ガソリン給油量 8.06L | 給油回数 3回 | ガソリン代 1495円 | 総走行距離 290 km | トップへもどる |
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秋の紅葉は素晴らしいですが、おそらく一般車両の通行はほとんどなくて稀に林業関係車両が、それも限られた区間のみを走ると思わる鶯川林道のダート。そのせいか局地的には路面が腐葉土状態で若干廃れた区間もありましたが、それはそれで適度な路面状況の変化ということで楽しめました。
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ダートは「鶯川」上流の「片ノ又沢」の谷間伝いに緩く登りながら延びていますが、途中で何度も片ノ又沢支流の沢を跨ぎます。ほとんどは気にも留まらぬささやかな流れでしたが、ここは沢水が滝のように流れ下る沢を沈下橋で渡っていた地点。なかなかの眺めだったので立ち止まってしまいました。
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沈下橋の右手、ガレ石まみれの斜面を勢いよく流れ下る沢の様子。コケむした岩石の隙間を幾重にも枝分かれして流れ落ちる水はまるで白糸みたい。すくって飲んだらミネラル豊富で美味しそうでしたが、危なくて近づける状況ではなったな。
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こちらは左手に眺めた下流方向ですが、巨大な岩石で埋め尽くされた急斜面の沢筋を、やはり滝のように轟々と沢水が流れ下っていました。迫力ある山奥の沢の景観でしたが、でも紅葉的にはイマイチですなぁ。
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その後も順調に紅葉林道探索を続けていくと、やがてT字で行手が左右に分かれる分岐が現れますが、ここは鶯川林道で道間違いを警戒すべき要注意地点。 道標や林道標の類が設置されていないため、左右のどちらが本線である鶯川林道本線なのかの判断で悩んでしまうんですね。路面状況から判断しようにも、左折方向は緩い下りに、右折方向は緩い登りになっているという違いはありますが、ぱっと見しても路面状況は大差がなくて判断がつき難いんですね。 |
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というわけで、左右のどちらが鶯川林道なのかの判断で悩むかもしれませんが、結果から述べると右折方向が引き続き鶯川林道になっています。なので分岐右折しますが、鶯川林道は基本的に川筋に沿って遡っていく林道なので、探索時には緩い登り坂となっていた右折側が鶯川林道だと判断したというわけ。
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分岐を振り返るとこんな感じ。逆方向から進んできた場合も迷い易い状況に変わりはないので要注意! ちなみにT字分岐の左折方向は地理院地図に記載されていませんが、おそらく伐採現場へと至る名無し系のピストンだと思います。 なお、地面には分岐を左折した先の伐採現場方向に向かう林業トラックのタイヤ跡が刻まれていましたが、そのことからも分かるように、鶯川林道はこれより先の区間、すなわちT字分岐〜県58間は木材搬出ルートになっているみたいです |
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というわけで分岐は右折してさらに鶯川林道を進んでいきますが、分岐を過ぎると路面は林業トラックの通行によって硬く圧縮された状況になりました。探索時には木材搬出のトラックとすれ違うことはなかったですが、この区間、平日には林業トラックと鉢合わせする可能性が高いかもしれません。
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そんな鶯川林道の道すがらで間近に眺めてみたブナの紅葉です。葉の数が少ないとさほどでもありませんが、黄色と黄褐色に染まったこのような葉が梢に密集して大量に茂ることで素晴らしい美しさになるんですね。
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うげぇ。さらに鶯川林道のダートを進んでいくと、昨日降った雨の名残りで水溜りが発生しているのに遭遇。林業トラックのタイヤが地面をえぐった箇所に雨水が溜まって、その前後がトロトロな泥濘状態になっていました。しかし、雨上がりのダート林道を全く汚れずに通り抜けようというのが所詮無理な話なんだよなぁ・・・。
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路面維持で敷き詰められた砂利が深くてズルズルな地点もありましたが、やはり道すがらの紅葉は相変わらず美しかったです。この辺りはブナ二次林とのことですが、特に陽射しを受けて光り輝くブナの紅葉が素晴らしかったな!
