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怪しい分岐出現! さらに進んでいくと右折分岐らしき地点に差しかかります。分岐には「こっちは違う!」と示しているかのように倒木が道を塞ぐ形で置かれ、それと共に念押しで赤いパイロンも置かれているので、これで道間違いをヤラかすようならばもう樹海では処置ナシですが、しかし、こういう分岐って気になるなぁ。
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突然現れた正体不明な右折分岐の様子。すぐその先で道筋は不明瞭となって消滅していましたが、地元の方が作業で立ち入る作業道が廃道化したものかもしれませんが、詳細は不明。赤いパイロンが置かれているのは、その先は迷いやすいので立ち入らないようにとの注意喚起だと思われます。 青木ヶ原樹海の深部は人跡未踏だと思われていたりしますが、廃道化した古い山道や作業道も含めて道が張り巡らされているようです。今時、人跡未踏の地があるはずもなくて必ず昔の人が立ち入っていたりします。青木ヶ原樹海といえども例外ではなく、昔の地元の人はけっこう樹海の奥へと立ち入っていたくさいですね。 |
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さらに登山道を進んでいきますが、気がつくと簡易舗装が途切れて路面はダート状態に変わっていました。地面には熱く落ち葉が堆積しているので、その変化になかなか気がつきませんでしたが、さすがに青木ヶ原樹海を横断するルートが全線舗装されているはずもなく、なんだかちょっと安心します。いよいよって感じかな。
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あぁ、黄色や赤、橙色がきれいだなぁ! 道すがら、空を見上げるようにして眺めた青木ヶ原樹海の紅葉ですが、樹海を紹介するサイトはいくらでもあるのに、樹海の紅葉を紹介するサイトや動画は今のとこと皆無だったりします。 そして樹海の紹介といっても、その大半は都市伝説系とか心霊系、自殺者系がやたらと多くて、大抵の方はそっち方面のみに関心が向かうようですなぁ。 |
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しかし、美しい紅葉のすぐ脇には怖い「自殺の森」が・・・。おそらく現在地点から半径400mのエリア内のどこかには高確率で未確認な自殺者の遺体があるはず。 それにもかかわらずサンサンと陽射しが差し込んだ地点では、予想していなかったほどの明るさを感じてしまい、ここは「死」と隣り合わせの森のはずなのに、やけに明るい樹海の雰囲気に少々戸惑ってしまいます。 |
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地面に転がる溶岩塊とポッカリと空いた穴。穴は地面を覆う溶岩にできた空洞であり、落ち葉のすぐ下には溶岩が広がっていて、土壌があるかないかの極めて薄い層しかないことがわかります。だから木が倒れるんですね。
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そして通りがかったこの区間では道すがらの紅葉がとりわけ美しかったです。青木ヶ原樹海といえば緑の森だけが果てしなく広がるイメージであり、実際、森林のほとんどが常緑針葉樹の緑色に占められているので紅葉は目立ちませんが、それでも秋の樹海の中では局地的に広葉樹の木々が色彩豊かに紅葉しています。
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青木ヶ原樹海のまっただ中で紫色を帯びた深い赤色で紅葉する「コミネカエデ」の木。黒々とした森の中でそこだけが赤い炎に包まれて燃えているようです。しかし、美しさの中にどこか暗さが感じられてしまうのは樹海ならではかな。
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おお、これは眩しい! 秋の陽射しを受けてとりわけ黄金色に光り輝く「ウリカエデ」の黄葉。得体の知れぬ怖さを覚える青木ヶ原の樹海の中で、そこだけが別世界! この時ばかりは眩しいほどの鮮やかさが樹海の森の暗い雰囲気を吹き飛ばします。
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ほぅ、これは素晴らしい! 赤と黄色が織りなす秋の見事な色の共演。こうして見上げると、まるで背の高いモミが赤と黄色を纏って紅葉しているように見えています。
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ここは本当にあの怖い青木ヶ原の樹海? と思ってしまうほど鮮やかで美しかった樹海深部の紅葉。秋晴れの空を見上げて眺める紅葉は、樹海の森の奥深く、そのまっただ中にいることを忘れさせてくれました。いつまでも見とれてしまいます。
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秋枯れで葉を落として不気味にねじれた枝を伸ばす樹海の樹木も、橙色に輝く紅葉を纏った秋の季節だけは明るく美しく見えてしまうから不思議! やはり青木ヶ原樹海を訪れるのならば、黒々として重苦しい緑一色に包まれた季節よりも、秋の紅葉最盛期の頃に訪れるべきことを強く実感してやみません。
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道端に立ち止まってしばし紅葉を眺めたら前進再開。カサコソと落ち葉を踏みしめながら樹海横断ダートを歩いていきますが、落ち葉に塗れた地面をよく眺めると、所々で地面に残されたタイヤ跡を見かけました。 しかし、もちろんそれは樹海ダートに侵入したバイクや四駆のものではなくて、作業のために樹海に立ち入った軽トラが樹海ダートを走った痕跡だと思います。青木ヶ原樹海は全くの手付かずの原始林というわけでもなくて、実際には地元の方が遊歩道や山道での倒木処理などの作業でたまに立ち入るみたいです。 |
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そして道すがらには相変わらず同じような森の景色が広がっています。この似たような景色というのがクセもので、樹海で迷ってしまう理由の一つですが、実際のところ地元民で樹海の中で迷ってそのまま行方不明という方はいないそうです。 迷ってもせいぜい次の日にひょっこり戻ってくるのだそうで、地元民以外の一般人についても、「迷ったので出られない」のではなくて、それは「自殺して死んだので出てこない」だけであって、樹海で怪我して身動き取れずに死亡という場合もあるかもしれませんが、基本的には「行方不明者=自殺者」と捉えられているみたいです。 ただし、真っ暗闇に包まれる夜間については話は別。地元民でもやはり樹海で迷ってしまいますが、それは青木ヶ原樹海以外の森でも同じですね。そもそも、地元の方はそんな危ない夜間には立ち入らないので、樹海で迷うということが起こりません。 |
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あわわ・・・、あの木の根元になにやら小さくて白い怪しい物が・・・。あれってもしかして◯◯じゃねー? 眺めてはいけないような気もしますが、どうしよう?!
