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おお、ここは美しいな! 薄暗い青木ヶ原樹海の中では、色づいた木々が両脇を取り囲む紅葉の回廊が出現している地点もありました。紅葉は地味な茶褐色系がメインでしたが、でも茶色い褐葉って木々の温もりを感じさせてくれるんだよな〜。
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それなのにすぐ脇にはバキバキな倒木が・・・。ここまで樹木がなぎ倒されるなんて、相当強烈な嵐が樹海に吹きまくったに違いありません。自然って凄えなぁ!
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頭上に覆い被さるような紅葉のトンネルを抜けてなだらかに登って進みます。基本的に精進口登山道の青木ヶ原樹海横断区間はなだらかな平坦コースが続きますが、この辺りから登り坂の区間が開始します。といっても傾斜はアップダウン程度の軽い緩やかなもの。本格的な山登りを強いられるのであれば、そもそも訪れていねーし。
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なだらかな上り坂をしばらく登っていくと分岐が現れました。ここで登山道が大きく二手に分かれていますが、道標が設置されているので進むべき方向に迷う心配はありません。右折すると県71、左折すると富岳風穴および成沢氷穴にそれぞれ至るのですが、今回の樹海林道紅葉探索では県71を目指しているので分岐は右折します。
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分岐に設置されている道標です。「←精進湖 富士スバルライン→」の行き先表示と共に「この先車両の通り抜け出来ません」の文言が記されていますが、そのことによってもここが未舗装車道であることが分かります。 様々な意味でまだユルかった頃は、オフバイクで密かにやって来れたこの青木ヶ原樹海横断ルートですが、さすがに現在は禁断ダートになっています。したがってオフバイクや四駆、自転車に出会うことはありませんが、車両の通行が途絶しているわけではなくて、登山道整備の作業で地元の軽トラなどがたまに立ち入っているみたいです。 |
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なお、今回は訪れませんでしたが、ぽつんとバリケードが1基だけ置かれている分岐の左折側には、その先に「乾徳道場」と呼ばれる建物跡があります。 また、青木ヶ原樹海の都市伝説として「樹海の中にある謎の宗教施設」および「樹海に住む謎の坊主」というのがありますが、謎の宗教施設というのはその乾徳道場のことであり、都市伝説はどちらも本当の話。現在はいなくなってしまいましたが、乾徳道場なる掘立小屋を勝手に建てて老人夫婦が実際に住んでいたんですね。 しかし、坊主といってもオ◯ムのような邪悪な宗教かぶれではなくて、まあ、世捨て人の一種ですね。たまに樹海のほとりの集落に出てきて仏壇にお経をあげて、そのつどお布施として1000円ほどもらっていたそうですよ。明治の頃、紀伊半島の大台ヶ原で高冷地の開拓で自給自足生活をしていた大台教の信者みたいなものかな。 |
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うわ、眩しいなぁ。富岳風穴、成沢氷穴方向の分岐を確認したら、引き続き緩い登り坂になっている右折方向に進みますが、方向的に逆光が眩しかったです。
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分岐を過ぎると道すがらの森の景色がガラリと一変します。それまでは地面はコケに覆われ、溶岩と倒木まみれの暗い森が広がっていましたが、これより先はなだらかな丘が無数に連なる雑木林っぽいの森の中を進むことになります。いわゆる樹海のイメージとはだいぶかけ離れていますが、しかし、ここも広大な青木ヶ原樹海の一部です。
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精進財産区管理会 | ||
この地域は富士箱根伊豆国立公園の指定地域で、 精進財産区が管理する地域です。 この地域での草木の採取及び 溶岩等の持ち出しは法令違反になりますので厳に禁止します。 |
道すがらの樹木の幹に括り付けられていたビラ。てっきり「命は大切」だとか、「一人で悩まず相談」などと記されているのかと思いきや、違ったようですなぁ。
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眩しい陽射しに包まれて、ここが青木ヶ原樹海のまっただ中だとは到底思えぬ樹海深部を進んでいきますが、鮮やかな橙色に紅葉した樹木が道すがらのあちこちに!
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これは深みのある真紅に染まった「コミネカエデ」の紅葉。秋もぐっと深まり、樹海の中で誰に眺められることもなく紅葉し、そして人知れずハラハラと散っていくのだろうと思うと、なんだかワビ、サビを感じてしまいますなぁ。
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登山道の道すがらに広がる樹海の様子です。明るい陽気に誘われて、思わず道を外れて森の奥に進んでみたくなりますが、それはちょっと危険かも。この辺りは道筋がとても不明瞭なので、軽い気持ちで本道からそれて森の奥に進んでしまうと、元の道への方向を簡単に見失ってしまいます。ひぃ、怖えぇ〜!