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県58を目指す鶯川林道のそこかしこで見かけたブナの紅葉です。でも赤色の紅葉ではなく、また黄色の黄葉でもなくて、これは茶色がかった黄褐色に色づく「褐葉」というやつですが、陽射しを浴びることでこんなにも美しくなります。
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その後も鶯川林道を進んでいくと、やがて右の路肩に鶯川林道の木杭タイプの林道標が現れますが、その直後にやたら大きく広く開けた地点に到達しました。初めてやって来ると、必ずや「ここは?」と思ってしまいます。
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鶯川林道沿いに現れた広大な広場の正体は「桑ノ木台湿原駐車場」。広大な敷地の中にぽつんと立つあの小屋は、「森の休憩所」と名付けられた休憩所兼トイレで、毎年5月中旬から6月初旬の僅かな期間のみ完全予約制で由利高原鉄道「矢島駅」から運行されるシャトルバス(片道500円)のバス停を兼ねているそうです。 ちなみに「桑ノ木台湿原」は鳥海山3合目付近に位置する湿原ですが、探索時は湿原観光としては季節外れであったため、観光客はおろか誰もいませんでした。 |
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なお、森の休憩所には桑ノ木湿原を紹介する展示スペースがあるらしかったですが、しかし、当方の目的は湿原の見学にあらず。あくまでも「林道」なので、今回は見学することなくパス。無駄に広過ぎる桑ノ木湿原駐車場をそのまま通り抜けて、駐車場の端からさらに続く鶯川林道に直行します。
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しかし、桑ノ木湿原駐車場から先の距離は短くて、すぐに左右に延びる県58に突き当たって鶯川林道は終点となりました。
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ただし、ここは先述した通り、2区間ある鶯川林道のうちの片方の終点です。片割れのもう1区間に向かうには県道をにかほ市方向に左折しますが、それを示すかのような捨て看板タイプの道標が路肩に設置されているのを見かけました。
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← 桑ノ木台湿原駐車場 桑ノ木台湿原鶯川林道入口 → |
林道終点の路肩で見かけた捨て看板タイプの道標ですが、つい今しがた通った桑ノ木台湿原駐車場の案内板と共に、県道の左折側を示して「桑ノ木台湿原鶯川林道入口→」と記された看板も設置されています。 今まさに鶯川林道を走り終えて終点に到着した瞬間だというのに、その場に現れた「鶯川林道入口→」という記載に「?」と思うかもしれませんが、それは鶯川林道には2区間が存在しているから。つまり、県道を左折した先に、2区間のうちの残りの1区間の入口があるというわけです。 |
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ちなみに県58の右折側はこんな感じ。色とりどりの鮮やかな紅葉に包まれた森の中に幅狭な1車線舗装路がひたすら続いていますが、こちら進むと「矢島スキー場」などを経由して最終的には由利高原鉄道の矢島駅に至ります。
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県58を左折して進むことおよそ160mで右折分岐が出現! ここは桑ノ木台湿原の入口になっていて、そのため路肩にごちゃごちゃと道標が設置されていますが、それと同時に県道で分断された鶯川林道の2区間目の入口でもあったりします。
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→ 桑ノ木台湿原林道入口 | ||
← ブナ上方天然下種試験地 3.2km 鳥海ムラスギ保護林 → ブナ試験地 2.7km→ ブナ二次林 1.6km→ |
その先に桑ノ木台湿原があって、それと同時にここが鶯川林道の入口であることを示している道標です。少々紛らわしいですが、決して「桑ノ木台湿原鶯川林道」という長ったらしい名の林道があるわけではないので間違えないようにね。
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というわけでさっそく鶯川林道2区間目に突入ですが、ちぃ、なんてこったい! 県道から右折分岐した直後にまさかの鉄門ゲート出現です! つれないまさかの仕打ちにWR共々憮然としますが、ここでのゲート封鎖の処置は、林道経由で車で湿原に乗り付ける悪質な写真愛好家が撮影目的で湿原内を踏み荒らし、その被害が見過ごせなくなったためですが、近年は自然撮影系のアマチュアカメラマンによる自然破壊がかなり大きくなっているんだよな〜。 |
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桑ノ木台湿原を利用する皆様へ | ||
桑ノ木台湿原の素晴らしい自然をいつまでも残すため、 利用にあたっては次のマナーを守ってください。 湿原は非常にデリケートです。 木道や観察デッキ以外へは絶対に踏み込まないでください。 ※ カメラの三脚も湿原には入れないで下さい。 木道は湿原への負荷を軽減するため、単線施工となっていて一方通行となります。(時計回り) 樹木の伐採、土石や植物・鳥獣の採取は一切禁止されています。 ペットの同伴は、他の利用者の迷惑になるばかりでなく、 野生生物が吠えたり興奮したりして、重大な結果に繋がる恐れがあるのでおやめ下さい。 ゴミは各自でお持ち帰り下さい。 |
林道ゲートに掲げられていた注意事項ですが、そこには最近流行の「ペット同伴」の項目もありました。近年はどこにでも犬と同伴したがるわがままな愛犬家による「犬連れ登山」がやたら増えましたが、ここでもか・・・。当方の場合はワン公は大好きですが、でも犬嫌いの人もいるわけで、そういう人にとっては最悪だな〜。
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というわけで、無情にもゲート封鎖されていた鶯川林道の第2区間入口。ちなみに第2区間はピストンですが、途中でピストン支線の今井川林道を分岐していることもあり、密かに楽しみにしていたのですが、まあ、仕方ねーやな。なお、ゲートの強行突◯は瞬殺レベルで余裕でしたが、そこは潔く撤退としておきます。
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その後、県58をにかほ市方向に進み、県131(鳥海ブルーライン)を目指しますが、途中で道を間違えて鳥海山「祓川(はらいがわ)登山口」への道に進んじゃいました。 本来ならば県58を下っていくのに、ひたすら登坂して標高をあげていくので変だと思っていたのですが、案の定でした。このまま祓川登山口まで行ってみようかとも思いましたが、そこまでの時間的余裕はないので適当な地点でUターン。 |
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おお、澄み切った秋晴れの良い眺めです! Uターン地点の路肩から北東方向に眺めた景色ですが、現在地の標高はおよそ1000m。秋の紅葉に覆われた山々の遥か下方に俯瞰しているのは百合本庄市鳥海町猿倉方向。昨夜泊まった鳥海荘がある場所ですが、この眺めからも現在地の標高の高さが分かりますね。
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祓川登山口へと向かう道(画像左方向)を速攻で引き返して県58(画像右から前方)に復帰します。県道はここで直角に右折しているので、うっかり直進して祓川登山口方向に進んでしまったんだよな〜。 ちなみに県道方向には鉄パイプ柵と「4.5km先通行止」看板が置かれており、なにやらこの先で道路工事が行われているようでしたが、しかし、ご覧の通り、通りがかった時にはなぜか鉄パイプ柵は路肩に除けられていました。 なので引き続き県58経由でおよそ17km先の鳥海ブルーラインを目指しますが、でも本当に県58が通り抜けられなかった場合は最悪。その時は30kmの遠回りを強いられるのですが、イチかバチかでこのまま県58を進むことにした次第です。 |
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