいなワダチを形作っていた地点もありました。雑草が1本も生えていないところを見ると、ここは人知れず頻繁に土砂崩れを繰り返しているのかもしれません。荒れ、ガレ系が好みの方には物足りないでしょうが、とにかく和佐内線ではこの土砂崩れ跡区間が最も険しいと感じた区間となります。
■崖崩れ跡区間を過ぎると樹木の生い茂る森の中へと分け入り、なだらかな下りが始まりました。路肩に繁茂した雑草に混じってぽつりぽつりと花を咲かせているヤマユリなどを見かけつつ、特に何事もなくフラットな路面を下って進みます。
→路肩を調べる!
■その後、さらにダートを下っていくと再び土砂崩れ区間が。圧縮された大量の土砂が路面を覆い尽すように一面に広がっていましたが、ここもすでに復旧済み。陽当たりが良かったためかドロドロなヌタも見られず特に問題なく進みます。
■その後も特に問題なく深い森の中を下って進みますが、とある地点で行く手を遮るトラロープとビニールテープの存在が! おそらく、和佐内線経由で小股線、北本内川線へと向かう一般車両の進入を進入をしているらしかったですが、これは全くの想定外だったな。
■通常時であれば自由通行状態である和佐内線ですが、北本内線から小股線経由で20数キロも進んで来たこのタイミングで行く手を拒むトラロープとビニールテープが張られていたとは…。というわけで、かたじけないですが、追い詰められた者は何でもします…よ。
■で、トラロープとビニールテープの即席な規制線を失礼した直後には名無し系の左折ダートの分岐が現れます。ここはどう見ても本道は右折側(画面手前)とすぐに分かるのですが、親切なことにこの分岐地点の地面にはとあるものが施されていました。
→路面を眺める!
■というわけで、その後も続いたなだらかな下り坂をたどって進みますが、ダートは知らず知らずのうちに人里にほど近い山裾まで高度を下げてきたようです。気が付くと周囲を樹木にびっしりと囲まれた山裾に展開する森林特有の薄暗い森の中を進んでいました。
■山裾の森林の中をダラダラと緩く下ってダートは続きます。そういえば、接続する小股線から入線以来、この林道の林道標を見かけていませんが、ここにいたってようやくそれらしき立看板を発見しました。ただし、位置的に逆向きなため振り返らないとそれを確認することは不可能なり。
→振り返る!
■通り抜け不可の告知地点を過ぎてさらに前進すると、ここにきてようやくお目当ての林道標を発見することができました。それは木杭状のもので「和佐内林道」とだけ記されています。延長距離も開設日時も記載のない簡易的な素っ気ない代物でしたが、その存在によってこのダートが和佐内林道であることが確認できたのは大きな収穫でした。
→振り返る!
■和佐内線の林道標設置地点からなおも続くダートをたどって進むと右手に切り返す分岐が現れました。そこには木杭が設置されており、「すわ、支線林道発見か!」と嬉しくなってしまいましたが、よく確認してみると、残念ながらその正体は林道ではなくて作業道であることが判明。
→作業道標を眺める!
■林道標が現れたのに途切れることもなく続くダートをたどってさらにXRを走らせると、やがて山裾の森を抜け出して広大な畑の脇に躍り出ました。遥か前方に小さく民家も見えており、林道名にもなっている「和佐内」地区へとようやくたどり着いたみたいです。
■そして最終的には和佐内地区の民家の手前地点でダートは終了、ここで和佐内線は本当のエンドを迎えます。長大な連続ダートである北本内線→小股線→和佐内線ルートの終わりとしては、ややあっけない感じもしますが、まあ、走り終えた満足感だけは味わえるでしょう。ちなみに、ここから先は深く考えずに道なりに進めば、自然と県1号線へと抜けられます。というわけで、北本内線および小股線とセットにすれば十分に楽しめる和佐内線の探索はこれにて終了!
→探索終了!
→振り返る!
→引き返して小股線に向かう!