→ 接近して確認する! |
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道すがらの景色を眺めつつさらに進んでいきますが、青木ヶ原樹海の森はシ〜ンとした静寂に包まれていて、ザクザクと落ち葉を踏みつける足音だけが周囲にやたら大きく響き渡ります。すれ違う人の姿を見かけることもなくて、たまに野鳥の囀りが森の奥から聞こえてくるだけで樹海の森は本当に静かです。
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秋の静寂さにどこまでも包まれていた青木ヶ原樹海の森で見上げて眺めた黄葉。雲一つない秋晴れの空に黄色が映えてとてもきれい! 太陽の日差しに透かされた透き通るような黄色の美しさになんだか心が浄化されていく思いです。
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モミやツガの大木に囲まれてぽつんと人知れず美しく褐葉していた樹木。紅葉の名所で見かけるような豪華絢爛な艶やかさはありませんが、樹海の森のまっただ中にたたずむ姿に目を惹きつけられてしまい、その場でしばらく眺め入ってしまいます。
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右も左も似たような景色が続く青木ヶ原樹海の森の中でぽつんぽつんと点在している紅葉。樹海の中では紅葉は意外と目立つので、点在する紅葉した木を目印にしていけば、コンパスとかGPS、命綱のビニールテープを持たずとも手ぶらで森の奥へと進んでいけそうな気もしますが、さすがにそれを試してみる気は起きなかったなぁ。
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なんやねん、これ? 樹海横断ダートを歩いていると、地面に小さな穴が開いているのを見つけました。まるで杭を地面に突き刺して引き抜いた跡にできるような穴ですが、これ、地面の溶岩にできた空洞でした。落ち葉に覆われた路面のすぐ下には溶岩層が広がっていて、その空洞がポコっと顔を覗かせていたみたいです。
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そしてまたしても現れた怪しい分岐。本道は左方向ですが、右手にかすかな道筋跡らしきものが分かれています。パイロンなどが置かれていなかったので、すでに自然回帰した廃道跡なのか、それともただの勘違いで元々道のない場所なのかもしれません。しかし、森が暗くなった日暮れ時には本道から外れて進んでしまいそうだな・・・。
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やや、あんな所にも一際美しい黄葉が! 樹海ダートを進んでいくと、時たま思い出したかのように現れる道すがらの鮮やかな色づき。今現在、誰もいない青木ヶ原樹海のまっただ中にいることも忘れて駆け寄ってしまいます。
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おお、檸檬色のように透けて見える黄色がとてもきれいだな! 黄色く黄葉していた木が「アオハダ」かどうかは分かりませんが、常緑針葉樹の黒々とした緑色に囲まれてそこだけが黄色く光り輝いて最高に美しかったですよ。
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明るい陽射しに包まれてはいますが、怖いくらいの静寂さが周囲を覆っている青木ヶ原樹海を進む樹海横断ダート。訪れた時は人とまったく出会いませんでしたが、しかし、出会わないだけで樹海は様々な人を呼び込むようですね。 自殺志願者を殺しまわる殺人鬼が徘徊しているという都市伝説もあって、さすがにそれは眉唾ですが、自殺志願者ならば時間帯と場所を選べば出会えるかも。しかし、自殺志願者が自暴自棄で出会った人を道連れにするため襲いかかるケースは十分にあり得るので、樹海の中で出会いたくない者の筆頭はやはり自殺志願者かな。 また、純粋に樹海を楽しむハイカーや樹海探索マニアならば問題はありませんが、世の中には樹海に通って徘徊し、自殺死体を見つけて眺めることに喜びを見い出す気持ち悪い死体マニアもいるので、ここではそういう奴には絶対に出会いたくねーな! |
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そんなことを考えながら道すがらの森を眺めながら歩いていきます。「樹海を歩いている最中にそんな気持ち悪いこと考えるなよ」と思ってしまいますが、しかし、青木ヶ原の樹海を歩いている時だからこそ、次から次へと都市伝説的な考えが脳裏に浮かんでしまうから不思議。うふふ、怖いもの見たさってやつでしょうか。
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その後も樹海横断ダートを進んでいきますが、道すがらに紅葉した木を所々で見かけます。まるで樹海の奥へと誘い込まれるかのように、そのつど「さらに美しい紅葉があるはず」とばかりに、登山道の先へと足が進んでしまいます。
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