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地面に厚く堆積した大量の落ち葉、そしてどこまでも似たような格好で林立している樹木のせいで、どこが道筋なのか不明瞭な樹海横断ダート。それでも明るい昼間なら大丈夫だと思いますが、足元が暗くなった日暮れ時とか夜間はかなり危険。おそらく瞬時に道を見失ってしまい、そして一晩中同じ場所をぐるぐると・・・。ひぃ、怖えぇ〜!
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やったぜぇ、道標発見! やがて現れた道標によって精進口登山道を間違いなく進んでいることを確認しました。道標には付近の地図が記されているのですが、しかし、白化現象によって地図は判読不可状態に・・・。しかし、県71への青木ヶ原樹海横断ルートは基本1本道なので、道標記載の地図が読めなくても問題はありません。
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眩いばかりに光り輝く紅葉に包まれた樹海横断ルートのダート。モコモコと連なる丘を登り下りしながらひたすら歩いていくうちに少し汗ばんできましたが、でも立ち止まるとすぐに涼しくなるので気温的にはちょうどよかったです。
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おや、太い倒木が道を塞いでいましたが、幹がぶった切られています。たまに地元の方が樹海に立ち入って倒木処理などの作業を行っているんですね。したがって、樹海は誰も立ち入らない「魔境」だなんてことは有り得ないです。
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これは獣のフンではなくて地面に転がっている溶岩です。樹海に延びる道は一見すると落ち葉に覆われているだけのように見えていますが、路面にはこのような溶岩がけっこう多く落ちています。しかも、たいていは落ち葉に隠れて見えていないので、つまずいたり、踏んだ瞬間に足を挫いてしまいがち。 整備された登山道や遊歩道を外れない限りは、青木ヶ原樹海の道といえども険しさはほとんど皆無ですが、しかし、落ち葉に隠れて地面に転がっている溶岩にだけは注意が必要。それにしてもずるっと溶岩にコケて足を挫くと痛いですよ〜。 |
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小さな丘が連なる青木ヶ原樹海の中の起伏地帯に延びる樹海横断ダート。この辺りでは道筋がはっきりしているので、普通に歩いている限りはなんの心配もありません。でも登山道の両脇を眺めてみると・・・。
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樹海ダートの右手ですが、こんな感じで起伏した樹海の森が広がっています。見るからに気持ち良さそうな森の景色であり、ちょっくら斜面に寝っ転がって昼寝でもしたくなりますが、油断は禁物。前方の丘を向こう側に回り込んだだけで、道のある方角が分からなくなってしまいそうなほど、似たような森の景色が続いています。
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こちらは樹海ダート左手に広がる森の様子。やはり木々が林立して同じような森の景色がどこまでも広がっています。試しに前方に100m進んでその場でグルグル3回転したならば、完全に方向感覚が失われてしまい、元の道に戻れなくなっていると思います。ふふ、ここは見た目はとてもきれいですが、迷いやすさも抜群なんだぜぇ!
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その後、道筋が再び不明瞭になってきますが、目を凝らせば道筋が見えてくるので、ここはゆっくり歩いていけば問題ありません。たぶんですけどね。
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おや、ここにも道標が。道だか丘の斜面であるのかはっきりしない落ち葉まみれの樹海ダートをさらに歩いていくと、再び道標が現れました。うむ、こいつが現れたということは、道を誤ることなく順調に精進口登山道を進んでいるみたいです。
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ぽつんとそこに置かれていた道標ですが、記載されているはずの地図は白化現象によってやっぱり完全消滅済み・・・。しかし、道標がそこにあることで道を間違えていないことだけは分かるので、記載地図は判読できずとも道標の存在意義は大きいな。
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その後、丘と丘との鞍部の下り坂を降りていく途中で見かけた見事な黄葉です。同じ景色がひたすら続く青木ヶ原樹海の道も、時たま現れるハッとするような美しい紅葉が現れるからこそ探索しがいもあるというもの。そりゃあ、樹海の自然は素晴らしいに違いないですが、紅葉が美しい秋以外の季節では歩く気がしませんな。
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誰が植えたわけでもないのに、木ヶ原樹海に広がる常緑針葉樹の森の中で自然に芽吹いて成長し、人知れず色づいていた黄葉。陽射しで透き通った黄色がきれいだな〜。
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