2024 紅葉林道探索 〜 迷宮林道群と「木曽越峠」を目指して! 〜 11月9日(土)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
2日目  中津川IC → 中津川市「加子母 Kashimo 中津川市 もどる  






ガソリン給油量 2.5L 給油回数 1回 ガソリン代 480円 宿泊費 7950円 総走行距離 114.1km トップへもどる
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中津川ICで高速を降りたら出口を右折。R257を下呂方面におよそ30km進み、「塞の神トンネル」を抜けた先で現れる「桃太郎神社」の大きな看板が目印となる松尾木曾谷林道入口(1)にようやく到着しました!

林道入口に向かう途中では、「木曽川」を渡った先で現れる「苗木城址」を通り過ぎた先の「ファミマ中津川苗木店」で120円の熱いモーニングコーヒー(ブレンドS)を飲み、「道の駅花街道付知」のすぐ先にあるコスモ石油「プレステージ付知SS」で林道突入前の給油(ハイオクL / 192円で2.5L / 480円)を実施しましたが、林道突入前に確認しておきたいのはGSの営業日。

加子母近辺のGSは土曜日はどこも営業していますが、日曜はほとんどのGSが休業してしまうので、事前に日曜営業のGSをチェックしておくと慌てません。







R257「塞の神トンネル」の下呂方向出口から430m先で現れる左折路が、今回の紅葉林道探索のステージとなる「木曽越峠」周辺に広がる林道ラビリンスへの入口。林道標の類はなにも設置されていませんが、中津川方向に切り返す形で松尾木曾谷林道(延長8927m)のダート入口がここから開始しているんだよな!







まるで前途を祝福するかのように光り輝く朝日が眩しかったですが、林道迷宮地帯への入口となる砂利ダート開始地点を目の前にして出陣直前の武者震い!

ちなみに防寒グローブをはめているとデジカメ操作ができないので、このタイミングで100円ショップで事前購入しておいた薄生地の手袋に交換します。林道ではゆっくり走るので気温の低さは問題なくて、たとえ寒い冬の季節であっても林道探索中は薄生地の手袋で十分であり、これはいつものことなんだぜぇ。







いざ松尾木曾谷林道の砂利ダートに乗り込むと、こんな感じでR257と並行する区間が400mほど続きます。でも国道は塞の神トンネル入口に向かって緩い登り坂になっているため、車の走行音はすれども林道から国道は見えていません。







林道入口から国道と並行して進んで行くとやがて右カーブが現れ、ダートはそこから森の中に進んでいきます。

ちなみにこの松尾木曾谷林道ですが、通称「中腹林道」と呼ばれ、ネットでもそのように紹介されていることがほとんどです。しかし、それってこれから乗り継いでいく松尾木曾谷林道および小郷東木曾谷林道の2本の林道の総称とのことらしいな。確かに長ったらしい名の2本の林道をまとめて中腹林道と呼んだ方が分かりやすいし。







やがて現れた右カーブ地点から開始する砂利でズルズルな勾配を登っていくと、その先で今度は左カーブが出現。松尾木曾谷林道はこの連続勾配で一気に登坂してR257の塞の神トンネルの真上を南から北に横切っていきますが、その手前の左カーブ地点で怪しい右折ダート分岐(2)を発見しました!

なお、林道密集地帯を縦断する松尾木曾谷林道→小郷東木曽谷林道→大萱野林道と進むルートは、とにかく分岐が多いことで林道ライダーによく知られていますが、それら分岐についてもできるだけチェックしていくのも今回の紅葉林道探索の目的の一つ。というわけで最初に現れた分岐を立ち止まって眺めてみます。







左カーブの途中で右折分岐していたダート分岐ですが、ここは怪しいというよりも、ただの名無し系作業道そのもの。地理院地図には未記載であり、おそらくショートなピストンですが、ゲートはないので立ち入りたい方はどうぞ・・・。







ダート分岐を後にしてさらに登坂していきますが、早くもこの辺りで松尾木曾谷林道が「走りにくい林道である!」ことに薄々気付いちゃいました。

すなわち、路面にはつぶての大きな砂利や石が多く、ガタガタ感が大きいので、走っていると疲労の蓄積が早いんですね。そのことは木曽越峠周辺の林道に共通し、このエリアのダートはどれも基本ガタガタで走りにくい感じです。いや、マジで。







林道入口からおよそ1.5km、今度はY字になった分岐(3)が現れましたが、松尾木曾谷林道本線は左折方向。右折方向は恵北林道への連絡ダートで、およそ2.8kmでR256の西に位置する全長25kmにもおよぶ全線舗装の恵北林道へと至るルートのようですが、そちらに進むと探索エリアを大きく外れるのでここは左折します。







松尾木曾谷林道から左折分岐して恵北林道に向かうダート。林道標はもちろん、道標などはなにも設置されておらず、路面状況も本線と大差なくて、事前情報無しにやって来た場合は最初の道間違いポイントになっているので注意です。







現在地の標高はおよそ663m。R257からの林道入口の標高は550mなので、ここまで標高さ113mを一気に駆け登ってきたことになり、そしてこの付近が塞の神トンネルの真上を北から南に横切っている地点だと思いますが、しかし、ガタガタでお尻にちっとも優しくない石まみれの路面状況が続くな〜。







恵北林道方向への右折分岐から600mほど進むと左、右に急カーブで切り返すヘアピンカーブの途中で右折ダート分岐(4)が出現。しかし、路面状況から道なりの左折方向が松尾木曾谷林道本線だとすぐに判断がつくのでここは道なりに進みます。







その右折ダート分岐の様子。地理院地図には未記載ですが、その正体は300mほどの極端な名無し作業道系ピストンみたいです。路面はうっすらと雑草が生えた和達ダート状態でしたが、特に荒れまくっているわけではないみたい。







極端作業道ピストン分岐をパスして道なりにヘアピンカーブを進んでいくと、続いて切り返しの左折ダート分岐(5)が現れました。なんとなく道なりの直進が本線だと分かるので直進しますが、ここは延長470mほどの名無し系作業道ピストン。







切り返しの左折分岐を振り返るとこんな感じ。R257方向からやって来た場合は進む方向に悩みませんが、逆方向から進んで来た場合は悩んでしまうかも・・・。

作業道分岐は路面が荒れたり廃れていればすぐにそれと分かるのですが、ここは見た目的にそこまで荒れていないので区別がつきにくいんですね。また、まともっぽい路面状況からも分かりますが、平日には林業関係車両の立ち入りもそれなりにありそうで、林業作業に従事中の車両に行手を塞がれる事態もありそうだな。







その後、さらに登坂しつつ進んでいきますが、標高757.5mの三角点が設置されている付近でまたしても右折ダート分岐(6)が出現。持参した地理院地図で確認したところ、延長600mほどの作業道ピストンであることが判明しましたが、このエリアは本当に分岐が多いので地理院地図を現地に持参しておいて正解でした!







入線してから5カ所目となった左折ダート分岐。路面には目立つ荒れやガレも見られず、また、ゲート封鎖もされておらず、思わずフラリと立ち入りたくなるような雰囲気が漂っていますが、入口にはなにやら白い立看板が・・・?







関係者以外 立入禁止
万が一事故等あった場合、当方は一切責任を持ちません。
地主
うむ、どうやら付近一帯の森は「民有林」っぽいな。ここがもしも「国有林」であったならば、お約束のゲードで固く封鎖されていたと思いますが、民有林ということでそこまで厳重ではないみたいです。







作業道分岐を過ぎて標高780m付近を水平コースで進んでいきますが、林道沿いにはヒノキと広葉樹が入り混ざった森がどこまでも連なります。

期待していた紅葉はほとんど見られず、視界に入るのは針葉樹の緑色ばかりでしたが、中津川市の北端に位置する加子母は古くから豊富な森林資源で知られ、江戸時代は尾張藩の林業経営の中心地だった場所。あの有名な「檜一本首一つ」の言葉通り、多くの禁制を定めて山林の保護育成が行われてきた歴史があります。

そのように林業の歴史が古い地域だけに、山々には林業用の林道や作業道が張り巡らされ、おかげでここ加子母には林道ライダーを魅惑してやまない林道ラビリンスが広がっているわけですね。







おお、ここかぁ! 今回の紅葉林道探索では探索エリアの中に注目すべき地点を数カ所設定しているのですが、その1カ所目がここ外ヶ洞作業道の分岐地点(7)。なぜ注目地点にしたのかというと、それは外ヶ洞作業道が、松尾木曾谷林道から分岐して再び合流する迂回ルートになっているからなんだよな!

ちなみに分岐はパッと見すると道なりの直進方向が本線の松尾木曾谷林道に見えてしまいますが、左に下っていくのが松尾木曾谷林道で、直進方向が外ヶ洞作業道。分岐の右路肩に作業道標が立っているのでそれが分かります。







外ヶ洞
この作業道は関係者以外の立入を禁止します。
加子母村
おお、ヒシ形をした作業道標かぁ! 作業道名の後ろに「線」とも「作業道」とも記載されておらず、「外ヶ洞」とのみ記されていて、始めた眺めた瞬間は「林道標?」と思ってしまいましたが、支柱下部の警告板には作業道の文言が記載されており、それによって「ここは作業道である!」ことが判明!

なお、付近一帯の主な作業道にはこれと同じタイプの作業道標が設置されており、それによって作業道名を知ることができる貴重な存在になっていますが、ちなみに作業道名の外ヶ洞は「そとがほら」と読むのかな?







松尾木曾谷林道(画像右)からの外ヶ洞作業道部分岐を振り返るとこんな感じ。逆方向から振り返って眺めても作業道方向が本線に見えてしまっていますが、外ヶ洞作業道は迂回コースになっているので、たとえ道間違いしても行き着く先は一緒です。







というわけで、まずは分岐を直進して外ヶ洞作業道に進んで迂回ルートの探索調査を実施します。外ヶ洞作業道に入線するとすぐに登り坂が始まり、ヘアピン急カーブで勾配を登坂していきますが、ダートはつぶての大きな石まみれでガタガタ!

ハンドルをしっかり握りしめていないとフロントが暴れてしまい、転倒も十分に起こり得る状況でしたが、さすが作業道だけのことはあるな。本線の松尾木曾谷林道以上に石だらけで走りにくかったですよ〜。







お、作業道分岐発見! 思っていた以上にガタガタ感が大きくて走り難い作業道ダートを登っていくと、突然左折ダート分岐(8)が現れました。







このように突然分岐が現れた時に非常に役立ったのが持参の地理院地図でしたが、こんな感じでハンドル付近にカラビナで取り付けておいた地理院地図を眺めてみたところ、生憎、左折分岐は地理院地図には未記載な分岐でした。







外ヶ洞作業道から左折で分岐していた名無し作業道の様子です。ちなみに今日は林道密集地帯を縦断する幹線林道の探索をメインとしており、支線ダート巡りは明日実施する予定にしていたのですが、ここで我慢の限界。

いかにも作業道っぽい低規格な土質ダートが斜面沿いに延びているのを眺めているうちに、その先の様子が気になっていてもたってもおられず、我慢できずつまみ食いで突入してみることにしたんだよな!

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